質問状回答 DELI候補 | 松戸をよくする市民の「ゆるーい」ネットワーク 松戸市議会議員選挙特設ブログ

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Facebookで活動する本会プロジェクトチームが、松戸市議会議員選挙に際しお送りし、ご回答いただけた候補者さまの回答を掲載しています。

1.まず、候補予定者ご自身についてお伺いいたします。

①なぜ、松戸市議会議員選挙に立候補されるのですか。

2011年の原発事故により東葛地区も放射能に汚染されてしまいました。今まではミュージシャンとして様々な脱被曝を訴えるメッセージを発してきましたが、なかなか状況がよくならないこともあり、市議会議員という立場から少しでも政治的に実現していけることを増やすべきだという思いになったためです。


②当選したら真っ先に取り組むことを教えてください。

脱被曝です。


③4年間の任期中に必ず実現させたいことを教えてください。

●市内にある400弱の公園の土壌を測定すること。
●子ども達の甲状腺エコー検査と血液検査を幅広く行うこと。
●給食の産地表示きちんとして、不安をなくす為に選択肢を増やすこと。
●防災指針にヨウ素剤の配布などを含めた新たな放射能が降り注いだ際の対策を盛り込むこと。


④当選された場合、どちらの会派に所属するのか、または無所属で活動されるのか、意思をお聞かせください。

まだ具体的には考えていません。


⑤市民の声に耳を傾け、市民に分かり易く説明し、市民の思いを実現すべく行動する、というような「市民に寄り添う」という姿勢が重要だと考えております。より多くの「市民に寄り添う」ために、何か行動される予定があれば教えて下さい。

これまで松戸市内の12カ所の公園の空間線量と土壌の測定を行ってきましたが、選挙の当落に関わらず今後も市内にある400弱ある公園の測定を行っていこうと思っています。


⑥市議会議員に必要な能力はなんだと思いますか。それをこれからの活動にどう生かしていくかと併せてお答えください。

自分の場合大きな政党などに所属してるわけではないので、しがらみにとらわれずに自分の意思で行動できます。強いて言えば人間力と行動力でしょうか。それと具体性も必要かもしれません。


2.次に、議員観・議会観についてお伺いします。

①松戸市議会議員の適正人数は何人とお考えですか。理由と併せてお答えください。

実際に松戸市議会議員になったことがないので、なって実態を把握してから判断したいと思います。


②「議員報酬は議会での拘束時間等、議員活動を実際に行った時間×時給にしてはどうか」という議論がありますが、いかがお考えですか。

何をもって議員活動と認定するのか?が難しいと思いますので、時給制はそぐわないと思います。


③委員会前に会派で賛否を決めていることで、議会での議論が建前になっているように感じます。議会をより建設的な場にするため、委員会前に会派で賛否を決めることを止め、委員会での議論を基に会派の合意形成を図るようにして欲しいと考えております。如何ですか?

その提案がいきるのはすべての会派が党議拘束をなくすというのが前提だと思います。


④建設的でしがらみのない議論を行うため、会派制を廃止する議会も現れていますが、「会派制の廃止」について、いかがお考えですか。

会派制を廃止しても、しがらみのない議論が行われるかどうかは疑問です。それよりも傍聴者を増やすような努力をしていくことが必要だと思います。


⑤議案に対する個々の賛否について、記録に残す、または公開することへのお考えをお聞かせください。

当然だと思います。


⑥委員会についても、本会議同様にインターネットおよび録画中継を行ったり、議会運営委員会を含むすべての委員会を傍聴可能にすることについて、是非をお聞かせください。

必要だと思います。


⑦議員を客観的に評価するしくみについて、アイデアや先進事例があればお聞かせください。

わかりません。


3.次に、市政をとりまく環境や個別の政策課題への考えをお伺いします。

①経済的・家庭的な理由等により、望んだ進学ができない子どもを減らし、平等にチャンスを与えられるような環境が求められていると考えますが、具体的な方策があればお聞かせください。

予算配分など国や県も大きくかかわる問題なので、根本的な解決をはかる具体的な方策は思いつきません。


②児童・生徒の学習習熟度により教員を評価する制度を設け、意欲的な指導の一助とする策について、お考えをお聞かせください。

一長一短があると思いますが、少人数学級にして教員の負担を減らし、もっと児童・生徒と向き合える時間をつくったほうが効果があると思います。


③保育園を選ぶための客観的指標として、利用者・第三者評価の制度を設けることについて、お考えをお聞かせください。

県が行っている福祉施設への第三者評価では、評価する施設の数にも限りがあるので、市独自の利用者・第三者評価の制度を設ける事も必要だと考えます。また保護者のアンケートなどがネットでみれる環境も必要かもしれません。


④より障害者が暮らしやすいまちを実現するため、提案される施策があれば教えてください。

県レベルでは平成18年に成立した障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例というものがありますが、市独自でも松戸市に沿った形で同趣旨の条例をつくるのがいいのではないでしょうか。その条例をつくる際には、障害のある当事者はもちろん、市内の事業主や各団体、市民など様々な人達の意見を聞きながら作るべきだと思います。


⑤ノーマライゼーションについてお考えをお聞かせください。例を挙げると、色覚障害者にとっては赤色チョークの板書や、ピンク色の看板が見づらい等、聴覚障害者にとっては災害時避難所での情報提供が音声のみで行われるということに不便を感じる等、障害者本人でしか気づき得ない生活上の支障があります。

ノーマライゼーションを目指す福祉施策や計画には必ずしも当事者の意見が十分に反映されているとは思いません。より当事者の意見を反映するようなシステムを整えることが必要だと思います。

⑥松戸市は周辺市よりも生活保護受給者数・保護費ともに高い水準にあります。この水準についての是非と、今後の方針についてのお考えをお聞かせください。

確かに周辺他市と比べて生活保護率は高い状況ですが、生活保護率が高いということは、それぞれの市の市民の所得状況にもよります。本来生活保護は国がすべて請負うものだと思います。
しかし現状な生活保護費の4分の1が市費から投入されていることや、生活保護ケースワーカーなどの人権費を市がもたなければいけないようになっています。
そのことこそ問題であり、本来は国が責任を負うものだと考えます。


⑦少子高齢化への対策として、提案される施策があれば教えてください。また「無駄を削減する」以外の財源確保についてもご提案ください。

少子化対策としては、脱被曝などの安心して子どもを育てやすい環境づくりを目指すことも大切だと思います。もちろん一般的に言われている待機児童解消の為の保育園増設なども考えるべきでしょう。
高齢化対策については、民間サービスを充実させるような補助も検討すべきです。

⑧「すぐやる課」について、今後の方針と併せて、存続の是非をお答えください。

平成25年度のすぐやる課の要望件数は2810件にのぼっており、市民の要望に応えている面もあり、廃止することはないと思います。


⑨市立病院の経営を改善するための方策があればご提案ください。

現状で考えられるこれという策はありません。これから勉強して考えたいと思います。


⑩市内で起業家が活躍するための方策があればご提案ください。

企業や労働相談をおこなう専門相談員(非常勤)をおく。


⑪市内の商業圏の充実について、近隣自治体のように大型ショッピングモールを誘致するなどの大規模な方策を取るべきか、それとも他の方法によって充実を図るべきか、現状の維持を図るべきか、方策をご提案ください。

方向性としては二項対立ではなく、共存共栄できる街づくりを目指すべきだと思います。


⑫松戸市に住民投票条例は必要だとお考えですか?理由も併せてお答えください。また、必要だとお考えの方は、具体的にどういった内容にすべきか、お聞かせください。

必要です。18歳以上が投票に参加できる条例にすべきだと思います。
大きな問題があった時にきちんと住民の民意をくみ取って物事を決めるべきだと思うからです。


4.さいごに、松戸市についての思いをお伺いします。

①松戸市の一番の魅力はなんだと思いますか。

変われる可能性がおおいにあるところです。


②中長期的に見て、松戸市政における最も大きな課題はなんだと思いますか。解決策の提案と併せてお答えください。

脱被曝だと思います。東葛地区の放射能汚染は場所によっては福島を上回るようなところもあります。
不安な気持ちになるのも、風評被害のようなことが起こるのもやはり検査や計測が十分に行われていない事が原因の一つでもあると思います。ですから、できるだけきちんと検査や計測を行う事が必要なんです。流動的な空間線量ではなく、土壌を測定して除染や作付けの目安にするべきだと思います。

福島県では、約30万人の子ども達の甲状腺エコー検査をしたら、100人近くの甲状腺がんがみつかったわけですし、本来100万人に1人と言われている小児甲状腺がんが、3000人に1人くらいの確率に跳ね上がっています。これを原発事故の影響とは考えにくいなどという意見や、これはスクリーニング効果だとか言う意見もありますが、もし本当にスクリーニング効果であるとするなら、なおさら関東や西日本でも検査をするべきではないか?と思うのです。

つまり松戸市でも、子ども達の甲状腺エコーや血液検査をもっと幅広く行うべきだし、検査を行うことで、安心することもあるだろうし、子どもはがんになれば進行もはやいわけですから、早期に発見することでできることの幅も広がります。2011年の原発事故である意味、この東葛地区に住む僕らは被害者になってしまったのかもしれません。しかしその被害に対して、きちんと向き合い、対処する方法を見つけ出せないまま、仕方がないと言う言い訳で、知恵を産み出すことを諦めてしまったら僕らは将来、加害者になってしまうかもしれません。
今あるこの豊かな暮らしは未来の子ども達の犠牲の上に成り立っていたりはしないんでしょうか?
すべてを変えることはできないかもしれませんが、少しも変えることはできないんでしょうか?

そういう意味では、自分はこの東葛地区にはとても可能性と責任を感じています。
どういうことかというと、東葛地区の汚染状況はひょっとしたら、きちんと現状と向き合い対処をすれば、一度放射能に汚染されてしまっても子ども達が暮らしていける環境が作れる可能性があるかもしれないんです。そしてその可能性がある以上、責任があるということです。

あるいはまた大きな地震がきてどこかの原発から放射能が漏れてこの街のように汚染して苦しむ街ができたときに、僕たちはこうやって放射能汚染と向き合って暮らしてこれたんだっていう知恵を残しておく責任があると思うのです。

ひょっとしたら脱被曝のモデルケースになれるのは、東葛地区しかないのかもしれないとさえ自分は思うこともあります。