さて、お久しぶりの英語講座です。


正直言って、


アメリカ人のボス、

何考えてんのかわかんねー


という方へ。

わたしもわかんねーです(笑)。


でも、ちょっとでも取っ掛かりでもあると

らくですよね。


アメリカ人が何を考えてラボにいるか、

どのような生態系(笑)が

ラボに出来ているのかを考える

のにいい本があります。




Kathy Barker
At the Helm: A Laboratory Navigator

helmとは「船のかじ」のことです。

ラボのボスとして、かじ取りをするときの心構え

を書いてます。


これは非常にいい本だと思います。

自分でラボを持つときにどのような点に注意すべきか、

ボスの立場に立って書かれています。



逆に

”ボスは、自分をこういう目で見ているんだ”、

と分かると、それに対する自分の行動も

取れるものではないでしょうか。



日本語版はこちら。



キャシー バーカー, Kathy Barker, 浜口 道成
アット・ザ・ヘルム―自分のラボをもつ日のために



↓こちらが研究者に成りたての方の

ための本です。



これも良書だと思います。

手にしたときはすでに大学院を卒業していましたが

それでもいろいろと勉強になった覚えがあります。


現在はアップデート版になっているようです。

わたしはその前の日本語版を読んでいます。



キャシー バーカー, Kathy Barker, 中村 敏一
アット・ザ・ベンチ―バイオ研究完全指南 アップデート版


つまりは、

相手の考えている方向を感じ取って、

積極的にそちらに向かうことが

お互い大事だと思います。



●ディスカッションを十分する。


●方向性をいちいち確認する。


●手技を確認する。


分からないことはちゃんと聞いて

それでも分からないことは「分からない」ときちんと伝える。


●自分の位置を必ず確認する。


今やっていることは、全体のどこに位置して、

できれば、論文の筆頭かセカンドかそれ以下かをちゃんと

口に出して聞いてみる)


●データをきちんとまとめる。


後片付けをきちんとするのはもちろん(出来ない人が多い)、

データをきちんとつけるのはとても大事です。

それをボスに定期的に

私はほぼ毎日、報告していました。


顔をあわせるのがやなときでも、

実験が失敗したときでも、

とにかく出来る限り毎日会うのは大事です。



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私は引継ぎのとき、

すごく意地悪な人から

実験を引き継ぎました。


経歴はすごいのですが、

科学的な推察が弱く、

テクニシャン的な技術論が

メインでした。



私は1ヶ月で論文を100本くらい読んで、

今やっている実験の位置を理解しようとしました。

いくつか革新的なアイディアも浮かびました。


でも、その嫌な人がラボを去るまで

一切、新しいアイディアを言いませんでした。



その人がラボを去った後、
私はボスと長時間ディスカッションを

しました。


新しい方向性と、

達成可能な手技。

私の熱意。



そして、

ボスは私のアイディアを認めてくれました。

私が、論文筆頭になった瞬間でした。



皆さんもがんばってください!


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