裏ブログの投稿

「もっとSinology」に掲載していた投稿内容をこちらに移転しました。

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「Mysteries」は「もっとSinology#2」に、

「Announcements」は「もっとSinology#3」に、

それぞれ移してあります。
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お知らせ

Sinologyネタと相場ネタを分けることにしました。

この「FT&FX」をSinologyねたブログにしようと思います。

「もっとSinology」は相場ブログにしようと思います。

近々模様替えします。リンク先のみなさんにはご迷惑おかけしますが、これから一つ一つお伝えしていきますので、ご了承のほどを。

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Rigs Missing

テーマ:

9月27日付 FT.com 記事 <http://news.ft.com/cms/s/034a384e-2f8a-11da-8b51-00000e2511c8.html >

今から新規に掘削リグを発注しても、2008年までは手に入らないとのこと。

将来の光熱費と燃料代の高騰は覚悟しておく方が良いかも。国としてできる対策は... 円高誘導?

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What Drives Forex Rates? (3)

テーマ:

さて、こう見てくると、どうも資本収支に目がいってしまう。

2002~2004年のドル高の際、EURのみならず

GBP、AUD、NZD

あたりも大いに上げた。同時期これらの国々の資本収支は黒。

面白いことに、豪州と新西蘭は経常赤字なのに通貨がドルに対して上げている。

一方で、瑞・加では2002~2004年に資本収支が赤なのに、ドルに対してCHFとCADは上げた。まあ、それほどひどい資本収支の赤ではないとしても。(経常黒字で埋められる規模)

それから、米の経常収支と資本収支の合算値=国際収支全体は、2004年に赤に転じていることも重要と思える。

今のところ、「どちらかと言うと」為替レートの変動は事後的に資本収支に現れてくる。ただし、経常収支まで含めて考えて、全体のバランスが重要」と仮定しておこう。当面この前提を意識しつつ、市場を見ることとしたい。

もちろん、事後的なデータでは相場を張るのには役立たない。相場を張るべく、

① 「ある国の資本収支を今後動かす要因として何が考えられるか」を事前に考える

② 「資本収支+経常収支=国際収支全体 が赤か黒どちらになりそうか」を事前に想定する

③ USDの趨勢が上下どちらかに行くときは、他の通貨の小さな趨勢はあまり重要ではない

この3つを忘れないようにしよう。

その上で、swap point を受け取れる側になるべく長期間賭けたいものだ。

What Drives Forex Rates? (2)

テーマ:

続き。今度は2003年と2004年。

2003年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 530,660 + 541,160 △ 1,530 + 12,030
+ 136,220 + 67,920 + 187,150 + 16,990
△ 30,750 + 26,520 △ 2,590 △ 1,640
△ 30,368 + 36,667 + 6,877 △ 578
+ 17,269 △ 18,756 △ 3,255 + 1,768
+ 43,619 △ 25,372 + 3,405 + 14,842
NZ △ 3,356 + 3,863 + 783 △ 276
+ 45,875 + 52,726 + 116,586 △ 17,985
(N.A.) (N.A.) △ 32,038 (N.A.)
2004年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 665,930 + 611,210 △ 2,800 △ 51,920
+ 172,060 + 17,700 + 160,850 + 28,910
△ 46,880 + 53,560 + 410 + 6,270
△ 39,541 + 52,682 + 1,166 + 11,975
+ 25,870 △ 21,394 △ 2,836 + 7,312
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
NZ (N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)


注: スイス、ニュージーランド、中国、Euroland の各地域については、2004年のデータが「世界国勢図会」に掲載されていない。

What Drives Forex Rates? (1)

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9月21日の投稿で書いたが、微力ながら通貨市場のファンダメンタルズ分析を試みている。

主要国の国際収支を以下に掲載する。

アメーバブログ管理画面の制約につき(半角40,000字以内とのこと)、まずは2001年と2002年。2003年と2004年のデータは次の投稿にて。

2001年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 385,700 + 419,920 + 4,930 + 29,290
+ 87,800 △ 51,030 + 40,490 △ 3,720
△ 32,150 + 31,480 △ 4,460 + 3,790
△ 8,362 + 9,654 + 1,096 + 196
+ 16,209 △ 7,742 + 2,172 + 6,295
+ 21,897 △ 35,346 + 622 △ 14,071
NZ △ 1,253 + 2,201 △ 187 + 1,135
+ 17,401 + 34,778 + 47,447 + 4,732
(N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)
2002年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
△ 473,940 + 572,650 + 3,690 + 95,020
+ 112,450 △ 66,700 + 46,130 △ 380
△ 26,240 + 17,340 △ 630 △ 8,270
△ 16,836 + 17,476 + 122 + 518
+ 14,447 △ 8,429 △ 185 + 6,203
+ 24,721 △ 23,991 + 2,549 △ 1,819
NZ △ 2,236 + 1,805 + 1,086 △ 1,517
+ 35,422 + 32,291 + 75,217 △ 7,504
(N.A.) (N.A.) + 1,494 (N.A.)


注1: 単位は百万ドル。

注2: 「欧」は Euroland のこと。

注3: Euroland の外貨準備増減については、「世界国勢図会 2005/06」から独・仏・伊・西・葡・墺・希・蘭・ベルギー・アイルランド各国のデータを単純合算した。ルクセンブルクのデータは非掲載につき考慮に入れていない。

注4: Euroland の経常収支・資本収支・誤差脱漏はここでは排除した。ユーロ採用国間の取引を含んでおり単純合算に意味がないため。

注5: Euroland の外貨準備高のうち2001年分は排除した。ユーロ導入前につき独マルク・仏フラン等欧州各国旧通貨を含む可能性があるため。

Offshore CNY (7)

テーマ:

前回9月22日の投稿(6)を見て思うのは、通貨市場のトレンドはどうも資本収支と関係が深いのではないか、ということだ。(※)

最近のドル安トレンドは2002年の前半から始まっている。

2003年、2004年と米国の資本収支が前年より悪化している。2002年は資本収支が前年より良くなっている。が、よくよく見ると「誤差脱漏」が大きい。資本収支の対前年増加とを半分相殺しかねない額に達している。

円は対ドルで2003年後半に激しく上げた。そしてこの年の日本の資本収支は前年より大幅に良くなり、一気に黒字化している。すごい資本流入があったわけだ。

これだけでは事例が少なすぎるかもしれないが、どうもこういう感じがする。

中国の資本収支はどんどん黒字を累積させている。外貨準備もどんどん増えている。(経常収支もやっぱりどんどん黒字を積み増している)


週刊エコノミスト9月13日号でも、中国国内不動産投資向けの資金流入の急激な増加について書かれている。

徐々か急激かは別にして、CNY高は当面動かしがたい流れのように見える。

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※ 別途考えてみたい。

胡と漢(40)

テーマ:

金を攻略した後、1217年からチンギス・カンはモンゴル部隊を四方へ派遣した。

まず、西夏を攻撃した。

次にトルキスタン遠征隊を派遣し、契丹の後裔「西遼」を滅ぼした。

朝鮮半島(註1)へ派兵し、契丹の残党を討った。

西遼よりさらに西にあった、ホラズム王国(註2)へ「通商団」を派遣した。これは偵察隊だったが、ホラズム側により全員殺害されてしまった。

この殺害事件をきっかけに、モンゴルはホラズム王国を全面攻撃し、滅ぼした。残党を追いかけて、現在のアフガニスタンを通過してさらに南下し、現在のパキスタン北部まで攻め込んでいる。

別働隊がトルキスタンから北へ向かい、現在のカザフスタンのほぼ全域とコーカサス・ウクライナ東部まで進み、同地域のトルコ系を中心とする遊牧民を味方に引き入れた。

ここまでで一部の部隊は残しつつ、1224年チンギス・カンはモンゴル高原に帰還した。

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註1: 朝鮮半島の大部分は、当時は高麗が支配していた。このとき高麗はモンゴルに協力した。

註2: トルコ系イスラム教徒遊牧民が支配していた国。

CNY Trading Band Widened

テーマ:

ちょっと遅いが...

FT.com 9月23日付記事 <http://news.ft.com/cms/s/f8d982f4-2c12-11da-89bf-00000e2511c8.html >

なかなかやるなあ。徐々に変化させていくのはかなり上手だ。国内情勢を考えると「自国の意思で徐々に制度変更している」ところを自国民に見せたいのだと思う。

対ドルだけ0.3%で変えないってのは、中国国内で閉じた市場があるからできるのだろうと思う。

しかし、例えばもしも CNY/JPY が上昇する一方で USD/CNY がほとんど下げないのなら、USD/JPY が上げてしまう。US議員連中がどうでてくるか... ある意味格好の口実を与えかねない。"China is manipulating USD/JPY rate." なぁ~んて言ってくるかもしれない。そう、これは露骨な manipulation に見える。何の予備知識もなしに見たらそう見える。

例の「6ヵ月後」は10月に迫っているし。

と思ってたら、こういうニュースも。

9月25日付 Yahoo! Japan ニュース <http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050925-00000035-kyodo-bus_all >


次のG20は北京開催。Snow & Greenspan が訪中とは。

Offshore CNY (6)

テーマ:

「世界国勢図会 2005/06(2005年9月矢野恒太記念会)」から米日中の国際収支を抜粋してみる。

2001年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
米国 △ 385,700 + 419,920 + 4,930 + 29,290
日本 + 87,800 △ 51,030 + 40,490 △ 3,720
中国 + 17,401 + 34,778 + 47,447 + 4,732
2002年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
米国 △ 473,940 + 572,650 + 3,690 + 95,020
日本 + 112,450 △ 66,700 + 46,130 △ 380
中国 + 35,422 + 32,291 + 75,217 △ 7,504
2003年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
米国 △ 530,660 + 541,160 △ 1,530 + 12,030
日本 + 136,220 + 67,920 + 187,150 + 16,990
中国 + 45,875 + 52,726 + 116,586 △ 17,985
2004年
経常収支 資本収支 外貨準備増減 誤差脱漏
米国 △ 665,930 + 611,210 △ 2,800 △ 51,920
日本 + 172,060 + 17,700 + 160,850 + 28,910
中国 (N.A.) (N.A.) (N.A.) (N.A.)


単位は百万USドル。

目に付く傾向としては、

①アメリカの経常赤字の増加傾向。ただし資本収支の黒字もあわせて増加。

②2001年のレンジ、2002~2004年のドル安と、その4年間を通じて「経常収支は赤字。資本収支は黒字で経常赤字を埋めている」という傾向は一定。2004年だけはかろうじて埋められず。

③日本は2001~2002年に資本収支が赤。

④2003年に外国から日本への急激な投資。当時の株価の上げを思い起こさせる。日米間で言うと、2003年の円買いトレンドが現れていると思う。

さて中国だ。

⑤中国は「経常黒字+資本収支黒字」が定着。

⑥中国の経常黒字は日本に比べれば小さいが、それでもなかなかの規模。2001年から2002年の増加はすごい。倍だ。

⑦2003年は対中投資が膨れ上がった。

⑧外貨準備の増加が2003年に大きくなった。対中投資増加のためらしい。

⑨誤差脱漏が2003年に急に大きくなった。しかもマイナス。企業等の取引を積み上げて集計した金額よりも、主要金融機関に調べさせた外貨準備高がより大きく増えていたこと示している。「よくわからないが、なぜか増えてしまった外貨」が急に多くなったわけだ。