2007-12-08

鳥獣戯画に対面

テーマ:日常のブログ
とある美術館の学芸員を勤める友人と、サントリー美術館で開催中の鳥獣戯画の特別展を拝見してきた。

その名も

「鳥獣戯画がやってきた!」

なんとも、鮮烈で楽しくなるネーミングである。


 私は、鳥獣戯画の大ファン。和装小物の道具はみな鳥獣戯画でそろえているし、鳥獣戯画のグッズを見つければ、理性を失って財布を開く。
そんな甲斐もあって、拙宅には数多くの鳥獣戯画グッズがあふれているが、どうしたことか、オリジナルの国宝絵巻に拝見する機会に恵まれなかった。

それが、東京・六本木に新しくオープンしたサントリー美術館で、展示がされると聴きつけ、東京にいる間のスケジュールを無理やりあけて、念願の今日を迎えたわけである。

鳥獣戯画は、国宝になっている高山寺の絵巻をはじめ、ハワイなどの海外に収蔵されているものも含めて、数十種類の類似品がある。その中で、高山寺にある国宝の鳥獣戯画は、その正しくを鳥獣人物戯画絵巻と呼ばれている。

その筆者は平安時代末期の僧侶・鳥羽僧正とされているが、作品の完成時代を考えると、鳥羽僧正の生きた時代ではないという。おそらくは鳥羽僧正がこのようなタッチの絵を描くようになり、その取り巻きが真似をして書き始めたものが、現代に残されたというものではないだろうかと私は考える。 それだけ鳥獣戯画に魅せられた人が多いということだ。

通常、展覧会や美術展の類は一人で行くことにしている。
話しかけられたり、説明を求められたりするのが億劫になるからだ。

だけれども、この美術展ばかりはその必要はない。
史学的な視線で見る必要がなく、とにかく見ているだけで見ているだけで楽しいその絵図は、逆に疑問点が出たりなどして、横にいる人に尋ね易いほうが楽しい。

 筆一本で書いた絵なのに、どうして躍動感のある絵なのだろうと、その絵巻の世界に吸い込まれてしまう。
 絵巻を右から左へ眺めていくと、突如として右側へ走っていこうとするウサギが登場するなどは、巻物である特性を生かしているとしか思えない。これが目線と同じ左方向へ走るウサギならば、それほど躍動感は感じられないだろう。

 現代の漫画も十分面白いけれど、1000年も昔の平安時代に、このような絵巻が作られていたとは驚愕すべきことであり、しかも現代の漫画と違う点は、吹き出しがまったくないところである。 しかし、その絵を見ているだけで、ウサギや蛙たちが何を言わんとしているのかがわかってしまう。
平安時代の文書となれば、古語を学ばなければ理解しえないだろうが、これは古語はおろか日本語を知らなくとも大丈夫。世界中、どこの国の人が見ても理解できる画期的な書物といえよう。

美術館が閉館した真夜中、彼らは絵巻を飛び出して、館内を好き放題に走り回っているをしているのではないだろうか。 

これだから鳥獣戯画は面白い。


図録にはエコバックがもれなくついてくる。
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コメント

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2 ■ペタありがとうございます★

初めまして。
国宝やましてや絵巻などとは縁遠い私でさえ知っている鳥獣戯画。
ユーモラスであまりに可愛いと思ったので、一時期携帯の待ちうけにもしていました。
今週末で終わってしまうんですよね。
まだ行っていないので、私も時間を作って行って見たいです!

1 ■鳥獣戯画

前期後期に分けしかも全公開
私もたっぷりと時間をかけて見てきました
躍動感のある線
それも墨

なんておおらかでユーモアに溢れていたことか

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