夜のピクニック

テーマ:

高校時代の思い出ってなに?


と聞かれたらいったいなんと答えるだろう?


文化祭・体育祭・修学旅行・・・。

思い出深い行事はいくらでもあったのに、案外心の奥深くにそっとしまってあるものは毎日の繰り返される

穏やかな1日だったりするのかもしれない。


限られた3年間という時間の中にまったく言葉を交わさない同級生もいれば、高校時代のすべての時間を共有している親友もいる。

恋もあれば、恋とはすこしちがったけれどとても大切な時間を共有した仲間がいる。

ちいさなわだかまり・秘密・なんでもできると思っていた入学当初の気持ち・将来への大きな期待・挫折


16歳から18歳までの間に誰もが感じたことのある繊細な感情。


歩行祭。

一晩中全校生徒が歩き続けると言う、とある高校の伝統行事。


「みんなで夜歩く。たったそれだけのことなのにね。

どうしてそれだけのことがこんなに特別なんだろうね。」


明け方の学校に戻る直前、何かが終わるという感傷。

でも「なにかの終わりはいつだってなにかの始まりなのだ。」


誰にとっても特別な時間になりうる高校時代を歩行祭という1つの行事を舞台に瑞々しく描いた

第二回本屋大賞に選ばれた作品です。


恩田 陸
夜のピクニック
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