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京若さん
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demianさん
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です。いつもありがとうございます。



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医師不足:へき地に研修医誘導 大都市圏の枠削減--政府・与党対策原案
毎日新聞 2007年5月28日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070528ddm001010080000c.html



 政府・与党が31日の医師確保対策に関する協議会で決定する医師不足対策の原案が27日、明らかになった。対策は6項目で、地方の医師不足を招いたとされる臨床研修制度に関し、研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。6月に決める「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」(骨太の方針)に盛り込んだうえで、与党の参院選公約とする。

 臨床研修制度は、研修医と厚生労働省の指定病院の希望が一致して研修先が決まる。昨年の場合、定員1万1306人に対し、研修先が決まったのは8094人。受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。このため大都市圏の枠を減らす案が浮上。政府・与党はへき地の研修医に対し、進みたい分野に行けるよう留学の機会を与えたり、収入加算などの優遇措置を設ける意向だ。

 医師、看護師、助産師の業務分担の見直しも打ち出した。日本医師会などの反発を避けるために明記は避けたが、医師の業務の一部を看護師らに権限委譲し、医師の負担軽減を図る。【吉田啓志】

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 ■ことば

 ◇医師臨床研修制度

 医師免許取得後2年間の初期研修を終えた研修医を対象に04年に導入。それまで若手医師は所属大学病院の医局の指示で地域内の病院で研修し、地方の病院は研修医の受け入れで要員を満たしていた。しかし、病院が医局の派閥に組み込まれたことや勤務条件の過酷さが問題化し、研修先を原則として選べるようにした。

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 ■「緊急医師確保対策」の骨子

・定年した勤務医らを登録し、緊急の医師不足時には都道府県の要請で国が人材を派遣するシステム構築

・勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備(交代制勤務の導入▽医師、看護師、助産師らの業務の分担の見直し)

・女性医師の働きやすい環境整備

・研修医の都市への集中の是正

・医療リスクに対する基本体制の整備(訴訟率の高さが医師不足を招いている産科で、医療事故補償制度創設▽診療にかかわる死因を究明する制度をつくる)

・医師不足の地域や診療科で勤務する医師の養成(大学医学部定員の地域枠拡充、国の奨学金返還を免除)

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一度自由化したものを、


ふたたび制限を加える。


これは


フラストレーションが溜まるばかりです。





たとえば、


「親御さんが病気で、


都会にとどまらなくてはいけない新人医師」


これでも兵役のように、


国はむりやり地方に医師を出すのでしょうか?





たとえば、


「日本の最先端の医療を学び、


最高級の力量をつけようと思っている新人医師」




他業種ではどうか分かりませんが、


医師の場合、かなりの確率で


ものすごい上昇志向を持った人がいます。







私の同期の20-30%は


海外、あるいは国内の長期留学を経験し、


スキルアップをしています。


これは、ほかの仕事と比べても


かなり高い「上昇志向」ではないでしょうか。





彼らの多くは、新人の頃、


大都市で、激安給料で頑張っています。




そんな新人医師の多くを


「決まりだから、


田舎に行きなさい。


田舎なりの上司がいるから」


と言われて、


しぶしぶ2年間かそれ以上


田舎にやることが


日本医療に貢献することなんでしょうか?





一番大事なことですが、


以前からお話していますが、


医師の中核であり


スキルと体力が最もある


「中間層」に対する


対応がほとんどありません。





このままなら


日本の医療を支えている


一番大切な中間層が


一番割を食って、


崩れていく気がします。