大人の発達障害を抱える人は
とても苦悩に満ちています


本人もその苦悩の原因が
まさか発達障害だとは知らずにいるケースが
非常に多いです。


私の経験上では
本人様が自身の発達障害を知るところからが
ようやくスタートです。
そこから良い方向へと向かい出します。


今までは自分側には何の問題もなく、
むしろ周りに、他人に問題があるんだ!
となっている彼らも
自分の発達障害の特徴を知ることにより、
気をつけていくことが出来ます。


先日ある方と話をしていたとき
「そういう方々は自覚はないんですか?」


「当然ないですよ!
それを自覚出来ないのが発達障害なんです。
自己をモニターする機能が‥…なんだと思います。
だから周りが振り回されたり、大変な思いをするケースが
多いんです。
ですから本人が自覚することが改善への第一歩なんです。
自覚がないから自分の周りに起こったトラブルなどは
全部自分以外の周りのせいにします。
そして、昔からの周りとのそういった軋轢から、
周りからの評価から、
大きな大きなコンプレックスを持つ人が多いです。
その裏返しがプライドの高さとなって表れます。
発達障害を持つ方はプライドが高い場合が多いです」
※幼少期から本人、または親御さんに自覚があり、
そのように育ててこられたお子さんの場合はどうなるのかわかりません。
私が申しているのは、幼少期に「発達障害」を見過ごされてしまい
そのまま大人になった方の場合です。


と、3年半もの間『発達障害』にずっと向き合っている
私の感想を述べさせていただきました。


発達障害には
ADHD
アスペルガー
自閉症スペクトラム
ASD
LD
などありますが
このうちのいくつかの症状を持つ方々と
実際に仕事をしたり、
セッションさせていただいたりしています。


特に一緒に仕事をすると
『発達障害』がどういうものなのか、
『各特徴』がどういうものなのか
とてもよくわかってきます


どの特徴を持つかにより多少の違いはありますが
どの特徴にも共通していえる事柄が
二つあります


本日は一つだけご紹介します。


私の観察によれば
人とやりとりした際、
そこにはかなりの割合で
バッドコミュニケーションが生まれてしまうことです。


我々もセッションなどでは
そのように説明しているのですが
昨日のTV内でも専門家が
「我々人間のコミュニケーションは
7割が非言語なんです。
表情、声のトーン、しぐさ・・・など。
しかし、発達障害の人はそれを読むことが出来ないのです」
※思い出しながら書いてますので実際のものとは
少し違いがあります。
とおっしゃっていました。


ほんとそうですね。
私は発達障害を抱える人と
向き合って初めて
私の中には7割の非言語部分を読み取る能力が
子供の頃から自然に備わっていたんだな~
と、
それまで当たり前のことすぎて
見向きもしてこなかったそんな脳の機能に
初めて畏敬の念のようなものを抱きました。


「そんなに精妙な能力を持っていたんだね。
あなたなしでは今の私はなかったよ。
脳さん、凄い!今まで本当にありがとう!
あなたのその能力のお陰でこんな人生を送ってこれました。
感謝です」
そんな気持ちになったものです。


つづく