男性性・女性性の分離に由来する、人間の意識のアンバランス。それは、虐待(肉体的、精神的、性的)、エネルギーの盗み合い、不安、自己嫌悪の原因になっています。このアンバランスの正体とその対処法を教える「セクシャルエナジースクール」の教師養成コースを、2014年5月に日本で初めて開催しました。長く教師をしている私としては、その内容をゆっくり見つめる良い機会となりました。また、受講者(新しい教師たち)の皆さんの感想やアイデアがとても新鮮で、私にとっても大きな刺激となりました。

-セクシャルエナジースクールの内容について-

人類一人一人の中で肉体と精神にアンバランスが生じていると、集合意識・個人の意識の両方に内在している「ウイルス」が繁殖しだし、その人の中で悪さをするようになります。自分一人では完結していないのだと信じ込ませます。自分は無価値で、不完全で、一人では決して満たされないと思わせます。大事なのは自らの「存在」そのものではなく、外からの評価だとあなたに囁きます。

私たちは皆、この「ウイルス」に侵されているのです。

そして、その対処法というのは、「自己愛」なのです。


-恥と罪悪感について-

英語では、Shame (通常日本語では「恥」と訳されます)と Guilt(しばしば、「罪の意識」あるいは「罪悪感」と訳されます)の定義や相互関係について、心理学界・倫理学界などの専門家の意見は大きく異なります。一般的な使い方にも曖昧なところがあるため、その定義を定めるのは難しいでしょう。2010年のTED講演で大きな反響を呼んだ恥の研究者Brené BrownはShameと Guiltの違いをこのように説明しています(私の言葉に言い換えています):

「私が悪いことをした」と思うのはGuiltで、反省・行動の改善へと繋がるため、建設的な感情です。Shame の場合、「私の存在そのものが悪い」と感じるため、自己否定へとつながり、依存症、鬱病、暴力、攻撃性、摂食障害、自殺など、様々な問題と関連があるとこれまでの研究で分かっています。
http://brenebrown.com/videos/

恥と罪悪感がウイルスと何らかの関係があるのは間違いないと思います。ただ、スタンフォード大学などの比較文化学を取り入れた研究によると、この定義は個が尊重されている欧米には適しているのですが、日本や中国、韓国のように個よりもグループが尊重される文化においては、必ずしも当てはまるわけではないようです(欧米では恥はネガティブな感情とされますが、アジアにおいてはポジティブで建設的な感情とみなされることもあるとのことです)。
このことについては、ぜひ日本人の皆さんの経験やご意見を伺いたいと思っています!


-「この情報を、若い女性に教えたい」-

教師養成コースに参加した数名の女性の方の感想です。私も大賛成です。

もちろん、若い男性にとってもとても必要な情報だと感じてはいますが、まずここでは若い女性について書きたいと思います。

私はこれまで何年にもわたって日本で活躍するヒーラー・セラピストのサポートを行っています。私が痛切に感じている、女性のクライアントがもっとも苦しんでいる課題は、女性を縛っている「良い子」症候群とその影響です。

「良い子」症候群には、以下の様な(精神的な)症状があると思っています:

*義務感(しっかりしないといけない、ちゃんとやらないといけない)
*自分のフィーリングよりも、人を喜ばせることのほうを大事にする
*家族や社会からのプレッシャーを感じ、無理をしてまでその期待に応えようとする
*上記の結果として、元気がなくなったり、自己表現ができなくなってしまう

「良い子」になろうとする社会的・文化的抑圧があるのは日本だけではなく、私が育ったアメリカにも(形は違えども)存在し、多くの問題を引き起こしています。自分を犠牲にしてまで家族・周囲に尽くし、全てを上手くこなしながら、外見もきれいに保つという理想の女性像は、アメリカにも日本同様に存在しているように感じます。

多くの女性たちは、自由になりたい、小さく押さえ込まれている自分から脱皮したいと思っているものの、長年の癖から抜け出すのは容易なことではありません。ヒーラーのアダマはよくクライアントに「変化を望むなら、それは訪れます。ですがそれは、あなたが考えている形の変化ではないかもしれません。その変化が起きると、間違いなくあなたの人生は変化し、特にあなたに近い人たちはそれを感じ取ります。中には、今までのあなたに慣れており、新しいあなたのことをあまり好ましく思わなくなる人もいるでしょう。それでも良いのですか?」と言っています。そうです。望む自分になるためには、今までの「全ての人を喜ばせたい。評価されたい」と思っていた自分を手放さなくてはいけないのです。

このような癖ができあがる前の、思春期前後の女の子たちに自己愛を教えておけば、彼女たちはどんなに楽に生きられることでしょう。思春期の女の子には、一気に「理想の女性像」というプレッシャーがかかってくるように思います。肉体やホルモンの変化が激しくなり、とても不安定な状態の彼女たちには、ウイルスが容易に入りやすく、また繁殖しやすくなっています。自分の外見をとても気にするようになっていきます。そして、自己否定的な考えや行動も増えていく年齢でもあるのです。

もしもその時期に「自分を愛し、信頼していいのだ」「愛は外からではなく、自分の内側から生まれるものだ」「自分はただ存在して、感じているだけで美しいのだ」と心から受け入れられたなら、どんなに人間関係が楽しくなるか。そして、どんなに彼女たちの才能が花開くかと思います。

このブログをご覧の女性・男性の皆さん、ご意見・体験談などがあれば、ぜひお聞かせください。
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