政府が進めている


「在宅医療」


「在宅介護」


は、結局このレヴェルなんだな…


と実感した記事です。






政府の「イノベーション25」中間とりまとめ案

http://www.kantei.go.jp/jp/innovation/dai8/siryou1.pdf

(PDF形式)


とあわせてみてみてください。



政府の目指す、


「伊野部(イノベ)家の一日」


がいかにふざけたプランか分かると思います。






ネタ元は


ステトスコープ・チェロ・電鍵

http://nuttycellist.blog77.fc2.com/blog-entry-288.html

です。


ありがとうございます。





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「在宅」床ずれ12万人、43%が重症化…学会推計

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070305i101.htm?from=main1
2007年3月5日3時5分 読売新聞


 在宅介護を受けている人の6%が床ずれ=褥瘡(じょくそう)=を患い、全国で少なくとも12万人にのぼると推計されることが、日本褥瘡学会(理事長=森口隆彦・川崎医大教授)の調査で明らかになった。

 床ずれを持つ人のうち6割は、寝たきりで全面介助が必要な患者だった。在宅患者の床ずれの実態が明らかになるのは初めて。介護者も高齢である「老老介護」で十分な介護ができないことが背景とみられ、対策が急務となりそうだ。近く同学会で発表される。

 床ずれは、寝たきりで腰骨やかかと、ひじ、肩の骨周辺の皮膚や筋肉に、体圧がかかるなどして血流が妨げられ、皮膚がただれて組織が壊死(えし)する。重症化すると、皮膚に直径十数センチの穴があくこともあり、感染を招いて敗血症など生命に危険が及ぶ恐れもある。

 自宅で重症の床ずれになり、入院する人が増えていることから、同学会が昨年7月の時点で調査を実施。看護師を派遣する全国約1400の訪問看護ステーションにアンケートし、4分の1の施設が回答した。

 それによると、訪問看護を利用していた7万3000人余のうち、6%の約4200人に床ずれがあった。そのうち43%は、皮膚に穴があくなど専門的治療が必要な重症の状態だった。

 床ずれ患者を5段階の要介護度別にみると、全面的介助が必要で意思の伝達がほとんどできない最重度の要介護5の人が59%を占め、要介護4では22%と、寝たきりかそれに近い人ほど多かった。全国では約200万人が「要介護認定」を受けて在宅で過ごしており、12万人が床ずれを持っている計算になる。

 厚生労働省の調査では、在宅介護を行う介護者の28%を70歳以上が占める。同学会は「老老介護に加え、専門知識を持った医師や看護師の不足などが、床ずれの深刻化を招いた」としている。

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200万人の要介護認定


うち


12万人が床ずれ


このうち43%が重症化しているとすると、



5.16万人



およそ5万人が在宅介護で


床ずれが重症化し、


入院の必要に迫られている


ということでしょうか。



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とくに看護の現場では


褥創を作らない、


ということは


非常に大切なことになっているのですが、


その労力たるや、大変なものです。






まして、


知識もなく、


体力も、そして受けられる介護サービスが


どんどん削られている


在宅介護では


どんな状況になっていることやら…。



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そして、


政府の目指す方向性が、



2.私たちが目指す2025年の日本の姿
イノベーションによって、以上の例に代表されるいろいろな夢を実現することにより、以下に
示す世界のモデルとなるような2025年の日本の姿が見えてくる。


○ 生涯健康な社会


医療機能(の一部)は医療施設から個人の日常生活の場面に移行している
睡眠時等の常時健康診断や食品を通じた予防医療が個人レベルで行われるとともに、
随時、医療情報ネットワークを通じて医療施設と健康に関する情報交換を行うことが可能
となっている。
個人に対応した予防医療は地域を問わず受けることが可能であり、離島に住む人々も
都心部に住む人々と同様、日常生活においてごく当然に健康を維持している。
がん・心筋梗塞、脳卒中などの三大成人病の克服により、生死をさまよう大病にかかる
ことはほとんどなくなる。
また、再生医療技術、高度介護ロボット、対認知症特効薬などのおかげで、いわゆる
「寝たきり」病人は激減し、家族や介護者の負担も激減する。


不慮の事故による負傷者や急病人は、整備された緊急医療情報ネットワークの下、24
時間体制の地域密着型緊急医療施設へ迅速に搬送され、生命の危機を免れる。




政府の「イノベーション25」中間とりまとめ案

http://www.kantei.go.jp/jp/innovation/dai8/siryou1.pdf

(PDF形式です)

54P.より



と、なっています。




しかしこれからも、


厚労省の進める、ベット数の削減から、


老人は病院から施設、施設から自宅へと流れ、


自宅での劣悪化した老老介護の


環境が明らかになるでしょう。





いわゆる「寝たきり老人」のQOLは激烈に悪化している


というのが現状でしょう。








ネタ元の


ステトスコープ・チェロ・電鍵

で語られているように、


こんなプランは、まるで「マンガ」


であり、


こんなものを本気で目指すのが


日本なのかと思うと、情けなくなります。






医療を伸ばす


というより


医療関連の医薬品業界や


コンピューター業界の


業績を伸ばす、


という方向になっているようです。







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>不慮の事故による負傷者や急病人は、整備された緊急医療情報ネットワークの下、24時間体制の地域密着型緊急医療施設へ迅速に搬送され、生命の危機を免れる。


さいごに、この理想の24時間システムは、いま2007年の時点で、厚生労働省がぶち壊しつつあるシステムです。


医師を奴隷のようにこき使い、


「イノベ家」を守るため


20年後も


医師はホワイトカラーエグゼンプションの名の下に


24時間の奴隷労働を


強いられているのでしょうか?