2010-08-12 17:09:23

患者さんの珠玉のひとこと

テーマ:歯科医院のこと

先日、約2か月にわたって治療をしてきた82歳のTさんが、めでたく治療終了となった。

とてもその御年にはみえない、背筋のすっとした素敵なおばあさまで、もとは学校の教師をされていたという。

いつも約束の時間の30分以上も前に、バスに乗って到着し、待合室で本を読んで時間になるのをまっていらっしゃる。

はじめていらしたのは、上の前歯全体にかぶせていたブリッジが外れてしまった時。どうしても残せない根っこだけになっている歯を抜いて、残っている歯には仮の歯を作っていれた。傷が治るまで、仮の歯ですごしてもらうため。仮の歯とはいえ、手作りのオーダーメイド。作るのには時間がかかる。その間中、昔の教師をされていたころのこと、だんなさまが入所されているケアホームにいる方々の話、東京にいる娘さんのこと、と話題に事欠くことなくおしゃべりをしてくれる。私は、年上の方の話を聞くのが大好きなので、Tさんと話しをするのはとても楽しい。


上の前歯をいよいよ型取りし、大きなブリッジなので、金属のフレームができたところで一度あわせてみる。「一回でできなくてごめんね」という院長に、答えたTさんのひとこと。

「だってこれは、日本にひとつ、いや、宇宙にひとつのオーダーメイドでしょう。丁寧にしてもらって、感謝しています」。

この言葉をそばで聞いていた私、とても感動。そう、歯の治療は一人一人のオーダーメイド、どんな小さな物でも、世界いや宇宙に二つとないのだ。そのことにもっと誇りをもち、普段の治療にあたるべきだなあと思わされたと同時に、こんな風にご自分の歯科治療をとらえられるTさんの美しい考え方に、本当に感心させられた。


開院して早4ヶ月。しかし、まだ4ヶ月。素敵な患者さんがまた一人、増えたことに感謝、感謝です。

また定期健診でお会いできるのを楽しみにしていますよ。

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

一緒にプレゼントも贈ろう!

Amebaおすすめキーワード

    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト