都夜奈に自分の気持ちを見透かされ、恥ずかしさのあまりうつむく。

その行動は、まるで都夜奈の言葉に対しての肯定として受け取れるだろう。

もちろん、本人もそう受け取ったらしい。

「来週の日曜日、寿川の上流で星空観測があるの。詳しいことは、チラシを悟君の家のポストに入れておくから。」

それだけ言い残すと、何もなかったように立ち去っていった。

後ろからは、都夜奈の明るい声とクラスの女子の笑い声が聞こえた。

ボーっと立っていると、友達が自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。

いっきに現実に引き戻される。

また、友達は自分の名前を急かすように呼ぶ。

「今行くよーーー!!」

野球帽を深くかぶり、友達に駆け寄る。

「どうしたんだよ。ボーっとして。」

友達、皆本一樹(みなもとかずき)は首をかしげる。

「いや、なんでもない。」

早くこの場を立ち去りたくて、足早に廊下を歩く。

「おい、待てよっ!」

後ろを、一樹は小走りで付いてきた。

捕まらないように、駆け出す。

一樹と追いかけっこをしながら、駐輪場へと急ぐ。

途中で、都夜奈のグループにすれ違った。

その中には、爽美もいたがあえて見ないふりをして通り過ぎた。


~~~~あとがき~~~~
こんにちは。葉菜です。
無事に更新できてうれしいです。
物語がどういう風に動いていくのか、私にもわかりませんっ
まあ、行き当たりばったり、楽しみながら進んでいけたらいいなと、思ってます。
それでは・・・


チルドレンレコード神!!