心の居場所

レイプ、結婚、借金、離婚そして不倫…自分の過去をゆっくり振り返ってみたいと思います。

10年以上昔から現在までをゆっくり綴っていくブログです。

じっくり思い出しながら書いていくつもりですが、矛盾があるかもしれません。

中には不快な内容・表現があるかと思いますので、不快に思われた方は

素通りしてやってください。

ここに書いてある出来事はすべて実際に起こったことです。

あえて時期などをずらしていることもありますが、嘘は含まれておりません。


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私は義母の顔を見つめながら、カバンの中から持参した郵便物を取り出した。

「そうですか。そちらはこういうものが家に届いても迷惑じゃないっておっしゃるわけなんですね。こぉんなにたくさんあるんですけど」

言いながら私は銀行やローン会社からの封書やハガキや電報を義母の目の前にちらつかせた。

「これなんか、早急に連絡請うって書いてありますよね、○○ファイナンスから。こっちは○○銀行からでローンが2ヶ月延滞してるそうで、早急に連絡欲しいとのことですよ。2ヶ月分の支払いを求められてますね」

言いながら私は1通1通広げてカウンターの上に並べていった。

「おたくはこんなものが来ても迷惑じゃないかもしれませんけど、うちは迷惑なんですよ」

義母は顔を舞ったにして怒鳴った。

「こんなもの、こんなところに並べないで!!営業妨害よ!」

急いでカウンターの上の郵便物をかき集める義母に私はにっこりと笑って言った。

「あら、営業妨害で訴えられるならそれでもかまいませんよ。私もあなたの息子さんに対して慰謝料請求の裁判を起こすだけですから。支払命令が出たらそちらがお困りなんじゃありません?差し出がましいですけど、今でもこんな状態なのに支払うお金がそちらの中で少しでも増えたら、それこそ銀行やローン会社に払えなくなって大事な家が競売にかけられることにもなりかねないんじゃありません?その辺をよくお考えになったらいかがですか?商売なさってるのに裁判沙汰はねぇ・・・」

わざと語尾を濁すと、義母は黙ったまま私を睨みつけ、腹立たしげに郵便物をゴミ箱に投げ入れた。

私はわざとゆっくりとゴミ箱から電報と銀行からのハガキを拾い上げると

「あらあら、これ早急に連絡してくれってかいてありますよ。捨てるのはまずんじゃありませんか」

と再度義母の目の前に差し出した。

義母は私の手から郵便物をひったくると、

「さっさと帰って!!」

と叫ぶように言うと、店の奥に引っ込んでしまった。

ちょうど、店の前に車が止まり、お客さんが入ってこようとしているようだった。

私は

「じゃあ、お邪魔しました」

と奥にいるはずの義母に声をかけて店を出た。

車に乗り、店を後にしながら複雑な気分を味わっていた。

すっきりしたといえば、正直なところすっきりしたし、勝ったという気持ちもあった。

でも、微妙に後味の悪さがあるのだ。

たとえ反りが合わなかったとはいえ、義理ではあっても母であり、父であった人である。

こんなふうにいがみ合う時が来るとは思ってもいなかった。

私は怒りにまかせて行動したことをほんの少し後悔していた。

でも、この後悔を覆すような出来事がこの後、次々と起こることになるのである。

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家を出て元夫の実家に向かう私の車の助手席には、銀行からのハガキや元夫宛のローン会社からのものや消費者金融らしきところからの郵便を突っ込んだカバンがあった。

そのときの私はまさに敵陣に向かうような気持ちだった。

決していいことではない。

それはわかっていた。

それでもそうでもしなければ気持ちの収まりがつかなかった。

だけど、やっぱり迷いもあった。

車で40分走り、元夫の実家に着いた。

店の中にお客さんの姿はない。

私は助手席のカバンを鷲掴みにして車を降りた。

店のドアを開けると、軽やかなチャイムが鳴り響き、奥から義母が現れた。

「いらっしゃいませ」

接客用の満面の笑みをたたえた義母の顔が、私を見るとあからさまに嫌悪感をむき出しにした。

「どういうご用件でうちの店に来たのかしら」

尖った声で義母は言った。

私は内心の怒りを抑えながら笑顔を作って答えた。

「昨日のお電話の件です」

「電話?あぁハガキのこと?言ったとおりお宅に迷惑なんてまだかけてないでしょうに。ぎゃあぎゃあ騒ぎ立てるまでのこともないでしょう」

私は笑顔を崩さないために、カバンを持つ手をぎゅうっと握った。

その中に怒りを凝縮させるかのように。

「そちらのおっしゃる迷惑ってどういうことなんでしょう?それをお聞きしたくて伺ったんですけど」

私の言葉を聞いて義母は吐き捨てるように言った。

「お宅に払ってくれって言ってるわけじゃないでしょってことですよ」

「確かにそれはまだありません。でも、あんなふうに督促のハガキがうちに来ると別の借金で保証人になってるこっちは不安になりますよね、本当に払えるのかって」

義母はぷいっと顔をそむけた。

「だから払ってくれなんて言ってないでしょ」

埒があかない。

どこまで行ってもこの人たちと理解しあえることなどない。

そんなことは承知の上だったはずなのだが、虚しささえ感じてきた。

「そうなるまでは何の迷惑もかけてないと、そういうことなんですね」

念押しすると義母は勝ち誇った顔で言い放った。

「そりゃそうでしょう。別に代わりに払ってくれって言ってるわけじゃないんだから騒ぐことじゃないでしょ。ハガキが行ったくらいで・・・。だいたいあなたに人の家計をとやかく言う権利なんてあるの?もうあなたはうちの嫁でもなんでもないのよ。嫁としてたいして役にも立たなかったくせに偉そうに。保証人になったからってそれがなんなの?他人の家に嘴突っ込んでるヒマがあるなら子供の面倒でも見たらどうなの?子供を放って来たりして・・・。わかったら帰ってくださいな。商売の邪魔ですよ」

この人はお金の重みをまったくわかっていない。

保証人になったからってそれがなんなのかというセリフにそれが表れていた。

私の中の迷いが消えた。

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4月に入り、私は新しい職場で仕事を始めた。

そこはとても働きやすい職場で、残業もなく家も近いので、遅くても5時45分くらいには家に帰ることができた。

家に帰ってから母と夕食の支度をして食事をすませ、おもちと遊んだりお風呂に入ったりして9時までにおもちを寝かしつけてから内職をするという生活が始まった。

睡眠時間は多くはなかったけど、それでも結婚している頃よりは身体的にも精神的にもずいぶんと楽になっていた。

確実に入ってくる収入と、変動がありながらもお給料に上乗せされる内職の報酬と、母子家庭に支給される手当とで借金の返済は少しずつでも確実にできる見通しは本当に私の神経を楽にしてくれた。

4月に入って1週間が過ぎた頃のことだった。

私宛の郵便物の中に銀行からのハガキが入っていた。

粘着シールみたいなもので両面がくっついていて、角からぴらっと開くと内容がわかるというあのハガキである。

てっきり私宛だと思い開いてみると、元夫名義の2500万のローンの返済が2月分と3月分とが滞っているので2ヶ月分の督促だった。

“住むのは私たちだし払うのも私たちなんだから”

義母の言葉が頭に甦ってきた。

結局支払えていないのではないか。

私は苛立ちにまかせて元夫にメールを送った。

2ヶ月分の督促状がきていること、こちらにこんなハガキがくるのは迷惑であること。

元夫からの返信があったのは夜中になってからのことだった。

“申し訳ありません。なんとかします”

その短い返信は、その場しのぎでしかないように思えた。

なんとかすると言っても、1ヶ月分の10万円のお金が用意できないものが2か月分の20万円、さらにすぐにやってくる今月の支払い分の10万円を用意できるわけがないのだ。

それでも、私にはどうすることもできなかった。

それからその週のうちに、元夫宛の車のローン会社からのハガキと怪しげな個人名での親展の封書が2通届いた。

しびれをきらした私は元夫の携帯に電話をした。

元夫は実家にいるようで、義父母の話し声が聞こえていた。

私  : 「ご無沙汰してます。ちゃんと転入届とかの手続きはしてもらえました?」

元夫: 「あ、まだしてない」

私  : 「早くお願いします。郵便物とかみんなこっちに届いちゃうから」

元夫: 「わかった。あ、それでこの前の銀行のハガキの件だけど」

言おうと思っていたことを先に口に出されて、私は思わず身構えた。

向こうにとっては都合の悪いことを元夫が口に出すということは何かあるということなのだから。

元夫: 「こっちはちゃんと銀行には離婚したから郵便物はこっちに送ってくれって言ってあるんだから銀行の手違いなんだからうちに文句言われても困るんだよな」

私が唖然としていると、そこで突然義母の声に代わった。

義母: 「あぁりらさん?そのハガキのことなんだけどね、克哉の言うように銀行にはちゃんと伝えてるんだし、銀行が悪いんだからこっちに文句言われても困るのよ。だいたい迷惑かけてるわけじゃないんだし、りらさんにいちいち言われる筋合いじゃないんだから。それじゃ、そういうことだから」

義母は言いたいことだけ言うと、勝手に電話を切ってしまった。

何度も聞いた“迷惑かけてるわけじゃない”という言葉が頭の中をぐるぐると回っていた。

あの人たちの迷惑の基準ってなんなのだろう。

実際にこっちに借金がかぶってくることだけが迷惑なのか。

こういうハガキがくること自体が迷惑なのではないのか。

迷惑をかけているかいないのか、それが理不尽なことでない限り、被った方が判断することではないのか。

そして、また銀行のせいだと公然と言い放つその神経がわからなかった。

伝えているのかもしれないが、きちんと住所変更などの手続きをしない自分たちが悪いのではないのか。

さらに言うなら、きちんと返済していればこんなことにはならないのではないのか。

“迷惑をかけているわけじゃない”

そう言うなら私にも考えがあった。

決して褒められる行為ではないとわかっていても。

その週の土曜日、私はおもちの面倒を母に頼んで元夫の実家に向かったのだった。

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新たなる一歩へ♪のたけちゃん からバトンをいただきました合格


最近ばたばたしててブログの更新もままなりませんでしたが、また更新していきますのでみなさんよろしくお願いしますねラブラブ


さてさて、それではバトンいってみたいと思います。


Q1: 胸キュンポイントは?

A1: う~ん、タバコを吸う仕草とかかなぁ音譜



Q2: 憧れのシチュエーションは??


A2: 憧れ?思いつかない・・・。


Q3: キュンとしちゃう言葉は??


A3: キュンとすることがない。



Q4: 聴くと胸キュンしちゃう曲は??


A4: スキマスイッチの奏


Q5: 胸キュンしてしまう有名人5人は??


A5: 坂口憲二(がっしりしてて素敵ラブラブ

   堂本光一(顔きれいラブラブ

   佐藤浩市(ワイルドさが・・・ラブラブ

   大沢たかお(足の長さがラブラブ) 

   妻夫木聡(かわいいラブラブ

    

Q6: 今までで一番の胸キュンは??


A6: なんかあったっけ・・・。

Q7: 胸キュンに名前をつけよう!!


A7: ない

Q8: 胸キュンの時 心でする音は??


A8: 聞いてみたい。


Q9: 胸キュンバトンを回す5名様音譜


申し訳ないですが、ここで止めたいと思います。

もし拾ってくださる方があればよろしくお願いしますニコニコ


新たなる一歩へ♪のたけちゃん から回ってきましたバトン第二弾ニコニコ


ドキドキルールドキドキ


  もらったバトンの指定を「  」の中に入れて答える音譜


  たけちゃんからの指定は「愛する人*モノ」との事なので~


  「愛する人=」で答えたいと思います。


1・最近思う「彼女」は?


  相変わらず穏やかな人、という感じでしょうか

    

2・こんな「彼女」に感動!!


  子供のことを自分の子供のように可愛がってくれるところ


3・こんな「彼女」はキライ


  同じ失敗を繰り返す

4・この世に「彼女」がいなかったら


  きっと別の人と付き合っている、かな

  

5・このバトンを回してくれた人へ



  たけちゃんは悩んで苦しみを乗り越えて、今、幸せになろうとしています。

  苦しんだ分、大きな幸せがくるといいねニコニコ

6・次に回す5人を指名する音譜「指定」付き


  これまた申し訳ないですが、ここで止めたいと思います。

  もし拾ってくださる方があればよろしくお願いしますニコニコ






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夫との離婚が成立して数日後、私は以前に試験を受けていた会社の面接を受け、合格通知をもらった。

4月からそこで働くことになったので、収入も確保される。

すべてがいい方向に向いている。

そう思っていた。

2年間の契約社員ではあったけど、その間に他の就職先を探すつもりだったし、内職も続けるので私の借金の返済はなんとかなる。

4月までの2週間あまり、おもちを私の戸籍に入れるために、市役所と家庭裁判所に行ったり、運転免許証の氏名の変更や、通帳や保険の各種変更手続きで慌しく過ぎていった。

あと数日で4月というある日、我が家に1通の電報が届いた。

電報など私の結婚式か祖母のお葬式意外では見たことがなかった。

びっくりして開いてみると、宛名は私ではなく元夫だった。

差出人は○○ファイナンス。

「ソウキュウニレンラクコウ」

カタカナの文字と会社名、電話番号と担当者の名前。

新しい生活に向けて明るい気持ちで過ごしていたのが一気にどんよりと曇った。

離婚しても逃れられないのだと思わずにはいられなかった。

私は早速元夫に連絡を入れた。

でも、携帯はつながらない。

苛立ちが募ったが、もし元夫に連絡がついたところでどうせあの人は何もしないままだろう。

そしてまた我が家に連絡がくるだけのこと。

それなら、直接○○ファイナンスに電話してしまった方がいいのか・・・?

少し迷ったが、私は○○ファイナンスに電話をしてみた。

最初に電話に出てきたのは愛想のいい女の人だった。

電報の件、名前を告げると男の人に電話の声が代わった。

私は離婚したこと、もうこちらには住んでいないことなどを告げた。

相手の男の人は

「そういう事情ですか・・・。でも、花野克哉さんの住所としてこちらに登録されているのがそちらの住所になりますので、うちとしては郵便物をそちらに送るしかできないんですよ。でも、もう離婚されているということで、郵便物の郵送は極力最小限にさせていただきますが・・・。えっと、元奥様なんですよね」

と私に確認をしてきた。

「はい」

「正直言って、この債務は元金は10万円程度なんですよ。もう数年にわたって支払いがされていないので利息がついて80万程度になっているんですがね、もし克哉さんに万が一のことがあって亡くなると子供さんにこの債務が相続してしまうことがありますので、その辺を踏まえて対処なさった方がいいですね」

10万円の元金が80万円になる・・・。

言葉を失ってしまった。

そして、その債務がおもちに相続されるなんて冗談ではない。

相続放棄をすればいいのかもしれないが、私は法律に明るい方ではないのでそのあたりのことも勉強しておかなければならないのかもしれない。

「それと、克哉さんの転出届を提出されることをお勧めします。それを市役所に提出しないことには克哉さんはいつまでもそちらの住民となりますので。転出届は本人か世帯主が提出できますので、離婚されたなら奥様が世帯主になっていると思いますので、転出届は提出できます。そして、克哉さんには○○市への転入届を早急に提出してもらうことです。これは奥様ではもうできません。そうしないと、他にも債務があれば、最終住所であるそちらに郵便物が届くことになりますのでね」

○○ファイナンスとの電話を切ってすぐに私は市役所に転出届を提出しに行った。

元夫にはメールで転入届をしてもらうように連絡をした。

転入届が本人か世帯主でなければできないということが歯がゆくてしかたがなかった。

そして元夫の借金の後始末をするのはこれで最後というわけにはいかないのだった。


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夫と私は別々の車で夫の実家に向かった。

実家に着いたが、さすがになかなか入りにくいものだった。

でも、念書に署名捺印だけはもらわなくてはならない。

車の中で、おもちを連れて行こうかどうしようか迷っていた。

3才になったばかりの子供を車の中に置いてなど行けないのだが、できることなら義父母には会わせたくはない。

そう思っていると、夫が来て

「俺が行ってこようか。親の顔見たくないだろ」

と言って念書を持って家に入って行った。

そうしてくれることはありがたいことだった。

“勝手に離婚すればいい。挨拶なんか必要ない”と言われていることもあって、正直なところ顔を見たくないというのは本音だったからだ。

だけど、挨拶しないわけにはいかないよな・・・。

そんなふうに思いながら車の中で待つこと数分、夫が念書を持って出てきた。

確認すると、義父と義兄の署名捺印はきちんとある。

ご丁寧にも実印で捺印してある。

「ありがとう。助かりました。・・・ここまで来たらやっぱり挨拶した方がいいよね」

夫に言いながら車を降りたとき、義父が玄関から出てきた。

私が挨拶をしようとした瞬間だった。

「こんなもんまで作ってきて、そんなにうちが信用できないのか!」

義父は明らかに怒っていた。

「こんなもん作らなくても迷惑なんてかけてないし、これからもかけるつもりもないんだから、いい加減にしてくれ!恥ずかしくないのか!?」

それを言うために義父は出てきたのだろう。

「たかが500万程度の借金で念書までとろうなんてどういう神経してるんだ」

たかが500万程度というなら人に保証人など頼まずに自分で工面すればいいではないか。

自営業の義父にとってはたかが500万なのかもしれないが、我が家にとっては“たかが”などという言葉で切り捨てられるような金額ではないのだ。

どういう神経をしているのかと問いたいのは私の方である。

そして、私はこの時初めて義父に対して嫌味で応戦した。

「あら、私たちが結婚する時にお金のことだけはきちんとしなさいっておっしゃいましたよね。私の実家に借りると克哉の株が下がるし、うちに借りると私の株が下がるって。だから借金は自分たちで解決しろって。覚えていらっしゃいません?そういうことを言った人が打ちに父に借金の保証人しろですか?そのほうが恥ずかしいんじゃありません?あ、恥ずかしいから挨拶もお礼もろくにされなかったんですね。ただ無神経なだけかと思ってたけど恥ずかしかったわけなんですね。そりゃそうですよねぇ。一応経営者ともあろう人がそのくらいの常識はあるはずですよねぇ。じゃ、離婚届提出したいのでこれで失礼します。ニコニコあ、迷惑かけないっておっしゃるならこれ、ちゃんと保管させていただきますけど、かまいませんよね」

笑顔で言ってひらひらと念書を見せ、私はさっさと車に乗ってドアを閉めた。

まさに言い逃げである。

そしてその足で私は市役所に向かった。

やっと離婚成立である。

でも、離婚成立しても夫との関わりは続くだろうことは薄々予想はしていた。

だけど、また夫の実家に出向くことがあろうとは思ってもいなかったのである・・・。

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私は夫の手元から目を離さなかった。

3~5万という数字の下の行に一文を書き加えたからだった。

 5.誰に対しても慰謝料の請求はしない。

という文だった。

慰謝料について書いていなかったことを逆手に取られたのだった。。

何度も書いているとおり、今のところは慰謝料など請求するつもりはなかった。

でも、その“今のところは”という私のずるい気持ちを読み取られたのかもしれなかった。

当時の夫に請求しても支払能力がないことくらいは十分承知していたし、まして彼女に対しての慰謝料請求など考えていなかった。

夫と彼女のことについては、私は夫が悪いと思っている。

どっちが先に誘ったかなどということはたいした問題ではない。

もし彼女が既婚者だと知っていて誘ったのだとしても夫が断ればすむだけのことなのだから。

ただ、夫が彼女に惹かれたのはなにか理由があってのことなのだろう。

もしかしたら私なんかよりも魅力のある人なのかもしれないし、私とのセックスレスが原因かもしれない。

その真実は夫にしかわからない。

私は不倫というのはいいことではないと思っている。

“一生この人だけ”と神に誓って結婚するのだし、夫婦は貞操を守る義務がある。

でも、人の気持ちに絶対ということはないし、気持ちを縛りつけることはできない。

人の気持ちは移ろうものだ。

それだけはどうしようもないものなのだろう。

でも私はそれならそれできちんと誠意のある対応をするべきではないかと思っていた。

どういう対応が誠意のある対応なのかと言われたら、それは一概には言えないと思うが、少なくとも私にとっての誠意ある対応とは嘘をつかないことだった。

離婚を切り出すにしても、変な言い訳などせずに

「好きな人ができたから、お前とはもうやっていけない」

と正直に言って欲しかった。

彼女とは別れられずに私ともうまくやりたいと思っているのなら

「今はどっちとも別れられない」

と正直に言って欲しかったのだ。

そう言ってくれていたら私は夫が自分で結論を出すまで待っただろうし、同じ離婚をするにしてももう少し違った感情を持っていただろうと思う。

それができないのならもっと上手に嘘をつきとおして欲しかった。

でも、夫はそのどちらもできずに中途半端に嘘をついた。

不倫をしたことよりも、そのことの方が私には許せないことだった。

夫の彼女に対しては不思議なほど憎しみも嫉妬も湧いてこなかった。

夫への気持ちが冷めていたこともあるだろう。

もしも今後、夫への慰謝料請求を行ったとしても、彼女に対しては請求するつもりなどなかったというのに、わざわざ

“誰に対しても”

などということを書き加える夫に今さらながら、再び嫌悪感を抱いた。

夫からすれば、彼女に対して慰謝料を請求されることが一番嫌だったのだろう。

彼女を守ろうとしているのだろうが、そんな方法はお門違いである。

私にとって大切なのは夫と彼女の今後ではない。

おもちと自分と両親の今後のことだけだったのだから。

それでも、離婚届と念書と協議書に署名捺印をもらったので、次は念書に署名捺印をもらうために夫の実家へと向かったのだった。

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3月14日、母に用事があっておもちの面倒を見られないということだったので、私はおもちを連れて夫と会うことになった。

待ち合わせをした場所に行くと夫はすでに車で待っていた。

私の車を見ると夫はドアを開けて降りてきた。

夫を見るとおもちは本当に嬉しそうに笑った。

「とうさん、だっこして」

そう言って夫にまとわりついている。

夫もそんなおもちをいとおしそうに抱き上げている。

そんな様子を見るとやっぱり心は痛む。

だけど、後戻りする気にはならなかった。

そばのレストランに入って夫に離婚届と念書、離婚の協議書を渡した。

夫はまず、離婚届を開いた。

私の分はすでに記入済みだった。

夫はしばらくそれを眺めていたが、やがてペンを取ると記入しはじめた。

すべての欄に記入を終えると印鑑を押す。

これを提出すれば、正式に離婚は成立する。

私とこの人は正式に夫婦ではなくなるのだ。

その後、保証人の念書に夫はためらいなく署名捺印をした。

そして

「これ、この後オヤジと兄貴に署名捺印させるから」

と、丁寧に封筒に入れた。

それから離婚の協議書を開いた。

私が協議内容として書いていたのは

 1.財産分与はしない。

 2.親権、監護権ともに母親が持つものとする。

 3.養育費は月に   円を各月の1日に母親の口座に振り込む。

 4.面会は月に1回とする。

この4点だった。

養育費の金額はわざと空けていた。

払えない金額を要求しても仕方がない。

実際のところ、いくらなら払えるのか聞いてから記入するつもりだったのだ。

そして、慰謝料の件については、あえて書いていなかった。

今のところは夫にも彼女にも慰謝料など請求する気持ちはなかったからだ。

でも、正直なところ、いくら夫が絶対に支払うと言ってはいても、それを信じることなどできなかった。

慰謝料の時効は、以前調べた時点では不倫の事実と不倫相手がわかったときから3年以内となっていた。

もしも何かあったとしても離婚した後でも慰謝料の請求はできる。

そう思っていた。

夫は協議書を見ながら、

「養育費、金額書いてないけどいくら払えばいいの?」

と聞いてきた。

「あなたが確実に払える金額を教えてほしいの。払えない金額請求しても仕方ないから」

「うーん・・・正直言って借金があるうちはキツいから・・・でも月に3万はなんとかするよ。仕事も紹介してもらって決まったし、夜もバイト始めることにしたんだ。だから、返済するまでは3万で、借金終わったら5万くらいは渡せるようにするつもりだから」

と、夫自ら3~5万円と記入した。

でも、夫が書き加えたのはそれだけではなかった。

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夫の頼み。

それは、離婚してもおもちと会いたいということだった。

夫はしんみりと言った。

「俺、本気でおもちの親権とれるなんて思ってなかった。でも、離婚したくなかったから・・・結果的におもちを離婚しないための道具に使ったことになるんだよな。本当はおもちはお前と暮らす方がいいってわかってるんだ。だけど、おもちに会えなくなるのだけは嫌なんだ。頼むから面会の権利だけはほしいんだ。頼みます。お願いします」

言いながら夫は深々と頭を下げた。

私自身は夫がおもちに対して父親としての最低限の義務を果たしてくれて、おもちが会いたいと望むなら、2人が会うのはいっこうにかまわなかった。

私にとっては愛情のなくなってしまった夫でも、おもちにとっては大好きな父親であることに変わりはない以上、“会わせない”という選択をするつもりはなかった。

ただ、それはあくまでも“父親としての最低限の義務を果たす”という前提の上での話である。

「前から言ってたように、養育費だけはどんなことをしても必ず払う。公正証書を作ってもかまわないから、お願いします」

父親としての最低限の義務とは、夫と私の間では養育費のことだった。

離れてしまえば、夫がおもちとかかわりを持つことはほとんどなくなる。

養育費の金額は問題ではなかった。

たとえ月に1000円でも、おもちのために払うという気持ちが大切だと思っていた。

今の夫の状況では、1000円でも大変なはずだった。

「私はおもちとあなたを会わせないなんて思ってない。父親として最低限の義務さえ果たしてくれて、おもちが望むなら私は会ってもらってかまわないと思ってるから」

私はそう言った。

本心からの言葉だった。

これから先もおもちに父親の悪口など言うつもりもなかったし、今現在でも言ったことはない。

おもちが父親のことをどう思うかはおもち自身の問題である。

それについて最初から偏見を植え付ける必要はないと思っている。

もしかしたら、大きくなってから“たとえそんな父親でも一緒に暮らしたかった”と思うかもしれないし、“お母さんの選択は間違ってなかった”と思うかもしれない。

それは私が決めることではなく、おもちが決めることなのだ。

私は、私が最良と思う選択をした。

これから母子家庭となって、おもちにどんな負担がかかるのかはわからない。

それでも私は、自分のできる限りどんなことをしてもおもちを守っていきたいと思っていた。

その一方で、なんでこんなふうになってしまったんだろうと考えないわけでもなかった。

私が望んだ結婚生活はそんなに無謀なものだったんだろうか、と。

普通にお給料をもらってやりくりして、月に少しずつでも貯金ができて、時には玄関に花の一輪でも飾ったり、時には外食をしたり、家族でお弁当を持って公園に出かけたりするような、そんな生活がしたかっただけなのに。

ブランド物が欲しいとか高級車に乗りたいとか一流のレストランで食事がしたいとか海外旅行に行きたいなんて望んでいたわけじゃないのに。

どこで何を間違えたのか、実際は借金を抱え、花を飾るどころかテレクラのサクラのバイトに明け暮れ、夜も眠らず内職をしてもお金が足りない日々を過ごした。

だけど、結婚したことを後悔はしていなかったし、今もしていない。

夫と結婚しなければおもちを授かることができなかったのだから。

悲しいことの多かった結婚生活だったが、それでもおもちを授かった幸せには代え難いものだった。

そして、私たちの離婚は決まった。

3月14日、離婚届と保証人の念書と離婚の協議書を持って、再度夫と会うことになった。

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「私には、今のこの状態でおもちの20年後なんて考えられない」

夫の顔を見つめたまま、私は言った。

私にとっては当然の答えだった。

「なんで?おもちが大切じゃないのか?」

夫は意外そうに私を見た。

まるで、本当におもちが大切なら自分と同じ考えであるのが当然だとでも言いたげな様子だった。

「大切だよ。大切だからこそ、私は今の状態を立て直したいの」

おもちが大切だなんてことは夫に確認されるまでもないことである。

大切であるからこそ、3才になったばかりのおもちにごはんを食べさせ、体を清潔にし、清潔な服装をさせて、少しでもいい環境にしたいのだ。

そのために必要なのは、20年後を心配して仕事もせずに商売をはじめたいと言うような夫ではない。

もし夫という存在が必要だとするならば、今現在のことを考えて、たとえそれがどんな仕事であれ、頑張ってやろうとしてくれるような夫なのだ。

そして、夫婦で協力して借金をきちんと返済し、自分たちの生活を立て直すことのできる夫なのだ。

おもちの20年後を考えるのはそれからではないのか。

自分の足元さえおぼつかないのに、20年後の心配など私にはできなかった。

それから何度も同じ話を繰り返した。

でも、私たちは折り合うことができなかった。

夫は私がなぜおもちの20年後を今から考えて準備をしておかないのかが理解できないようだったし、私は夫がなぜ今のこの状態を打破しようとせずに20年後にこだわるのかわからなかった。

私たちはどこまでいっても平行線で、交わることはなかった。

そして、23時になる頃、夫は離婚することに承諾した。

「離婚しても、お互いに必要だと思ったら、また復縁すればいいんだしな」

という言葉とともに。

“そんなことするわけねーだろ。何を血迷っているのか”と思いつつも、私はその気持ちをおくびにも出さなかった。

これから夫に対して今日の一番の目的である話をしなければならなかったからだ。

父が保証人になっている借金についての念書の件である。

上手く事を運んで署名捺印をもらわなければならないのだ。

いくら法的に効力はなくても。

そして、私はできるだけ夫の今の機嫌を損ねないように切り出した。

「それでね、うちのお父さんが保証人になってる借金の件なんだけど、迷惑はかけないっていう念書に署名捺印してもらいたいの。近いうちに持っていくからお義父さんとお義兄さんとあなたの署名捺印をお願いします」

「念書?」

「そう。迷惑はかけないっていうものなの。離婚しても保証人は変更できないのは仕方のないことなのかもしれないけど、やっぱり

お父さんが払わないといけなくなることだけは避けたいの」

「・・・それはそうだな」

「だから、それだけお願いしたいの」

「わかった。借金では迷惑かけないよ。それはうちの親も承知してると思うから。せめてそれくらいはするから」

夫はすんなりと承諾してくれた。

そして交換条件というわけではなかっただろうが、夫は私に

「離婚するのは承諾した。でも、ひとつだけ頼みがあるんだ」

と私を見て言った。

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