高句麗

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とうとう中共が石油の対朝輸出を止めたそうだ。今朝の日経8面(※)に載っている。

石油を止めるのは食料を止めるのと同じくらい非常に過酷な措置だ。

すべてが止まる。なにしろ、人工的に "Peak-out of Oil" と "Petrocollapse" を起こさせるわけだから。

端的に言うと、食料を運搬する交通機関が止まる。停電がはなはだしくなれば、最後は上水道のポンプも止まる。

農村は自給できる可能性があるという意味では多少はましかもしれないが、とにかく昔のソ連式機械化集団農法はとれない。灌漑用ポンプも耕運機も収穫機も動かない。低い生産性で満足しなければならない。

肥料や農薬も手に入らないはずだ。仮に原料を調達して工場で製造できたとしても、燃料が無ければ農村まで運べない。

軍隊も困っているはずだ。100万人の地上部隊がいるそうだが、兵士が本当に飢えたら、どんなにすばらしい兵器を持っていても戦力にならなくなってしまう。

燃料がなければ、兵士がどんなに優秀で士気が高くても、近代的な軍事作戦の役には立たない。

朝鮮は中共を明らかに怒らせている。中共がどこまで我慢するか観察していたが、石油を止めたという報道が出たので、かなり「来ている」ことがわかる。

もう少し観察し続ける必要があるが、仮にこの禁輸が続くとすると、個人的な見解だが、

・中共軍が朝鮮半島北部を占領し軍政を敷く可能性

・中共政権と韓国が共同で朝鮮半島北部を管理する可能性

を頭に入れておく必要がありそうだ。

ことわっておくが、これでも、「朝鮮よりイランの方が重要」というmattの現状認識に変わりはない。

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※ 当初「6面」と記載していたが、「8面」が正しいので、投稿後に訂正した。
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胡と漢(78)

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クーデターに成功した永楽帝はしばらく南京に滞在していたが、南京に従前からいた臣下達の批判が強いのを嫌って首都を北平に移した。都市名も北京と改称した。

南京で批判が強かったのは、彼があからさまに「正統な君主から位を暴力で奪い取った」からだ。

儒教には建前がある。「王者は徳を以って統治する」という建前だ。

今の日本語では意味が変わっているが、元々儒教では、暴力(実力)で権力を掌握して統治する者は「覇者」と呼ばれる。儒教では「覇者」は正統な君主ではないことになっている。

だから、革命(王朝の交代)に成功して政権を新たに取った者は、「前の王朝は徳を喪った。新君主には徳がある」と主張することになる。

或いは、前の王朝から「徳がある者に支配権を譲り渡す」という建前の「禅譲」をするのが望ましい、ということになる。

永楽帝の場合、あからさまなクーデターだったので、どうしても批判が出てきてしまう。

しかし、北京に遷都するということは、農耕社会の政治の中心を牧畜社会との境界線付近に置くことを意味する。

これ以後、明朝は安全保障上重大な問題を抱えることになった。

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Scramjet (4)

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http://ameblo.jp/mattmicky/entry-10010845704.html#cbox

ここのコメント欄にあるように、実験は失敗したわけだが、3日前に University of Queensland から失敗の原因について報告があったそうだ。

日経産業新聞 10月17日(火) 10面:
“...(前略)... ロケット先端のカバーを外す窒素ガスの供給バルブが、バッテリーの充電不足で機能しなかったという。 (後略)”

めげずに研究を進めて欲しい。

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読んでくださっている皆さんは、当然朝鮮の核実験報道に関心をお持ちだろうと思う。

同時に、「このmattって奴は、シナねたは書くくせに、朝鮮の核実験は書かんのか!?」とお思いかもしれない。

mattは「朝鮮は大勢に影響ない」と思っている。

もっとも、「将来シナ対策に使える同盟国の軍事に疎い国民の目を覚まさせる効果」くらいはあるとアメリカ人は思っているだろう。

注目しているのはイランだ。

アメリカによる朝鮮空爆は無いと思うが、イラン空爆はあり得ると想定している。