日経メディカルに、

小松先生が載っております。


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「今なら?医者にならないね」 

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/editors/200611/501831.html


先生が今、医学部を卒業したとしたら、大学と市中病院のどちらで研修を受けますか? 『日経メディカル Cadetto』 の取材の最後に尋ねると、その先生は少し間をおいた後、苦笑しながらこう答えました。「今なら?そもそも医者にならないね」。

 その先生とは、今や医療業界では流行語になった感さえある『医療崩壊』(朝日新聞社)の著者、虎の門病院(東京都港区)泌尿器科部長の小松秀樹先生です。ちなみに同書は本年度、弊社が技術と経営の発展に役立つ図書に対して贈る「日経BP・BizTech図書賞」を受賞。また、『日経メディカル』11月号のNMドクターアンケート(「読書の秋、されど多忙な医師は読書もままならず」) においても、医師が最近読んだ中で最も印象に残った本のトップになりました。

 今回、小松先生には、『Cadetto』のCover Story「医局崩壊。」で、医師のキャリアパスがこれからどうなっていくのか、あるいは、どうあるべきか、主に大学医局との関連でうかがいました。「医局は嫌い」という小松先生は「医局と並列の権威ある人事システムが必要」と強調されていました。また、医師のキャリアの頂点である教授職の魅力がなくなり、なりたがる人が減ってくるのではないかとの予測も語ってくれました。

 最近、“医局崩壊後”の医師のキャリアパスに関して、会う人会う人に見解を聞いていますが、たいていの人は「分からない」「予想できない」とおっしゃいます。先の記事では、何人かの識者にそこを無理やり予想してもらって、それを基に編集部で考えて、まとめました。いろいろなシナリオが考えられます。


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小松先生は

この本の作者の方です。


昨今の医療情勢を

考える上での必読書

と言っていいでしょう。


<このままでは日本の医療が崩壊してしまう…>

現代医療の疑問点、ゆがみを鋭く切った素晴らしい本です。

一人でも多くの人に読んでもらいたいです。


小松 秀樹
医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か



小松先生、さっくりと答えられておりますが、


「今なら?医者にならないね」 


なんと素晴らしいお答え

ありがとうございます(苦笑)。



模範解答かもしれませんね。



医師のキャリアプラン

これはすごく難しいと思います。



私のように、


研究も、

臨床もやって、


留学までして、

地方も回って、


それで開業、と言うのは

どうなんでしょう?


無駄も多かったのですが、

それなりに満足しています。



一つ言えることは、

医師の目指すキャリアに関しては


流れが変わるであろう、


すでに変わっている、


という事です。





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「教授」についての考察


いま、教授は「おいしくない」


なぜなら、国から無茶ばかり

言われているからです。


独立法人化しろ。



地域医療もやれ。

研究もやれ。

教育もやれ。

救急もやれ。


その上、医局制度という

人事権をほぼ手放しつつあります。


つまり、人(働き手)はいない。




しかも、重症患者は

どんどん大学病院へ送られます。




とくに、

最近はマスコミが

大騒ぎしていますから、

なんだろうと、ちょっとでも

トラブルになりそうな患者さんは

地方病院から

大学に送ります。




大学は大変です。

今後、大学を運営している教授が

医療訴訟の対象に

なるときが来るでしょう。




そうしたら、無罪だろうと

有罪だろうと

大学に残る人間は

激減するでしょう。




大学は超ハイリスクですから、

大学教授が訴えられたら

頑張って、やってる意味ありません。




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留学は「おいしくない」




国公立大学が独立法人化した影響で、

多くの大学は、

「在外研究」などといわれている、

正職員が数年留学する制度を

どんどん廃止しています。





それは、

「自腹で留学」

あるいは

「海外グラント(研究費)をゲットして留学」

しなくてはいけない人が増える、


という事です。




私はアメリカしか知りませんが、

アメリカでは留学している医師は

「メディカルさん」として

哀れみの対象でした。




なぜ、って、


それは

「貧乏」だからです。


周りは当然、

給料が出ています。

海外手当てもついています。


でも、

医師は

自分の貯金を使って、


あるいは

アルバイトの学生のようなサラリーで

つましい

つましい

生活をしています。




こんな状況で、

いったい何人が

自分のキャリアを上げるのに

30過ぎのオッサンが

自分でお金を出して

海外に行くと思いますか?



大学6年  (卒業時24歳)

初期臨床研修が2年  (終了時26歳)

大学院が4年  (卒業時30歳)



どんなに早くても

飛び級がなければ

(検討している大学があるようです)


最年少で

30歳で大学院卒業


となります。



もちろん

もっと遅くすることは可能です。


すると、留学は30歳以降。


通常30半ばから

30代後半で

海外に

自腹で留学



と、なります。


皆さん、行きますか?




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教授になるのに留学は

ほぼ必須です。

まれに留学していない人もいるようですが、

ほとんどいません。




しかし、

いまなら

海外に行かない、


という人が増えていると

思います。



あまりにも

犠牲が大きいからです。





その上、

教授は名誉職で

ほとんど人事権も

なくなってしまいました。





教授職のおいしさが

激減しているんですね。




公立学校では

システムの上では、


医学部の下に

各科はありますから、



教授は部長よりも下。




教授って言うのは、

「課長」

あるいは

「係長」

くらいのものです。




お役所は最近、

どんどん

うるさくなっています。


一枚一枚

ベールがはがれると、

係長くらいしか権限のない

教授が現れます。




その人に


地域医療もやれ。

研究もやれ。

教育もやれ。

救急もやれ。


って言っているんですよ。




大変な世の中です。




「今なら?教授にならないね」 



やっぱりこれが

模範解答

なのでしょうか?






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