FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

ようこそ、いらっしゃいませ。
キレイなお花で一杯の庭園のように、たくさんの「素敵」な出来事を綴ったブログになっていれば嬉しいです。
小説がメイン(のつもり)ですが、そのほかにもお好みの記事があれば嬉しいです。どうぞごゆっくりご覧下さいませ。








☆お陰様で、「東めぐみ」は今年で筆歴21年を迎えました。アクセス数に関係なく、自分の書きたいもの、伝えたいことを自分の言葉で紡ぎ出してゆけば良い。そして、それを読んで「何か」を感じたり、良かったと思ってくれる人が一人でもいれば良い。それが私の夢であり、究極の目標です。

筆歴24年の大きな節目を迎えた今年、「一人でも多くの方に自分の作品を読んで頂きたい」という初心に戻り、これからも書き続けてゆこうと決意も新たにしています。





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☆『秘花』完全版のご案内について☆

 

 この作品はアメブロ連載にあたり、一部、修正(削除)をしている箇所がございます。

 完全版についてはコチラをご覧下さい。

http://bl-novel.jp/viewstory/index/1799/?guid=ON

 

 

小説 秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~

―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらにいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる―。

モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を

母として生まれた彼は、生まれながらの王太子たった。だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。

そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

 

律儀に訊いてくるのが、いかにもジュチらしい。賢はクスリと笑って頷いた。ジュチならば、安心して、すべてを委ねられる。心配は要らないと思った。
それでも、優しい男は自らの上衣を脱いで床にひろげた。
「固い床では、賢華さまが痛いでしょうゆえ」
言葉が終わらない中に、賢は床に静かに押し倒された。ジュチの手によって、身に付けている衣装が次々と脱がされてゆく。ここでも、賢は自分でも信じられないことに、脱ぐのを厭うどころか、途中からはジュチに協力して彼が脱がせやすい体勢を取ったりした。
やがて、淡い燭台に賢の清らかな裸身が浮かび上がった。
ジュチの熱を帯びた視線が平らな腹部から引き締まった腰へと這ってゆく。慎ましく閉じられた両脚のあわいまで来た時、視線が止まった。
「少し開いて」
耳許で囁かれ、賢は素直にすんなりとした両脚をわずかに開いた。流石に、これは恥ずかしい。
ジュチはしばらく下腹部を見つめていたかと思うと、静かな声音で言った。
「賢華さまは、やはりもう、完全な女性の身体になっておられるようですね」
ジュチがわずかに開いただけの両脚を更に大きく開かせた。愕いて身を起こそうとする賢をおしとどめ、優しい笑みを見せた。
「私は今ほど自分が宦官となったことを悔やんだことはありませんよ」
「ジュチ、そこはいや―」
ジュチが笑いを含んだ声音で幼子をあやすように言う。
「大丈夫、怖いことはしません」
「でも」
不安に瞳を揺らす賢の額に宥めるように口付けを落とし、ジュチは行為を続けていった。
「―っ」
「痛い」
涙混じりの声に、ジュチが不安そうに真上から覗き込んだ。
「そんなに痛い?」
賢は涙の堪った瞳をジュチに向けた。
「痛いよ、ジュチ」
ジュチは溜息をついた。
「完全な女性体になったといっても、まだまだ、男を受け容れるだけの成熟はしていないのでしょう。それでなくても、女性は初めて契るときはかなりの苦痛を伴うものだと言いますし」
ではと、ジュチが屈み込んだ。
賢は涙に曇った眼でぼんやりと天井を眺めていた。祝言の夜、女というのは皆、こんな痛い想いをしなければならないのだろうか。ジュチのことは大好きだけれど、この痛みは正直辛い。
後どれくらい痛い想いに耐えなければならないのだろうか。
「ぁ、あう―ああっ」
瞼で白い閃光が幾度も弾け飛ぶ。そんなことが何度か続き、意識がスウーと遠のいた。
しばらくは茫然自失で、賢はぼんやりと横たわっていた。身体が熱く、けだるい。まるで自分の身体なのに自分のものではないようだ。
「可愛い声が出ましたね」
ジュチの声もどこかいつもとは違い、欲情に濡れていた。
賢は涙ぐみジュチに訴えた。
「僕はどうしたんだろう?」
ジュチが笑った。男の色香が滴るような、普段、彼を見慣れているはずの賢ですらドキリとするような笑顔だ。
―ジュチは、こんな表情もするんだ。
何か新しい発見をしたようで、少し気持ちが上向きになる。
「安心しました。どうやら私でも賢華さまを悦ばせて差し上げることができるようです」
「悦ぶ?」
きょとんとした賢をジュチは可愛くてならないというように強く抱きしめた。
「ゆっくり大人になっていけば良い。私の手であなたを花ひらかせることができるなんて、考えてもみなかった」
「自分が自分でなくなっていくようで、怖いんだ。さっき、僕はどうなったんだい?」
賢の身体に回ったジュチの両手に更に力がこもった。
「それで良いんです。あなたが知らなかった世界がこの世にはあるということですから。これからは色々と私が教えて差し上げます」
「僕はよく判らないけど、ジュチを信じているから。でも、痛いのは厭だな。できれば、あまり痛くないようにして欲しいんだ」
ジュチがクスリと笑った。
「あなたという方は、何と無邪気で可愛いんだろう。その癖、あどけない少女の顔で男を無意識に誘う。もしかしたら、男を惑わせる魔性の女なのもしれないな」

賢は眼をまたたかせた。王太子として難しい書物はあらかた読破し、学問に関してはそれなりに研鑽を積んだつもりだ。なのに、ジュチの言葉は理解できない難しいものばかりだ。
「もう少し判りやすく話して、ジュチ」
ジュチは笑いながら賢をより強くギュッと抱きしめた。
「まったく痛みを感じないというのは無理かもしれませんが、できるだけ痛まないように気をつけましょうね」
ジュチの言葉に、賢は微笑んだ。ジュチに任せておけば大丈夫。信頼をこめたまなざしでジュチを見上げる。
「―賢華(ヒョナ)」
初めて名前を呼ばれた。ジュチに名前を呼ばれると〝賢華〟という慣れない名前が特別な美しい響きを伴って響いてくる。これからは彼にこうして名を呼ばれる度に、きっと今のように胸が信じられないくらい高鳴るに違いない。
その感情を〝恋〟と呼ぶものであるとこの時、賢は知らなかった。
その後、ジュチが夜具をのべ、二人は薄い粗末な夜具に寄り添って眠った。これまでは同じ部屋で眠っても、きちんと布団は別々に引いていたのだ。ジュチは上半身裸で、最後まで穿袴(ズボン)は脱がなかった。
ジュチの裸身は鍛え抜かれた見事なものだった。宦官とは信じられないほど、均整の取れた逞しい裸身は男性ながら見惚れるほど美しい。
彼は十歳で宦官になった時、去勢手術を受けている。穿袴を脱がなかった理由もそこにあるのであろうことくらいは賢にも察せられたから、そのことについて何も言わなかった。
「僕だけは狡いよ」
賢が夜着を着たがっても、その点だけはジュチは譲らなかった。
「今夜だけはせめてこのままでいさせて下さい」
賢は一糸纏わぬ生まれたままの姿でジュチの腕に包まれて眠った。最初は恥ずかくて朝まで眠れないだろうと思っていたにも拘わらず、いつしか賢は深い眠りの底に落ちていった。
次第に薄れてゆく意識の底で、ジュチが愛しげに髪を指で梳いてくれるのはおぼろげながらに感じたが、そのときに彼が落とした呟きはついに聞くことはなかった。
「誰にも渡さない、あなたは私だけのものだ」
呟いたジュチの面には悲愴な覚悟が宿っていた。
 

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