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平成5年発行の歌舞伎俳優名鑑。

その中で(当世)勘三郎さんの言葉が紹介されている。
12年経った今でも当時の心持ちのままの役者なんだと、勘三郎さんの真芯に触れたような気がする。

「時代物であれ世話物であれ、見物が納得する為にはその舞台にいる人物が生きていなければならない。生きている人間を僕はやっぱり見せたい。型をやるのではなくて。」

勘三郎さんは、ものすごく自分のやる狂言を研究する勉強家で、父の17代目勘三郎さんのやった通りに、まずはやるそうです。その後に自分のものを出す。
だから再演すると前より確実に良くなるんだって。しかも研究を重ねているから、また違うものになってたりする。
つまりけして型を否定していない。そんな人の言う言葉だからこそ、とても強い力を持つ言葉だと思う。
不思議なもので(いや極めていくと同じところに辿り着くのか?)、上方の大名優・初代坂田藤十郎の芸談と、言い回しは違えど通ずる心がこもっているように思う。

「我を手本にせば我より劣りぬ、今少し工夫致しされよ」




_-_- maya _-_-
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先週・博多週間について

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博多週間、といいつつ、なんだかアメブロガーの方々にお会いする日々、でした。

2/21(火)お昼…ある さんにお時間いただけてお昼★

      夕方…博多座夜の部

      夜…ホテル缶詰にて仕事
      夜中…yamato-ru さん及びTさんにお時間いただけて屋台★

2/22(水)朝…ペンギン に遊んでいただく★
      昼…博多座夜の部

      夕方…雨に降られつつやはりペンギン に遊んでいただく♪

      夜…東京に戻る。

2/23(木)朝~夜…仕事
      夜中…sugar っち到着♪
      お土産に鶴乃子をいただく!!(ありがとー!あっという間に食べました。
      夜中のおしゃべり♪

2/24(金)朝~夜…仕事
      夜…カラオケ!!
      あるさん、jiji さん、sugarっち、stuart さん、crushman さん、ありがとうー!!

2/25(土)朝~夕方…sugarっちとデート★

      上野公園→恵比寿のカフェでランチ→渋谷→恵比寿。
      夜…「ヨイショ!の神様」@新橋演舞場。
      (sugarっち、本当にあの時はバタバタでごめんなさい…


たくさんの人に出会えて本当に幸せでした。ほんとありがとうです!

これからもどうぞご指南の程よろしくお願い致します!

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sidojimi

あっごめんなさい!
ついつい手が動いちゃった…(笑)

今日からLevi's のCM流れてます。

ジミヘン×獅童!
きゃーかっこいい~っ★



こほん…


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中村鴈治郎改め 坂田藤十郎襲名披露
二月博多座大歌舞伎

【昼の部】

天満宮菜種御供 時平の七笑

坂田藤十郎襲名披露 口上

伽羅先代萩 御殿 床下

上 鐘の岬
中 団子売
下 女伊達

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天満宮菜種御供 時平の七笑(てんまんぐうなたねのごくう しへいのななわらい)

我當さんの時平、翫雀さんの菅原道真、進之介さんの判官代輝国、竹三郎の左中弁希世…、他。

「菅原伝授手習鑑」を踏まえたお話ですので、紅白の梅が舞台両脇に飾られています。
(それで先に下の記事を書いたんです。)舞台は宮中。平安の世です。
公家は大抵悪役に描かれる歌舞伎の世界。
特に時平は普通、ちょっと化け物めいた力を持った存在のように描かれるんですが…

単純に憎たらしい公家たちと、あくまで清廉潔白な道真。その道真を最後までかばい通す判官代輝国。半道化の希世。
私の感想ですが、公家の憎たらしいっぷりをもっともっと見せても良かったのでは?と思います。
「むかつく~!!」
というほど憎たらしさを覚えなかったので、どうも道真の悲劇が伝わりにくかったというか。
時平にかばわれた事に対する道真の感謝の深さが際立たなかったというか。
希世の滑稽さはとてもよくて、ふんどし一丁(しかも引きずってる)とか笑ったし、弟子の童たちの泣きつく姿には涙を誘われましたが。
しかしその憎たらしい公家と道真の対比を際立たせなくちゃ、”時平の七笑”も霞んでしまうんではないかと思います。
”笑い”が幕を引いた後まで響くのは憎たらしい前に思わず笑っちゃったんですが、本当は
「むかつく~!!」
代物のはずなんですよね。

でもきっと笑っちゃうんだけど。(笑)

我當さんの時平は気持ち悪さが出てて良かったとは思います。


坂田藤十郎襲名披露 口上(こうじょう)

中村鴈治郎改め坂田藤十郎、中村雀右衛門、中村富十郎、中村翫雀、中村扇雀、…他幹部役者。

朝倉摂 美術。
舞台美術家の友人によると、やっぱり「すごい」らしい。
(しかしあまりこの人の現場に入りたくない、とか…モゴモゴ)

東京よりもこじんまりと。
言うことはまああんまり変わらないんですね、やっぱり。
でも襲名披露を観た感がやはりあって、観に行った甲斐があったと思わせてくれます。

伽羅先代萩 御殿 床下
(めいぼくせんだいはぎ ごでん・ゆかした)

藤十郎さんの政岡、梅玉さんの八汐、秀太郎さんの栄御前、左團次さんの荒獅子男之助、富十郎の仁木弾正、…他。

ちなみに亀鶴さん亀鶴 も侍女 澄の江で登場。(笑)

大役かつ難役・政岡の「」をこれでもかっと見せるのが御殿、仁木弾正の凄みを見せるのが床下。
それに尽きるかと思いますが、御殿から床下への大道具のせり上がりには毎回拍手を送りたいと思います。

歌舞伎座に引き続き、藤十郎さんの力のこもった「伽羅先代萩」。
…実は、あの、ながーくながーく引っ張る心情の見せ方が苦手です…。
政岡の心を見せる、と言う意味でとてもよく出来た演出なのだと思うのですが、途中で
「ハイハイ、分かりましたよ…」
って思ってしまった自分が情けないのか、やっぱり長いのか、どっちだ?
そこまで分からせるだけの「クドキ」のすごさ、と言えばそうかもしれないけど、やっぱり苦手だった。

でも「飯炊き」が好きです。
小さいところまで手を抜いてなくて。
同じ道具があったら、きっと「飯炊き」の場面を思い出してご飯が炊けちゃうと思う。

歌舞伎座では3階席だった為にちっとも観れなかった「床下」が今回見れました!!
富十郎さんでしたので、単純なカッコよさでは幸四郎さんに軍配が上がるんだけど(ゴメンなさい)、そして面明かり(差し出し)が無かったのが残念なのですけど、満足
あの場面があるが為に、御殿から床下って特に名作として称えられるのでしょうね。

にしても、子役としても大役の千松や鶴千代って、やっぱり地元の子供たちがやるんですよねえ。
ある意味で恵まれてる。(けども観客の反応の…は昨日に続いてしまう。また今度改めて。)


上 鐘の岬(かねのみさき)

魁春さんの清姫。

夜に続いて「道成寺」もの。

…コメント終わってしまった…。
能写しの格調の高さを見せる、とか、らしいんですが、もうこりゃ私の舞踊の勉強不足です。
ちっとも分からなくって眠くなってしまうんです…ごめんなさい…。


中 団子売(だんごうり)

翫雀さんのお福、扇雀さんの杵造。

寺社にかかる橋のたもとへ団子売の夫婦がやってきて、餅の曲搗きと、夫婦仲の良さを見せる舞踊。

以前、鎌倉で中村勘太郎・七之助の舞踊公演でも踊られていた、どうも人気舞踊のようです。
その時は鎌倉のお寺(度忘れ)のたもとだったかな?
今回は太宰府天満宮の橋のたもとでした。

賑やかで軽やかで、私この演目は大好きです。
振りが少し違っていて、勘太郎・七之助は若さで軽快さアクロバティック(適切な言い方ではないですけど)が売り物でとても良かったのですが、翫雀さん扇雀さんは踊り込んだ良さがまたあって良かったです。

観ていてホッとする舞踊でした。


下 女伊達(おんなだて)

時蔵さんの女伊達、男女蔵さんの男伊達鳴平、玉太郎さんの男伊達千蔵、…他。

「助六」をうつしたような桜の花の咲く色町に、滅法強い女伊達が男伊達の手をねじ上げながら登場してくる。ともかく華やかで胸のすくような立廻りをみせる、粋な江戸前舞踊だそうです。

時蔵さんの女伊達がかっこ良かったぁ~!!ちょっとすれたようなお役が似合うんでしょうかね?お富と言い。すらっとしていらっしゃるから、本当にああいったお役が似合います。
そして男女蔵さんは3枚目のお役が似合いますね。(笑)カッコイイ役より、申し訳ないけれど良いです。
プライベートで大好きな「ねえさん」達を思い出して、憧れました。

ほんと周りにカッコイイねえさんがたくさんいるんだ…。
あるさんと言い、舞台美術の友達と言い、知人のバーで知り合ったRさんと言い…

立廻りの、名題下役者の方々の動きがいつも惚れ惚れ致します。
トンボってどうしてあんな綺麗に切れるの?!
運動神経マイナスの私には無理でございます。

亀鶴さんは国立劇場の研修生時代に
「お前はトンボ切れなくてもいいよ」
と言われたのが悔しくて、20キロくらいダイエットしたそうです。
実際、10年位前の俳優名鑑見ると、ぷくぷくした別人のような亀鶴さんが…。
そのダイエットが出来たから、最初からトンボきるの怖くなかったんですって。

そういうの知って余計に好きになっちゃったんだけど。(笑)

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最後がまた亀鶴さんになっちゃったわぁ~。(笑)
そんなこと書いてたら今日は早く上がってジムに久々に行くつもりだったのにいけなくなりました。(笑)

春なのに薄着が出来ない~!
ていうかそもそも芝居の行き過ぎで薄着が買えない~!

女としてどうなんでしょうか?コレ。

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昨日の「観客」ウンヌンに補足。

客の入り方よりも、私は「反応の鈍さ」に気を取られたんですよね…。
私、初めて観た時に寝てしまったのでよく判るんです。
でも実は歌舞伎ってすごく身近で、日常使う言葉が実は歌舞伎用語だったりするのね。
「裏方」とか「十八番」とか、さ。

それを畏まった形で、しかも地方では歌舞伎座よりよほど高いチケット代になってしまうから敷居がますます高くなっているんですよね。
せめて歌舞伎座の3等B席のような安い席があれば。
平成中村座でやったような(すいません、私観てないので聞いた話です)大尽席と格安の席とがあれば。

もっと間口は広がるような気がしてなりません。

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これにて一応感想文は終わり!
長々とお付き合いくださった方、本当にどうも有難うございました!!



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梅。

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博多座の昼の部について書く前にコレを書かないと気が散る…。(笑)

昼の部の「時平の七笑」。
「菅原伝授手習鑑」を下敷きにした演目なので、紅白梅が舞台両脇に飾られている。

そうすると。

どーしても、私は
尾形光琳「紅白梅図屏風」を思い出してしまうのです。

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国宝である実物は熱海のMOA美術館 にあるそうですが、昨年歌舞伎座に行ったらレプリカが3階に飾られててとても儲けた気分を味わいました。

中央を大胆に流れる川の流れと水の表現、梅の幹の曲線と枝ぶりの直線、その対比と、この何も描かれていない空間に漂う色気がたまりません。

あと一本枝が少なかったり、逆に多かったら、この色気は半減していたに違いありません。

万一、美術の授業とか感受性を磨く授業とかがあって、

「描き足してみなさい」
とか
「1枝削ってみなさい」
とか言われたら、
「ジョーダンじゃない!」
とお断りしたいです。

川の流水紋も、金属が高熱で蕩けていく時の表面のようなを醸し出しているように感じます。
先ほど曲線と直線と言いましたが、それは大胆に表現してしまえば、○(円)と△(三角)の組み合わせで全てが現されている、と言い換えても良いかと思います。
どちらも□(四角)のような安定した形ではなく、むしろ、不安定な形のものです。それの組み合わせがこの屏風の内にのみ通じる完成した場を見せていると思うと…ある意味自然を超えた尾形光琳の天才を思わずにはいられないのと共に、その尾形光琳にこの傑作を描かせた自然に敬意を払わずにはいられません。


別に尾形光琳が好きって訳ではないんだけど…。

あ、金箔の使われてる絵が好きなのかも?という気は致します。

クリムトも割と好きだしな。

der-kub 「接吻」


話がそれました。

ともかくこの尾形光琳「紅白梅図屏風」
のお陰で梅って好きです。
梅酒好きなのは…別にこれのせいではないと思うけど。
でもこの絵を見ながら梅酒をちびちび飲めたら幸せだなあ~


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そんな訳ですっきりしたので、昼の部の感想次で書きます!


散々博多座に行った、だの、がっつり喰ってきた、だの「ペンギン!」だのと騒いでいるのにも関わらず、その博多座はどうだったのよ?

このところ怒涛のスケジュールだったので書けなかった。
という訳でやっと書いてます。

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中村鴈治郎改め 坂田藤十郎襲名披露
二月博多座大歌舞伎

【昼の部】

天満宮菜種御供 時平の七笑い

坂田藤十郎襲名披露 口上

伽羅先代萩 御殿 床下

上 鐘の岬
中 団子売
下 女伊達


【夜の部】

鶴亀

歌舞伎十八番の内 毛抜

大津絵道成寺
 坂田藤十郎五変化
 劇中襲名披露口上
相勤めし候

与話情浮名横櫛 源氏店

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*観劇日*夜の部…2006年2月21日(火)
       昼の部…2006年2月22日(水)          …観た順序にて。


鶴亀(つるかめ)

富十郎さんの皇帝と翫雀さんの鶴(男)と扇雀さんの亀(女)。
能の「鶴亀」をまんま移した、松羽目ものの長唄舞踊でした。

古代中国の王宮で皇帝に長寿を授けるといった内容の舞踊で、転じて藤十郎襲名を祝っています。

舞台は松羽目ものなのでシンプルだけど、鶴と亀がまあ華やかなことこの上ない衣装で、まず目を奪われました。冠も派手だしね。こういう対比が贅沢で歌舞伎ならではというか…。好きです。

扇雀さんと翫雀さんの動きがきりりとしていて、動きの一つ一つに目がいき終始楽しんで見られました。
やはりご兄弟だからか、一緒に踊られて違和感がないのが気持ち良いです。
富十郎さんが前に出られると妙な緊張感を覚えるのは私だけ?
きっと思い違いなんですが、鶴と亀の間にも、長唄連中の間にも、すっと緊張が張るような気が致しました。
富十郎さんがかしこまった・というか小難しい顔でいらっしゃったからかも知れませんが。
扇雀さんはお痩せになったんでしょうか?
顔のお肉が少し落ちてる気がして、それが逆にこの「亀」の精霊(?)としての性を超えた(いや女性なんだろうけど、生身の人間でないという意味で)格には合っていた様に思いました。
扇千景さんに扇雀さんって似てますよね、やっぱり…。


歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)

左團次さんの粂寺弾正、扇雀さんの民部弟・秀太郎、弥十郎さんの八剣玄蕃、魁春さんの巻絹・・・他。

市川團十郎家の家の芸の「歌舞伎十八番」と言いつつ、明治42年に2代目の左團次が明治座にて復活させた為、左團次家にとってもお家の芸たる狂言。
平成16年の新春浅草歌舞伎での獅童さんが弾正で亀治郎さんが巻絹だったヤツの録画を借りて観てたのはラッキーでした。
(ほんとは男女蔵さんのを観てたらもっとラッキーだったんだろうけど…私と言えば、やっぱり獅童さんでしょ(笑))


浅草歌舞伎での獅童さんは、やっぱり左團次さんに教えを請うたんでしょうか?
って思ったくらい、そっくりでした。
ともかく観足りないので、十八番に関しても型が「誰々型」って変わりうるのかどうかもよく分かっていないし比較対象も少なすぎるんだけど、ともかくそっくりでした。
でもやはり、歌舞伎。積み上げてきたキャリアの違いがよく出ますよね。
獅童さんの弾正はよく演じていてユーモアたっぷりで、面白みの部分は本当に良い出来だったのではないかと思いますが、弾正の人間性全体の大きさ、という部分では左團次さんがやはり素晴らしい演者のようです。
純粋に面白みで言えば、獅童さんの弾正の方が私には面白かった。
でも弾正ってそれだけの人ではないですよね。
三枚目のような、遊び人のような余裕を持ちながらも頭の回転が速く、点と点とを繋げて一つの結論を導き出す。捌く。
豪快で豊かな人間性を持った弾正の魅力は人生をやはり踏んできた役者の魅力も加算してこそお客様に伝わるものなのだと思います。

どっちにしても私はこういう人って現実でも大好きなので…。弾正LOVEなので(笑)、大満足!でございます。
弥十郎さんの玄蕃があんまり印象に残らなかったのが個人的に残念。よくも悪くも左團次さんに全部持っていかれました。
弥十郎さんって好きなんです。上背のでかさとか、声とか口跡もはっきりしていて好きです。


大津絵道成寺
 坂田藤十郎五変化
 劇中襲名披露口上
相勤めし候

(おおつえどうじょうじ)

藤十郎さんの・藤娘・鷹匠・座頭・船頭・大津絵の鬼、亀鶴さんの弁慶、翫雀さんの矢の根五郎…他。

普通の道成寺とは違い、琵琶湖・三井寺の鐘供養に、大津絵から抜け出した人物が踊るという内容。
藤十郎さんの五変化と劇中での口上が見もの。

夜にyamato-ruさんともお話してたんだけど…襲名披露を観るようなお客様だと、どうしたって口上を観に来る人が多い為、昼の方が混んでたそうです。でも劇中口上って楽しいんだけどな。
こういうことしてますよって、もっと宣伝したら良いのにと思います。


これを観ていて、私は初めて「舞踊とは、”横の動きの舞”と”縦の動きの踊り”の二つで成り立つ」という事を実感しました。
恐ろしいですね、藤十郎さん。とても70歳を超えた方とは思えない。
動きのキレがとても良くて、例えば「伽羅先代萩」の政岡で長~いながーいタメをやる人とは思えない。
軽やかでステキでした。
ぶっちゃけて言って、(若い時はとてもお綺麗ですけど)この人に色気のあるお役は似合わない!位にナメてる私なんですが(すいません…)、この五変化はどれも色がありました。
藤娘はかわいく色っぽく…鷹匠はキリリと…座頭は滑稽さを見せて船頭はスッキリと二枚目。そして鬼は貫禄を見せてくれました。

でも…私の中でこの大津絵道成寺は何より・誰より・亀鶴さんが好きだったの!!

亀鶴

一昨年の浅草歌舞伎から結構好きでしたよ。今年の、年始挨拶でトンボを切った浅草歌舞伎でもっと好きになりましたけど。(笑)
獅童さんファンの私が、斧定九郎はこの人の方が好きだ!と言い切るほど。
亀治郎さんの芸談まで聞きに言った私が、千崎弥五郎もこの人の方がかっこいい!と言い切ったほど。

どうにも三枚目な、とても法力を持った偉い坊様だとは思えない滑稽で顔にも愛嬌のある弁慶。
「トオ尽くし」がイマイチで「拍手もまばらで…」とか言ったのもウケマシタ。
1月の浅草に引き続いて博多座でも拝見できて、来月は歌舞伎座でまた観られるのがちょっと嬉しかったりします。(笑)

って藤十郎さんの話からとんじゃったよ……


与話情浮名横櫛 源氏店(げんじだな)

梅玉さんの与三郎、時蔵さんのお富、弥十郎さんの蝙蝠の安五郎…、他。

以前にも絶対観ているんだけど(お富が身投げをするシーン辺りから)、どこで誰のを見たのかさっぱり覚えてない…誰だったんだろう…ともかく、歌でも有名な「切られ与三郎」の、源氏店。

時蔵さんも梅玉さんも注目して観た事がないのでなんとも書き様がないんですが、時蔵さんのお富は”囲い者”的なすれた感じが出てて色っぽかったです。また梅玉さんの与三郎も、人生を斜めに見た、色男のワルの、ちょっとした色気と可愛さがあったように思います。
この時のお富や与三郎は一体いくつなんだろう?とか考えてしまいましたもん。
お富の方が年上っぽいよなー、なんか与三郎っていじけてるよなー、
とか。何見てるんだって話だけど。

しかし、またも今回の私の注目は弥十郎 さん。(祝!HPリニューアル!)

弥十郎

蝙蝠安っていう、ちんけな小悪党、をでっかいガタイ(=183cm)を小さく縮めて演じる事で見事に表現していらっしゃったように思います。
この人ひょっとして、こういうお役の方が向いていらっしゃるのでしょうか?
私が観てるのってほとんど堅いお役なので、新鮮でした。

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ベタ褒めなんですが、私の疑問と批評は今回むしろお客様の反応や入りに向いてしまっていたのです。

博多座はとても良い箱だと思うんです。
イヤホンガイドは無料だし、お席はとても座り心地が良いし(2階のお席は背が頭の辺りまであって、大層もたれ具合が気持ちよいそうです。…寝やすいらしい。(笑))、綺麗だしお手洗いの数も多いし。
だけど、お昼のお席の空きっぷり。
…(怒られそうだけど)藤十郎さんだからって事もあるとは思います。

昨年9月に玉三郎/獅童/猿之助一座による「三人吉三巴白浪」を観に行った時はほぼ満席でしたから。今度の6月の勘三郎襲名披露はきっと満席になる事でしょう。

平日だった事も関係してないとは言いません。

それにしても、何故?と。仮にも襲名披露なのに。(個人的には)東京よりとっつきやすい演目が並んでいたと思うのに。

歌舞伎座だったら/浅草だったら/東京でこの演目だったら/と何度も思わずにいられない時がありました。

芝居って、やはり製作者側だけでは成り立たないものです。
お客様も一緒になって初めて印象に残る芝居が出来るものです。

自分が良い客だとは思っていません。まだ勉強が足りませんから。観足りませんから。観劇歴が浅いですから。偏っていますから。頭使って観る事が稀ですから。

でも、その、何割かを一緒に作る「お客様」を育てる事が、地方公演での課題なのではないか?と思わずにはいられません。
東京での盛り上がり方と、博多での差を見て、切実に思いました。
土地の人たちの頑張りだけでは間に合わないと思うんです…。
旅回りの歌舞伎役者などがいない、現在なだけに。

関西歌舞伎を甦らせる為に尽力してきた藤十郎さんですから、ぜひとも、今後は関西歌舞伎の「役者/演目」だけでなく、お客様も含めた全体を育てる事にも手を広げていただければと、勝手ながら思わずにはいられません。

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ながーくなってしまったので、夜の部はまた次回!!
仕事したのと同じくらい時間が経ってしまった~

ヨイショ~

06-02-25_11-57.jpg
今日は演舞場でヨイショの神様 夜の部。の前に、sugarっちと上野公園を縦断(ごめんよ私の趣味だね)、恵比寿でカフェ飯、渋谷スペイン坂とBunkamura見学をしてきた。
上野公園で、なんとほころんでる桜を発見!!小さな目白が2羽花の蜜を楽しんでました。
春は確実に近付いてるみたいです。

この写メは分かりにくいな




_-_- maya _-_-
昨夜はあるさん、はじめましてのstuartさんcrashmanさん、瓜双子と言われる、佐賀から登場!sugarっち、そして、どうにも会いたかったjijiさんにも会えて、カラオケに行きました。
自分たちでも「似てる?」と思い、あるさんにも三つ子と言われたjijiさんとsugarっちと私。
初顔合わせとは思えないテンションの上げ具合。

あの時のみなさん、ご迷惑おかけしました。有難う!!

いろいろあり未だにテンション高くて…そのまま今日はヨイショの神様見に行き…余計に上がってます。

なんか、演舞場で好きな人にニアミスした事が発覚したの。
すれ違いと考えたら凹むかも。
でももう大丈夫。福岡から、会えないと思ってた人たちに意外な場所で会えてるんだもん。
会えるに違いないよね。



_-_- maya _-_-