What Drives Forex Rates? (3)

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さて、こう見てくると、どうも資本収支に目がいってしまう。

2002~2004年のドル高の際、EURのみならず

GBP、AUD、NZD

あたりも大いに上げた。同時期これらの国々の資本収支は黒。

面白いことに、豪州と新西蘭は経常赤字なのに通貨がドルに対して上げている。

一方で、瑞・加では2002~2004年に資本収支が赤なのに、ドルに対してCHFとCADは上げた。まあ、それほどひどい資本収支の赤ではないとしても。(経常黒字で埋められる規模)

それから、米の経常収支と資本収支の合算値=国際収支全体は、2004年に赤に転じていることも重要と思える。

今のところ、「どちらかと言うと」為替レートの変動は事後的に資本収支に現れてくる。ただし、経常収支まで含めて考えて、全体のバランスが重要」と仮定しておこう。当面この前提を意識しつつ、市場を見ることとしたい。

もちろん、事後的なデータでは相場を張るのには役立たない。相場を張るべく、

① 「ある国の資本収支を今後動かす要因として何が考えられるか」を事前に考える

② 「資本収支+経常収支=国際収支全体 が赤か黒どちらになりそうか」を事前に想定する

③ USDの趨勢が上下どちらかに行くときは、他の通貨の小さな趨勢はあまり重要ではない

この3つを忘れないようにしよう。

その上で、swap point を受け取れる側になるべく長期間賭けたいものだ。

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What Drives Forex Rates? (2)

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続き。今度は2003年と2004年。

2003年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 530,660 + 541,160 △ 1,530 + 12,030
+ 136,220 + 67,920 + 187,150 + 16,990
△ 30,750 + 26,520 △ 2,590 △ 1,640
△ 30,368 + 36,667 + 6,877 △ 578
+ 17,269 △ 18,756 △ 3,255 + 1,768
+ 43,619 △ 25,372 + 3,405 + 14,842
NZ △ 3,356 + 3,863 + 783 △ 276
+ 45,875 + 52,726 + 116,586 △ 17,985
(N.A.) (N.A.) △ 32,038 (N.A.)
2004年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 665,930 + 611,210 △ 2,800 △ 51,920
+ 172,060 + 17,700 + 160,850 + 28,910
△ 46,880 + 53,560 + 410 + 6,270
△ 39,541 + 52,682 + 1,166 + 11,975
+ 25,870 △ 21,394 △ 2,836 + 7,312
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
NZ (N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)


注: スイス、ニュージーランド、中国、Euroland の各地域については、2004年のデータが「世界国勢図会」に掲載されていない。

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What Drives Forex Rates? (1)

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9月21日の投稿で書いたが、微力ながら通貨市場のファンダメンタルズ分析を試みている。

主要国の国際収支を以下に掲載する。

アメーバブログ管理画面の制約につき(半角40,000字以内とのこと)、まずは2001年と2002年。2003年と2004年のデータは次の投稿にて。

2001年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 385,700 + 419,920 + 4,930 + 29,290
+ 87,800 △ 51,030 + 40,490 △ 3,720
△ 32,150 + 31,480 △ 4,460 + 3,790
△ 8,362 + 9,654 + 1,096 + 196
+ 16,209 △ 7,742 + 2,172 + 6,295
+ 21,897 △ 35,346 + 622 △ 14,071
NZ △ 1,253 + 2,201 △ 187 + 1,135
+ 17,401 + 34,778 + 47,447 + 4,732
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
2002年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 473,940 + 572,650 + 3,690 + 95,020
+ 112,450 △ 66,700 + 46,130 △ 380
△ 26,240 + 17,340 △ 630 △ 8,270
△ 16,836 + 17,476 + 122 + 518
+ 14,447 △ 8,429 △ 185 + 6,203
+ 24,721 △ 23,991 + 2,549 △ 1,819
NZ △ 2,236 + 1,805 + 1,086 △ 1,517
+ 35,422 + 32,291 + 75,217 △ 7,504
(N.A.) (N.A.) + 1,494 (N.A.)


注1: 単位は百万ドル。

注2: 「欧」は Euroland のこと。

注3: Euroland の外貨準備増減については、「世界国勢図会 2005/06」から独・仏・伊・西・葡・墺・希・蘭・ベルギー・アイルランド各国のデータを単純合算した。ルクセンブルクのデータは非掲載につき考慮に入れていない。

注4: Euroland の経常収支・資本収支・誤差脱漏はここでは排除した。ユーロ採用国間の取引を含んでおり単純合算に意味がないため。

注5: Euroland の外貨準備高のうち2001年分は排除した。ユーロ導入前につき独マルク・仏フラン等欧州各国旧通貨を含む可能性があるため。

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前提・時間枠

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今のところ、「今年の後半はどちらかというとドル高。US企業が減税効果を享受しようとするため、今年はrepatriationが普段の年より多い」という前提でいる。

EUR/USDがconsolidateしてきていたので、ドル高側に放れるのを待っていたが、その通りになってくれた。ドル安側に振れたら悩んだだろう。

人民元切り上げ観測が頻繁に報じられているし、書店でも関連書籍がたくさん見られるようになった(FXに関する本もこの1年でずいぶん増えた)。だから「対円中心にドル安」という見方もあるのだろう。mattもそれを否定はしない。そうなのかもしれない。

中国人と(仕事上で)接した経験から言うと、外国人にやいのやいの言われてその通りにすぐ実行しそうな人達のようには見えない。経済の専門家からは心理的な面を重視しすぎていると思われそうだが、「ある程度ドル高が進行し、人民元切り上げ論議が少し下火になってから何らかの手を打つ」と漠然と考えている。

1~2月に失敗を繰り返して以来、チャートはEUR/USDとUSD/JPYの週足ばかり見ている。テクニカル分析するというより、何が起こったか結果確認をする、という感じの使い方になっている。

今日は久しぶりにCable・USD/CHF・USD/CAD・AUD/USDの週足を見た。とりあえず全面ドル高。対ユーロでこのままあと5%は上げてほしいものだ。

まだ考え中...

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3. ブローカーの選択

長期間ポジションを保有する勝負をするなら、金利をブローカーに払いながらポジションを持ち続けるのは避けたい。それなら、ドル高トレンドのときとドル安トレンドのときとで、扱う通貨ペアを違えればよい。

(1) ドル安トレンド時は「高金利通貨を対ドルで買う」。今なら AUD/USD や Cable が該当。
(2) ドル高トレンド時は「ドルを低金利通貨に対して買う」。今の金利で考えるなら、USD/JPY や USD/CHF が該当。

そうすると、mattの場合ブローカーを替えなければならない。今のブローカーは EUR/USD、USD/JPY、EUR/JPY、AUD/JPY、GBP/JPY しか扱っていないからだ。もっと通貨ペアの多いブローカーを選ばなければならない。特にストレートの選択肢が多い会社を。


4. ポジションの大きさ

ポジションを持つ期間が長ければ長いほど、より大きな価格変動にさらされる可能性が高くなる。従い、stop loss order と取得価格との値幅を大きくとらざるを得なくなる。この値幅が大きいほど stop loss 執行時の損失が大きくなる。

ということは、ポジションを小さくするべきだということだ。これには、今までmattが普通にやっていた「買い増し・売り乗せ」を今までのようには簡単には実行しない、ということも含めねばならないだろう。相当含み益が大きくなり、「買い増し・売り乗せ」後の平均取得価格から十分に離れた価格に stop loss order を出せる状態(執行されても損失が出ないか、或は小さい損失で済む状態)を確保しないといけない。


5. 相場観

ある通貨の価値が将来上がるか下がるかそのファンダメンタルズを考えることについては引き続き今後の課題だ。簡単に答えが出る問題だとはとても思えない。


6. テクニカル分析・トレーディングシステム

これは引き続き今まで通りにそこそこ使うだろう。使う基準については、更に考える必要があるかもしれない。一つ言えそうなことは、年単位の時間をかけて勝負するのなら、週足の重要性が日足より高くなるだろうということだ。これまでFXで週足を使わなかったが、これからは見ることとしたい。


考え中といいながら、少しは練れてきたか。

考え中...

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先週ふきゅさんのコメントへのお返しで少し書いたが、mattの弱点は「すばやく~すること」だと思う。判断したり反応したりするのが遅いと思う。これは日常生活でも仕事でも一貫している。(ちっとも自慢にならない! スポーツもとろいからたいてい下手だし)

FXを始めた初期の頃短期トレーディングをしようとしてみた時期がある。結果はぼろぼろだった。「市場の値動きを追いかけるのは自分には無理」と実感した。

一方、「時間をかけて取り組む」のは平気だ。これも日常的にも仕事中でもいつも感じていることだ。投資においても、株式市場で取引するときは「買いっぱなし」で行っている。チャートは週1回くらいしか見ない(週1~2回くらいがmattは一番心地よい)。株も最初はぼろぼろだったのだが、自己流の方式を確立してからうまく行くようになった(今のところ)。


では、通貨市場ではどーしたら良いのだろう? ドル買いっぱなし? まさかね。(笑)

「買いっぱなし」戦略には、以下の前提がある。

(1) ファンダメンタルズ分析に基づいて売買する。ファンダメンタルズの指し示すところが世の中で実現するのを待つのが基本。
(2) 時間は無制限に使えるのが一番良い。そこまで行かなくとも、年単位の勝負が前提。

通貨取引でこの前提を受け入れるとどうなるか?


1. 通貨市場でファンダ派になれるか?

個別株のファンダメンタルズ分析は一定の会計知識があれば案外容易にできる。分析手法はそこそこ定型的なものをアメリカ人がすでに開発してくれていて、本に載っている。あとはその手法で「買い」と答えが出るものに巡り会うまで銘柄漁りをひたすら続ければ良い。会計的な技能は重要だが、身に付けてしまいさえすれば、あとは「藁の山の中から針を探し出す根気」と「待つことを受容できるかどうか」の勝負に単純化される。こういう類の忍耐は、mattは持っていると自分で思う。

株式市場全体がどうか、ということも考えに入れなければならないが、とりあえず日本国内だけ考えて、景気が良くなるか悪くなるかを考えるだけでもそこそこ有効に機能すると思う。国内景気判断だけなら、例えば鉱工業生産指数のような統計データだけでもある程度考えることができる。

通貨はそうは行かない。

・ある国の経済活動
・ある国と相手国との経済活動の差
・ある国の金融政策
・通貨をどう扱うかについてのその国家の意思

もっとずっといっぱいあると思うが、とにかく個別株のようには単純ではないと思う。検討すべき分野が広範囲にわたっている。「国家の意思」のような、必ずしも明確に世の中に公開されていないことまで含まれている。

mattは現状長期で見てドルベアだが、今のところ日本の株式市場のようには自信を持って通貨市場を分析できていない。


2. 時間をどのくらいかけられるか?

FXでは為替差損益に swap point が加減算される。高金利通貨を売る場合、時間をかける勝負はやりにくい。

USDは現状高金利通貨とは言えないが、今のところJPYが超低金利通貨なので、USD/JPYを1年も2年もshortし続けるのは結構つらそうだ。AUD/JPYの売りほどではないだろうが。

それとも、これを受け入れなければならないのだろうか?

Warren Buffett #2

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Buffettが書いた「株主への手紙」を改めて読み直した。

「2002年3月より前には、外貨を保有したことはなかった」とある。

週足チャートを見てみる。 ... こっ、これって、すごい。2002年3月からドル売りポジションを持ち始めたのか!

なんてこった... やっぱりファンダメンタルズ分析に基づく通貨投資は可能なのか...

自分を省みよう。

トレンド認識

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トレーダーとして自分は決して優れているとは思わないが、なんとか多少の方法論を編み出してきた。今のところ以下を原則的な手法としている。

(1) 高値を買う。もっと高くなったら売る。

(2) 安値を売る。もっと安くなったら買う。

(3) トレンドが上げか下げかの判断は、TFブレイクアウトの考え方を第一に用いる。

(4) 強いトレンドが発生すると、日足の値幅があまり大きくならない日が続きつつ一方向へ動きつづけることが多い。そういう場合は狙い目。値幅の大きさを見るために、ボリンジャーバンド(標準偏差2σ、10日)を参考にする。

(5) トレンドが続いている間は、買い増し・売り乗せを行う。

(6) レンジ相場になったら、手を出さない。レンジ相場では日足/数日足した日足の値幅合計が、強いトレンドが発生しているときより大きくなる傾向がある。この判断にもボリンジャーバンドの広がり具合をある程度参考にすることができる。

(7) stop loss order は、原則としてTFブレイクアウトの考え方に従う。買い持ちの場合は「安値の下」に置く。売り持ちの場合は「高値の上」に置く。直近の安値高値を使うかどうかは、状況を見て決める。

(8) トレンドが強く、一方向に動いているときは、trailing stop を用い、できるだけ大きく利食うのを狙う。

"Trend Following" を読んで分かったのは、トレンドが発生しているかどうかを判定する絶対的な基準は無く、人によって基準が異なるということだ。場合によってはあいまいな基準となる場合もある。

TFブレイクアウトという手法の特徴は、「トレンドが発生しているかどうか」、「トレンドが転換したかどうか」を、あいまいさを交えずに判定可能だということだ。必ず当たるとはとても言えないが、まずまず機能していると思う。この手法については、「TFブレイクアウト!(TokyoFox著・パンローリング刊)」を参照いただきたい。

ここ2週間ほどポジションをとらないのは、2月22日のように「大きな値幅の日足」が現れているからだ。この場合は上げトレンドのように一瞬見えたが、値幅が大きかったので、安定した上げトレンドとは解釈しなかった。

昨日今日はEuroは下げ気味だが、値幅の大きな下げる日足が出れば、いよいよ様子見することになるだろう。

相場の張り方(2)

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FX(外国為替証拠金取引)をはじめたのは2003年8月で、まだ1年半しかたっていない。だからmattの売買手法は確立されたものとはとても言えない。まだまだ模索中の段階だ。それでも大きな方向性ははっきりしてきた。「中長期トレンドフォロー戦略」がその方向性だ。伝統的な日本語では「順張り戦略」と言えるだろう。

トレンドフォロー戦略といっても色々な手法が考えられる。mattの手法は、以下の書籍/DVDから寄せ集めて、mattなりに合成した手法である。

参考文献①
書籍名:TFブレイクアウト!
著者名:トウキョウフォックス(TokyoFox)
出版社:パンローリング

参考文献②
書籍名:DVD為替の戦略
著者名:成田博之&長尾慎太郎
出版社:パンローリング

参考文献③
書籍名:タートルズの秘密(原題:Turtle Secrets - How to Trade "Turtle" Concepts)
著者名:ラッセル・サンズ(Russel Sands)
出版社:パンローリング

参考文献④
書籍名:Trend Following - How Great Traders Make Millions in Up or Down Markets
著者名:Michael Covel
出版社:Financial Times Prentice Hall

参考文献⑤
書籍名:ソロスの錬金術(原題:The Alchemy of Finance)
著者名:ジョージ・ソロス(George Soros)
出版社:綜合法令

参考文献①の著者TokyoFoxさんは一般の人向けに相場の張り方を教えている方で、mattも会員の一人である(有料)。直接お会いして簡単なコンサルティングを受けたことがある。

参考文献④は、2005年1月に日本語訳が出た。パンローリングのサイトで検索できる。

参考文献⑤は、原書が1987年出版で、入手困難になりつつある。mattが購入した1年ほど前の時点で在庫僅少で、本屋が「表紙の汚れたのしか残っていないが、構わないか?」とわざわざ言ってきたくらいだ。


参考文献はこれだけだ。ほかにも色々読んだが、mattには今のところ使いこなせない。

相場の張り方 & 注意事項

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mattはリンク先「為替フリーク」の管理人と直接会ったことがある。そのおかげか、彼らが仕事と関係なく個人的に発行している為替相場レポートを彼らの善意で送ってもらっている。

別のリンク先「プロパンガス」は、プロのディーラーが書いているblogで、ここにも相場動向の情報がたくさん書かれている。

こういったところにある情報を見ていると、ここ数週間はクロス円取引がかなり話題になっているようだ。どーも円売り傾向にあるらしい。

このような直近の動向を、このblogは全く捉えていない。もっと正確に言うと、mattにはそんな短期間の動向を追跡する能力がない。短期トレーダーになるには、mattはのろま過ぎるのだ。

だから、これを読んでいるあなたが、もし短期で売り買いを繰り返して稼いでやる、と思っているのなら、このblogは全く役に立たない。情報収集の役にすら立たないと思う。


短期トレーディングをやってみたことはある。が、全然だめだった。2003年8月にFXを始めたmattが過去に稼げたのは2つの時期だけだ。

・2003年11~12月
・2004年10~12月

この2つの時期は、明確なユーロ高・ドル安トレンドが発生した時期だ。

2004年10~12月で言うと、mattがEuroを最初に買ったのは、@1.2675だった。10月22日だったと思う。@1.2466を超えてから急激なuptrendが始まっていた。が、mattは@1.2600近辺での攻防になってからやっと、「うーん、どうやら上げらしい」と認識した。今から考えるとのんきなものだ。

そのときどうやってポジションを取ったかというと、その10月22日の日足をJST午後10時ころ(だったと思う)に見、日足の上端@1.2660前後を超えた@1.2675で買う逆指値を注文した。その日はintradayで見ると乱高下した日だったらしく、逆指値を出したときのレートは@1.2590くらいだったと思う。ブローカーはびっくりしていた。逆指値注文は翌朝約定した。

結果で判断すると、この買いは正しかった。2回買い増した後、12月に売れたからだ。


こういう売買のやり方は、あなたが短期トレーダーだったら、ほとんど狂気の沙汰だと思う。「凶器の」沙汰と書いてもいいかもしれない。だから、mattのポジション取りを参考にするなどということは、簡単にはしないでいただきたい。(そんな心配、全然必要ないかもしれないが... ^^;)


mattの売買のやり方については、おいおい書いていく。自分自身、手法をまとめるためにも。