テーマ:

オフィス街の日本橋で、小さな夜の茶会。



ビジネスマンの方々がお忙しいお時間をぬって

「空白」「再生」「復活」を意味する繭ごもりの茶会にいらしてくださいました。



世界をまたにかけ、日本中でご専門のご活躍をされる方々が、茶道の精神性である、神聖な時と場を自分の内側に持っていてくだされば



それは、その皆さんを通じて、世界のあらゆる文化や宗教を持つ方にも、日本の隅々まで、その平和な心を届けてくださいます。



こんなに幸せなお役目はありません。



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月に一度、時計やスマートフォンから離れて、心身の再生のための時間。

 


5月からは風炉の季節となりました。


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テーマは「花鳥楽風月(花鳥、風月を楽しむ)」


花や鳥は自然と宇宙をそのまま楽しんでいるという意味です。


私たちも、自然や宇宙の一部であることを忘れずに、それをそのまま楽しみ共生することに、健やかさのヒントがあります。



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お花は、akemimukaiさんがご用意くださいました。


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ご参加くださったのは、みなさん、茶道初心者のビジネスマンの方々。



いきなり私が「床の間のお花を活けていただけますか」と花所望をしたのですが、Sさんが手をあげてくださいました。


お客様の気持ちと一体となって、茶会を作っていきます。


Sさんは、普段、ご自宅でもお花をいけているのだそうです。




お花は、なくても生活できるものですが、生花がお部屋にあるだけで、エネルギーが生き生きとしますね。



 

奈良時代や平安時代、和歌を詠むことは皇族貴族たちにとっては、国を挙げて古今和歌集を編纂したほど、大切な仕事でした。



和歌は男女が自らの心を伝える手立てであり、その先の結婚とは家柄や自分の地位を確保する手段でもありました。



四季や自然に例えて、自らの訴えや不遇を世に残すことも。



のちの武士たちは、皇族や貴族をもてなし招くために、連歌、香、文芸などを教養として身に着けようとすることで文化が栄えたのです。



 

お菓子は、京都北野 老松さんの「おとしぶみ」。


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落とし文とは、公然とは言えないことや密かに想う恋心を伝えるために、伝えたい人の近くに落として拾わせた置き手紙。


オトシブミという昆虫が卵を産んでその葉をくるくる葉巻状に巻いて地面に落とすことを模して作られた和菓子です。

 



私も、テーマに合わせて、カトレアの着物でお点前させていただきました。


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母の着物です。

私が子どもの頃、入学式や卒業式で、先生方が胸に刺していらした赤いカトレアの花。



今ほど、沢山の種類のモダンな花がなかったころ、カトレアはおめでたい席で使われる花として人気でした。

 


そのカトレアの洋花をデザインした着物は、晴れやかなお席に、季節に関係な着られるのではないですか、と高月美樹さんが教えてくださいました。

 

その日のお客様の中には、お花のお仕事の方もいらして、お花と暮らしにまつわるお話も交わされました。

 


また、茶道をされたお母様の茶道具や茶室など、遺品を最近整理されたお話も伺いました。

 


使う予定のないものばかりで処分されたそうですが、それでも、何点かを手元に残されているそうです。



こうして、お茶室にいらしてくださったご縁は、お母様が繋いでくださったのかもしれません。



受け継いだモノや道具を通じて、大切な人との対話が続きます。

 


母のカトレアの着物を着た私も、母を感じながら亭主をさせていただきました。

 



細かい手順やマナーを心配することなく

 

季節の茶花や道具に心を向け

 

禅語から人生哲学を読み解き

 

抹茶を共に服することで新たな出会いの場となる、空白の時間。


一期一会の出会いから、新しいビジネスの関係も生まれています。


経済、政治、文化、芸術、生活のどんなものも包みこんでいる茶室の空間ならでは、です。

 

次回は6月26日月曜日。


今から楽しみです。

 

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表千家茶道教室(下北沢)

初心者・経験者・体験・男性やお子様・どなたもお稽古できます

 

 

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