症状:肩関節の痛み 可動域制限

 

こちらの方、発症して一年が経過しており、様々な整体・整骨院・病院リハ・ジムなどを経て当院を他の患者様からのご紹介という形で受診されました。

上記治療では全く良くなる気配もなく、特に外転(肩を横から上にあげる)は水平さえ行かない、結帯(後ろに手を回す動作)も患部側後ろポケットがやっと触れるかどうかというレベルで、様々な院で可動域訓練等やってこられたはずなのですが、全く動き悪いままでした。

 

所見・治療

 

当院は他の院を経て最後に来られる方が多いのですが、肩の疾患では大体の方は「肩関節」自体はかなりの回数治療されています※専門的には「肩甲上腕関節」

ですのでそれで改善されてない方の多くはそこ以外の所に問題が残っている可能性が高く、当院では特に「鎖骨」「股関節・骨盤」「胸椎・頸椎」「肋骨・斜角筋」などを診ていきます。色々書きましたがこれらは全て繋がりがあるのでプロセスとしては結局診なくてはいけない所です。

 

胸椎~頸椎治療

肋骨治療。斜角筋の緊張が残っていたので個別でリリース。以前の記事でも申し上げてますが、肩関節の痛みを訴える方の多くはこの「斜角筋」からくる神経的弊害を抱えてる方が多いです。

肘関節治療。これにより肩の筋肉も弛緩。

骨盤・股関節治療。ここだけの治療で肩の動きが改善する方もいらっしゃいます。専門的に考察すると筋膜の連結ライン(アナトミートレイン)でスパイラルラインの影響があるからかと思います。

鎖骨の歪みを治療。この時点で外転に関しては大幅に改善し、「11時」くらいまでは上がるようになりました。

 

では結帯運動、いわゆる手を背中にまわす運動ですが、これはまだ悪かったので今回は「皮膚運動学」を使った可動域改善訓練を行ってみました。

 

「皮膚運動学」とは文教学院大学の福井勉先生が考案された「関節運動が行なわれる時に皮膚が特定の方向に動く性質を利用したリハビリテクニックです。効果としては関節可動域の改善や筋力の増強・抑制などのコントロール、筋緊張の改善などがあります。

 

結論から言うと1回目の治療で大幅に改善し、背中中央に手がつくようになり、2回目の治療で反対側の手とほぼ変わらない位置まで手が回るようになりました。

このテクニックの優れている点は、徒手施術だけでなく皮膚を特定の方向と強さで誘導するテーピングを貼る事で、日常でもその効果を持続できるという点です。ですので初診治療後よりもテーピングを貼ったまま過ごして後日来られた時の方が動きがもっと良くなっていらっしゃいました。

ターゲットは「筋膜」という組織よりももっと浅いいわゆる皮膚です。勉強すると分かりますが、おそらく皆さんの想像とは逆方向に動いていると思います。業界の方でご興味ある方は是非一度セミナーを体験してみてください。

 

このように他院ではやっていない個所やテクニックを駆使することで長年解決しなかった問題がスパッと治ってしまうということが多々あります。ひとつの視点に捉われることなく多角的に診て治療にあたっていきたいと思います。

 

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