極鋭タチウオ AGS インプレッションと再考察

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昨日デビューを迎えたNEWロッド、極鋭タチウオAGS  (テンヤSP)。

好況に恵まれ、バラシも含めると昨日だけで40回程の実釣体験を得られた。


まず何はさておき最も心配していた、このロッドの「ガチガチ」の硬さ。

オモリ負荷下限の40号だと、25号負荷時の極鋭カワハギ・レッドチューンに酷似。

上限の100号だと、極鋭ヤリイカ195に似たような曲がりと、いずれにしろ極先調子で、

特にダイワのロッドで用いる1343や2555等の部分別強度表示で言う所の、

2番目、「穂持ち」の強靭さが際立っており、「アタリを弾くのでは?」や、

「バラシ多発?」という至極当然な2つの不安が渦巻いていた。


やはりあくまで「テンヤSP」という事で、関東のエサ釣りでの使用は考慮外であろうし、

どうにも使えなかったらシーバスのジギングロッドに転職させて60cmでもブチ抜いてやるか、

などと考えていたのが正直な所である。 結果は・・ 全ていらぬ心配であった。


まず、スッ、スッ、とゆっくりシャクって指示ダナを探る、パターン1では、

「コツ」という前アタリを察知してから、本アタリに持ち込む駆け引きが始まるが、

「コツ」で違和感を感じたタチウオがエサを離してしまい、アタリ返しが来ないのでは、

全く勝負にもならないゆえに、最も憂いていた部分であったが、

不運にも「コツ」1回でエサを全てやられない限り、アタリ返しが来ない場面は1度も無かった。


自分も驚いたのだが、陸で単に竿先にオモリをぶら下げた時と、

実釣で仕掛けをセットし、海中に投入した場合とでは、潮の抵抗がそうさせるのか、

同じ80号負荷時でも、曲がりが違う様な気がした。


棍棒の様な印象しか無かったこのロッドが、実にしなやかに、マイルドに、

違うロッドかと思う位に変貌を遂げたのには、本当に驚いた。

元々硬く先調子のロッドを好む自分の好みにも合致するので、一遍で気に入ってしまった。


次に今やタチウオ釣りのスタンダードになりつつある「小刻みチョンチョンヴァージョン」、

(命名・あべ○ぎさ嬢)S姐さん考案の画期的な釣法である。

こちらは連続で小さいシャクリを行なうにあたって、しっかりと脇に挟めるグリップエンド、

これが非常に重要なのであるが、十分な長さがあり、ここも合格点を与えられる。


この釣法は硬いロッドの方が小さなアクションで仕掛けが動いてくれるので、

シャクリ幅もごく僅かで済み、体力的にも非常に楽だったのが予期せぬ収穫。

昨日実際に何本か掛けたが、実にスムースにフッキングまで持ち込めた事で、これまた合格。


もう一つの不安、「バラシに繋がるのでは」と、いうのも杞憂であった。

魚が掛ると本当に驚くほどしなやかに、胴からバットにかけて入ってくれて、

帰港後に「横から見ていて綺麗に曲がってましたよ」と、IBさんが言った程だ。


これは前愛機・極鋭ギア・Fスペックの持つ、3段変速調子に酷似しており、

このテクノロジーが様々な実釣データを積み重ね、改良、進化を経て、

この極鋭タチウオAGSにもフィードバックされている、様な気がするがどうだろう。


事前に抱えていた疑問、不安はほぼ解消され、一安心ではあるが、

まだ、タチウオの活性が高かった昨日1日だけの結果であり、

今後ツ抜けも厳しい様な低活性時にも問題が発生しないかどうか、

データが得られるまでは、その部分は何とも言えない。


だが自分は最高に気に入ったし、100点満点中20点だったのが、

今では97点に跳ね上がった。 今後使い込むのが楽しみである。


逆に不満だった点が2つある。

リールシート前にグリップが無い事と、

リールをシートに締めつけるナットの形状だ。


フロントグリップの方は、魚を掛けて巻き上げの際、残り10mでホルダーに置く、

この時に魚のヒキもありしっかりとロッドを握り、確実にホルダーにはめ込みたいが、

直径9mmしか無いブランクスを握るだけでは力が入らない。

釣りの最中であり、ロッドも手も濡れている事から尚更しっかり掴めない。





リールシートから最初のガイドまでこんなに距離があるのだから、

ジョイントの位置をもっと先にして、グリップを付けて欲しかったな。


そしてナットは、デザインはとても自分には美しく感じられ気に入っているのだが、

表面に凹凸が少なく、これまた滑って力が入らない。



我が愛機シーボーグ300MJはコード接続部が丁度このナット横に位置し、

全く指が入らず、締めるのも緩めるのも大変苦労した。

どうしても手で緩める事ができず、プライヤーで緩めたが、

その際タオルを挟んだのだが、やはり若干傷が付いてしまいガッカリ。

次回から専用の工具を作り、持参しなければとてもじゃないが安心できない。


現時点での不満はこの2点だけであり、購入は大正解だったと思う。

初AGS搭載機(リーディングだったか?)は確か70、000円を超えていたと思うが、

このロッドは定価49、000円と、かなりリーズナブルになった。


今、こうして部屋で手に取り眺めていても、機能美に感服させられるし、

AGSは最高の芸術工芸品で、観て快感、所有して充足感を満たしてくれる。

現場では時に酷使したりもするが、普段はギアを磨きぬき大事にする自分ゆえ、

上手く行けば一生ものだし、今後まだまだ秘められているであろう、

膨大なポテンシャルを一つづつ引き出してゆくのが楽しみである。
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2014 8/30 東京湾 観音崎沖のタチウオ釣り

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海況



波高2m 気温24℃ 中潮 風速6m 水深60m~85m



釣り座 右舷ミヨシ (総勢15名)




釣果 31本 (頭31本)




ロッド 極鋭タチウオ AGS テンヤSP リール シーボーグ300 MJ


ライン ハイパーメガセンサー2号 リーダー シーガー・グランドマックスFX10号


仕掛け チドリテンビン腕長35cm オモリ スカリー80号&100号 (鉛・黒)


ハリス Dフロン船ハリス7号 2、5m 1本針



フック Marufuji 太刀魚BB 夜光 1/0 YAMASHITA ワームフック2/0


がまかつ ケン付きタチウオ (赤)2/0



エサ 船宿支給 塩漬け冷凍サンマ切身




考察



大きな期待と不安を合わせ持ちながら新兵器、極鋭タチウオのデビュー戦。

逸る気持ちを抑えられず降りしきる雨の中4時前にNY丸へ、当然一番乗り。

「指定席」右舷ミヨシをゲット、ファーストミッションをクリア。


たった一月御無沙汰していただけなのだが、いつの間にか産業道路の向こう側に、

とんでもなく巨大な建造物が。 パチンコのマ○ハンが出来ていてビックリ。


予報通り雨は降り続けており、やはり客足は鈍い。

ただ8時頃には止むとの事なので、信じたアングラーは続々とやって来た。


その中にIBさんを発見。 前期のシーバス船で自分とツートップを形成し、

互いに何一つ隠さず教え合ったりと、同じ価値観を持つとても気が合う人だ。

即座に声を掛けるとあちらもビックリ、御挨拶から近況報告、釣り談義へ。

お陰さまで出船までの退屈な待ち時間があっという間に過ぎ、定刻に出港。


1時間弱でポイント到着、キャビンから這い出し準備を、と、思ったら、

何かおかしい、「何だ?」と、思ったら目眩の様な不快感。

余りにも久々なので忘れていたが、なんと船酔いしてしまった。


「なぜだ?」と、パニックになったが、すぐに原因判明。

出船前に話に夢中になり過ぎて、酔い止めを服用するのを忘れていた。

即座にドカットからニスキャップを引っ張り出し、口に放り込む。

と、ここで開始の合図が出たので投入、なんとか釣りは出来る。


酔ってからでも効くのがニスキャップの素晴らしい所、高いだけある。

だが今日はさすがに遅過ぎた様で、30分経過しても完全には解消されないので、

もう一つ飲んでやった。 それでやっと完全復活、危なかった。


1投目からアタリ到来、さて攻略開始、と、全神経を集中させ穂先を凝視、

だがここで「水深いくつって言ってたっけ~?」と、隣のオヤジがデカイ声で聞いてきた。

一瞬にして集中を叩き切られ返答している間にアワセ損ない、あえなく空振り。

「空気読めよ」と、思ったが(笑)・・まぁいい、次、次。


真後ろのAさんがこの日の初顔を見たが、指2、5本の寂しいサイズ。

自分も次の投入で初物をゲットしたが、やはり小さいやつで、些か不安を抱いた。


このポイントはイマイチの様で、すぐさま見切り、船団に合流。

すぐにアタリ到来、少しサイズアップの指3本。

その後も中々の釣れ具合だったが、次第に上潮がカッ飛び始め、

道糸が斜めに入る様になり、周囲でオマツリが出始める。


これはイカンと潮上の自分はすぐさまオモリを100号にチェンジ。

ポツポツ→小移動→ポツポツ、11時頃までこんな感じであったが、

アタリはなんとか途切れる事無く出ていたし、悪くは無い。


しかしKっちゃんは更なる数、型アップを目指し朝一のポイントへ移動を決断。

「ここはデカイのいるよ、気を付けてね」と、ワクワクするようなアナウンスと共に投入合図。

期待を裏切らず、いきなり指4本サイズをゲット、その後5連チャン。


心配していたロッドはまさに杞憂であったと言え、全く問題は無い。

やはり店頭でオモリをぶら下げるだけでは、本当の調子は分からないものだ。


14時30分の終了までアタリは途切れることなく、エサ釣りの皆さんはほぼ20本超え。

自分は31本でフィニッシュ、釣果も、良い方に裏切ってくれたロッドにも大満足。

細いのは全てリリース、良型のみ約20本持ち帰り。

サバいてみたら全て白子が入っているオスだった。


宿に帰りまたしてもIBさんとディスカッション、互いにシーバスが待ち遠しいと一致。

会うのは初めての近い将来の若女将、Kっちゃんの奥様に始めましての御挨拶、

勿論Kっちゃんにも挨拶をして帰路へ。


LTを1度挟んだが久々のタチウオ釣り、やはりこの釣りは面白い。

イラつき、屈辱にまみれる事も多々あるが、だからこそ楽しい。

このままやり込みたい所だが、カワハギの面白さにも目覚めてしまったゆえ・・

本当に身体が2つ欲しい。 二兎を追うのは本意ではないが、仕方ない。

上手く折り合いを付け、両方楽しむ事にしようか。



船宿 川崎 NY丸 KY船長

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到達と調達 (カワハギ編)

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今まで自分はカワハギ釣りにおいては竿頭などは程遠く、中位から下をウロウロしていた。


しかし前回、早い時間帯に「気付いた」お陰で飛躍的に数を伸ばせた。


何に気付いたのかというと至極単純、「食ってるアタリ」に気付いたのだ。



自分ごときがあれこれ解説等とはおこがましいし、単刀直入に。



穂先が動かなくても、「・・ジ・・」、で、アワセれば「ガガガガッ」っと。


これなんだな。 今後やり込んで引き出しを増やそう。



カワハギ釣り、やっとスタートラインに立てたか。



「アタリの数は皆同じ位ある」


「気付いていない、取れてないだけ」



某名手の言葉が判った。 本当にそのようだ。



本日も仕事終わりに上○屋・大○町店へ、カワハギグッズ調達に。


前回初めて使用してみて気に入ってしまった丸型オモリを購入。


カラフルで高価なオモリを失うのは心が痛いので、無着色を購入。



自分はオモリの上に装着している花火が素晴らしい仕事をしてくれている(多分)ので、


オモリ自体に色は無くても良いのではないかと。



前回1つロストしたオレンジと、初めてピンクをセレクト。






せっかく開眼したというのに今週末は、極鋭タチウオ AGS テンヤSPを購入してしまったので、


タチウオに釣行予定である。 雨予報ゆえそれほど混まないと良いのだが。



NEWロッドのテストが主目的とあって、どのような展開になるのか見当も付かないが、


何か収穫があれば良いと思っている。

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極鋭タチウオ AGS テンヤSP 調達

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やっぱり買ってしまった…

ファースト・インプレッションは、細い、軽い、まずこれに尽きる。

つないで持ってグリップエンドの長さを確かめると、まぁ、ギリギリ合格ってとこか。


次にオモリを下げて調子を診る。 まずはカタログ上の下限40号から。






殆ど曲がらないんですけど・・ カワハギロッド?


次に60号





少し胴に入ったかな。




そして80号





さらに胴に入ったけど、穂持ちは頑として曲がりを拒否しているような・・




上限の100号






う~ん・・ 操作に対するレスポンスは最高だろうけど、この強靭さは両刃の剣にもなりかねんな。




おまけにキャパ超えの120号も





あくまでも抗うのだな、気に入ったぜ、没個性を何よりも嫌う俺だ、


とてつもなく扱いづらいであろう貴様を御してみたくなった。



そういうわけで、新たな相棒はラオウの愛馬・黒王号並に気難しそうなヤツだが、


だからこそ面白そうだ。 1コマで踏み潰されて逝った名も無きキャラになるか、


孤高の戦士・ジュウザになれるか、やり甲斐がある。



正直、現時点での印象は、100点満点中・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20点だが、


「一見は真ならず」、この格言を実釣で感じられる事を期待している。




付属品はこの通り。


一時極鋭にすら付ける事を止めていた穂先カバーが復活した様だが、


ロッドベルトがこんなに小さくなっていたのは驚いたし、些か腑に落ちないが、まぁいい。







尻手ロープと、いちいち付け変えてると面倒ゆえホルダーのクランプも購入。






まだWEB上には記載されてないが、SSサイズが適合サイズである。



後は実釣あるのみ、どんな結果になるか・・


入手した以上、やるしかないでしょう。


徹底的に使い倒した上で、評価を下したいと思う。

2014 8/23 相模湾 長井沖のカワハギ釣り

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海況



波高2m 気温25℃ 中潮 風速7m 水深6~12m


釣り座 左舷ミヨシ (総勢14名)



釣果 54枚 (頭54枚)



ロッド 極鋭カワハギ・レッドチューン・レンジ リール エアド・レッドチューン100R


ライン SUNLINE Super BRAID5 0、6号 リーダー シーガー・グランドマックスFX5号


仕掛け 幹糸4号 スピードサルカン×3 フック ダイワ パワーワイドフック4、5号


オモリ 丸型25号 (ゴールド・レッド) エサ 冷凍アサリ 添加剤 マルキューカワハギ職人





考察




予定通り長井へ、今年初のカワハギ釣り。


自宅の鶴見から首都高で本牧まで来た時、急に空が昼間の様に明るくなった。


まだ脳の全てが働いていないのか、工場の煙突から出る炎だろ、などと気にも留めなかったが、


間もなく磯子に差し掛かった時に、目の前に稲妻が走りやっと事を理解した。


凄まじい数の雷を目の当たりにし、このままじゃマズイと本気で出船を危ぶんだ。


宿に到着しても雷鳴は轟き続け、海側と山側両方で見られる事からいよいよ覚悟を決める。



一応座席はキープ、長く苦手にしていたが最近ではフェイバリットと言っても過言では無くなった、


左舷のミヨシを確保、やはり一安心、早起きの甲斐があるってなもんだ。



雷は若干回数が減ったが、光り続けている中、隣のCS丸が何事も無い様に準備をしている。


出られるのか?と、希望の光が見えて来た、気がした。


間もなく東の空が明るくなってきたと思ったらCS丸はいつも通り出船して行き、確信に。



完全に夜が明けると雷は消失、やってきた船長に確認するとモウマンタイとの事、良かった。


続々とやって来るアングラー達、2隻満員間違い無しかと思ったが、


約20人と1隻でも可能な人数に落ち着いてしまったのは意外であった。



前回のイカが5時出船だったので、カワハギの7時出船というのは非常に遅く感じ、


自分を含めイカの常連さんは時間を持て余してしまっている。


やっと船が接岸されたのでいそいそと向かう。



準備をしていると、どうやら船長の長男K君が乗って行くとの事。


イカ専門宿のイカ船長の息子にしてイカ釣りは嫌いでカワハギ釣りのみ大好き、


という不届きなヤツで(笑)、ピアスに赤髪と見た目も今風の若者そのものだが、


自分の知る限りは礼儀正しく、面白い好青年、と、いう事にしておこう。



そういえばロッドを買ったと船長から聞いていたので、


「竿買ったって聞いたけど、何買ったの?」と、尋ねると、


「極鋭です」、「エア?」、「はい、1343です」と、釣りをやらぬ者には暗号の様な会話。


最後に「使ってみてどう?」と、尋ねると、「良いと思います」、「どんな具合に?」、


「貸し竿より良いです」と、聞いて気を失いそうになった。


「当たり前だろ!」、「比べる相手がそれじゃ可哀想だよ」と、


聞いていた常連さんも思わずツッコんでしまう位の大ボケをかましてくれ、大笑いさせてもらった。



そうこうしているうちに出船時刻になり、いよいよ出港。


体感的にはものの3分、実際に計れば5分位なのかもしれないが、


早くもスローダウン、とにかく近い、まさに「ポイントは港前」ってやつだ。



「はいどうぞ、水深は8mです。 根がありますので、根掛かりに注意して下さい」


との指示が出て第一投、最初に自分のオモリが着いた地点はガリガリの根の中らしく、


ゴツゴツと危険な感触が伝わって来る。 だが、恐がってばかりでは魚も釣れないので、


細心の注意を払い岩肌ギリギリをトレース、しかし宙では全くアタリがない。


ならばと強気にオモリを海底へと送り込む。 岩、砂地、また岩、カジメも生えている様だ。



根魚釣りの基本にして最大の奥義、根歩きは過去に何度も修業したおかげで得意とする所。


終日このような荒い根の中をやったが、オモリロストは1つだけでクリア。


お隣さん、この状況でスピニングタックルでチョイ投げって・・


少なく見積もっても10回は根掛かっていましたけど、どうしても投げたいんですか?(笑)



ボトム狙いに切り替えて間もなく、根と根の間にオモリを置きゼロテンで待つと、


ガガガガっと、本命間違い無しの強烈なアタリ、ゆっくりとロッドをリフトしアワセると良い手応え。


これはデカイ、と、いきなりアドレナリン全開! 慎重にリーリングしていたのだが、


あっけなくバレてしまった・・ 今思い返してみてもこの日最大サイズだったと確実に言える。



がっかりしたが、すぐに手返し、一応3m上まで探ってみるようにしてみたが、


結局この日、宙では1度もアタリすら察知できず、全ての釣果がボトムであった。



ボトムを丁寧に探っているとすぐにアタリ、小型の本命をゲット。


前評判通り魚影は濃く、バタバタバタとアチコチで釣れまくっている。


釣り続ける→スレる→移動→釣れる、この繰り返しで順調にスコア追加。



船長によると昨日程ではないらしいが、充分良い状況だと思う。


水深6mから12mまでやったが、比較的浅場の方が数、型共に良かった気がする。


浅場で掛けると水面近くで横走りするので、ヒキも楽しめて最高に楽しい。


そんなこんなで夢中で没頭していたのだが、気付いたら空が暗くなりポツポツと雨も降って来た。


予報では雨なんて全く降る気配すら出ておらず、暑さ対策だけをしてきたのだが。


まぁ、この程度なら問題無いと続行していたが、しばらく経つと雨足が強まり、雷まで鳴り始めた。



「雨雲の動きがヤバいです、今のうちに備えておいた方がいいですよ」と、アナウンス。


しかし自分を含め皆さん雨など全く考えていなかった様で、レインを持っている人は2、3人のみ。


まいった、いつも絶対にレインは携帯している自分なのに、今日は完全に忘れた。


「皆さん車に戻ればあるのなら一旦港へ戻りますけど?」と、言ってくれたのだが、


誰も手を挙げるひとはおらず、自分は実は車にあったのだがそれも忘れていた。



雨はもうドシャ降りになり、全身ズブ濡れ、風がある事で一気に体温が奪われる。


寒さで手が震えエサのアサリを付けるのに一苦労、フックをハリス止めに入れる事も困難。


まさか連日猛暑が続く今の日本で、8月に凍えるとは・・


初めての体験だったのは勿論だが今更ながら自然の脅威を思い知らされた。



痩せの自分は暑さには強く、砂漠で遭難したら誰よりも長く生きているかもしれないが、


寒さには弱く、雪山で遭難したら真っ先にあの世へ行くだろう。



雷雨は強まる一方なので早上がりも覚悟、と、いうより期待したのだが、


「雷雲はすぐに通過するはずなので、一旦港に避難します」とのアナウンス。


勿論宿のある漆山港へ戻るのかと思ったら、一番近くの、漁協のある本港へと入った。



最悪だ、漆山港に戻ってくれればレイン取りに行けたのに。


ついてない時はトコトンついてない。 仕方ないのでキャビンに入って雨宿り。


風を凌げ、閉め切っていたため熱気が籠っており、これが冷え切った体に最高にありがたかった。



うつらうつらしながら待つ事約1時間、舫いが解かれ再出発。


しかしまだ雨は降り続いており、同じキャビンにいた人は「どうしようかな・・」と、


完全に戦意喪失しているし、自分も本当にキツかったが気力を振り絞り釣り座へ。



一瞬で氷の世界へ、また身体が震えだしエサが付けられない。


腕をグルグルと回したりして、なんとか身体を温める努力をして釣り再開。


しかし困った事にタタキなんか入れたくないのに、手がブルブルと震えてしまい、


穂先を静止出来ずアタリが取れない。 無理矢理に抑えつけているとアタリ到来、中型ゲット。



これで全くアタらない状況だったら折れていただろうが、釣れてくれるおかげで何とか気力を保てた。


連釣連釣、かなり良いペースで釣り続ける。 寒気は治まらなかったが残り時間もあと僅か、


最後までやり通すぞ、と、最後の気力を振り絞りラストスパート。


ここで船長から「通常は2時までですが、今日は2時30分までやって行きます」と、アナウンス・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺るならひと思いにやってくれ(笑)!



幸いにもラスト30分でようやく雨も上がり、気温も上がり震えは治まった。


こうなればこちらのもの、釣りまくるも、もはやクーラーボックスには入りきらず、全てリリース。


最後までやり通し、結果自己記録を大幅に更新する54枚で終了、大満足。





氷と飲料を抜いた状態ゆえ若干余裕に見えるが、キャパ一杯で34枚だけ持ち帰り。


分かり辛いが一枚残らずエラにナイフを入れ、血抜きを施してある。


おかげで帰宅後にサバいてみると、肝は真っ白、こうでなくちゃいかん。



さすがに時間が掛り、間に合わなかったのでMさん宅には明日持って行こう。


20枚と肝全部Mさんへ、自分は小型の14枚だけ食してみるつもりだ。



宿に帰ると自分を見るなり「Yさん、どうしたの?」と、若女将。


意味が判らず訳を尋ねると「顔が真っ白だよ」ときた。


見るとびっくり、死人の顔色そのもの・・ 自然を侮ってはいかんな、


「8月に低体温症で逝った歴史上初めての人物」に、ならなくて良かった。


いつも通りシラスを購入して帰路へ。



途中キャス○ィング・品○シーサ○ド店の新自分専属コンシェルジュ候補のITから電話があり、


「御予約」頂きました極鋭タチウオ・テンヤSPが入荷しましたとの事。


見てから決めると言っておいたはずだけど? いつの間に予約にされたんだ?


あまり商売っ気丸出しにしてやがると、その瞬間から見切るぞ。


取り敢えず月曜にでも「見に行く」と返答しておいた。



実は今日の満足度は、過去の全釣行中トップ3に入るものだ。


理由はやっと「気付けた」事、「自分で」辿りつけた事が何にも勝る喜びだ。


具体的に説明するのは時間が掛るので次回。





船宿 長井 MZ丸 SN船長