1969

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幕末マニアや戦国時代マニアがいるように時代の変わり目っていうのは、結構マニアがいるみたいだ。ちなみに僕はマニアというほどではないけれど、1969年マニアである。1969年はよくわからないけど、何かのターニングポイントの年なのではないか。だって、ヴェルディも1969だし、村上龍も「69」、ラルクのTETSUだってソロ名義ななぜか69である(最近活動してないが)。

1969年と言うと、学生運動がいちばん盛んだった頃だ。あれから35年がたっているから、その頃ゲバ棒を振り回していた20歳の学生は今55歳。ちょうど仕事場では管理職くらいしている人たちである。僕はあまり上司と話をするのがうまくないのだが、なぜか学生運動の頃のことなんかは、社会の先生がその時代にいなかったくせに歴史上の人物の性情に至るまで熱弁を振るえるように、結構僕が語ったりしてしまうので、そのことだけは話が合う。

村上龍の「69」が去年映画になった。宮藤官九郎の脚本で、村上龍も褒めていたので期待して観にいったけれど、とっても面白い映画、で終わっちゃっていた。妻夫木聡もかっこいいし、最後のチンチンレコードも小説にはないのにおもしろい。でも、あんまり満足できないのは、僕は1969年の時代に横たわる、なんだか重苦しい雰囲気が全て吹き飛んでしまっていたからだと思う。

僕の中にあるイメージというのは、やはり東大の安田講堂が放水されているあの白黒の映像である。その周りで、ヘルメットかぶった(様々な色があるのだと思うがよく白黒なのでわからん)学生がワイワイやっている。そしてBGMはボブディランかPPMである。それだけあったら、サイコーだ。

僕は図書館に行って、当時の新聞がまとまっている本を読んだ。なかなかおもしろい記事がたくさん掲載されている。特に東大の入試が中止になった日のニュースなんて、すげぇおもしろい。できればあの時代に生まれてみたかった。

間違いがないように言っておくが、僕はその時代の雰囲気が好きなのであって、学生運動の趣旨自体に賛同しているわけではない。たぶん本当に僕がその時代の学生だったら、おそらく運動に参加すると思うけれど、それは趣旨に賛同したからではなくて、お祭り気分に乗せられて周りに同調して参加するのがオチだ。僕はその程度の人間なのである。

先日、本屋に行って三島由紀夫と東大全共闘が討論した内容がそのまま本になっているという「美と共同体と東大闘争」っていう本を買ってきた。この討論は1969年の5月に東大で行われている。最近、職場の昼休みに一人でそれを読んでニヤニヤしている。内容としてはさっぱりわからないが(天皇と美とフリーセックスとか、芸術と観念とか、とにかくよくわからん。)、僕がそれを貴重なお昼休みに読むその理由は、頭をトリップさせることにある。

頭を一度、全共闘時代にグラリと戻してやることにより、なぜか昼からの仕事がスムーズに進むのである。仕事そのものに現実感がなくなるからかもしれない。この時に討論に参加した(または見物した)学生たちは今頃何をやってるのかな。たぶん、どっかの職場で、部長クラスにでもなって、出来の悪い部下にとことん現実的な指示を出しているはずである。三島由紀夫はもういない。
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ブログとは

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ブログが個人ホームページ界の人気ツールとなって久しいが、ブログは別にそんなに目新しい技術かというと、まあそんなこともない。トラックバック機能はちょっとだけ新しいような気もするけど、更新のしやすさやコメント機能などは、別にブログでなくてもそれなりのものが以前からもあった。

僕はホームページを作るときにはホームページビルダーを作っているが、学生時代からのパソコンが好きな人たちはそろいもそろってタグ打ちでホームページを作成していた。その頃にもホームページビルダーはあった。でもそれをタグで打つ理由は、「スピードが速くなるから」とだいたいの人は言っていた。

しかしこれは真っ赤な嘘で、おそらく大抵の人間はホームページをソースコードにしたときの美しさに自己陶酔していたのだと思う。僕が学生時代に周りに支配的に存在した理系の人間というのは、そういう整然性を重んじる傾向にあった。みんな(僕から見れば)よくわからないhtml言語を覚え、学習し、使いこなしていたわけである。

まあその心理もわからないではないが、僕がそれを実践しようとは思わない。僕は理系の学習をしてきたが、文系の心の持ち主だと自覚している。しかし、文系の心の持ち主が理系の勉強をしたっていいわけである。特にホームページの作成なんて、誰でも簡単にホームページが作れるソフトがパソコンソフト売り場にゴマンと陳列されているわけだ。

周りを見渡せば、いろんな人がブログをやっている。自分のブログを作って、みんながみんなの好きなことをおしゃべりしている。そのおしゃべりの多量さを見ていると、今までブログがなかった頃は、そのおしゃべりがどこに消えてしまっていたのかと不安になるくらいだ。

ちなみに僕は数ヶ月前に始めたブログに早くも飽きが来てしまった(あーあ)。さっきも言ったけれど、トラックバック機能を使わないブログって、あんまりブログとしての意味がないんじゃないかなあと思ってしまうからである。くだらないことですが。
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イーデスハンソンさん

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表裏問わず、僕らの日記にはイーデス・ハンソンさんがよく登場する。イーデス・ハンソンさんは今、和歌山の中辺路に住んでいる。僕も老後にはそうやって、自然の中でのんびりと暮らすのも悪くないと思っている。そんなわけでイーデス・ハンソンさんの生き方に、僕は少なからざる共感を持っている。

といっても、僕はイーデス・ハンソンさんが何をやった人なのか知らない。これは僕が無知だとかそういうのではなくて、おそらく世代的な問題だろうと思う。僕が関心を持った頃に、すでにイーデスハンソンさんは活動の場をブラウン管ではなく、オヤジギャグ界に身を置いていた。

昔、深夜のラジオ番組で、DJが
「いいです。いいです。イーデスハンソン」

を連発していたのを十代後半の多感な世代に聞いたため、十代後半から二十代前半にかけてそれを思わず濫用してしまうこととなった。そんなわけで僕にとってのイーデスハンソンはコマネチ的な位置にいる。

先日、イーデスギャグを母親の前で披露してしまったところ、彼女はイーデスハンソンにまつわるちょっとしたエピソードを教えてくれた。

実はイーデスハンソンの名前は、作家の半村良から由来しているというのである。

ハン=半、ソン=村、イーデス=良

なるほど!僕は思わず舌をまいた。
ということは僕らが愛する「いいです。いいです。イーデスハンソン」も、まんざら使い方として間違っていないんじゃないかということになる。

しかしそのまいた舌が戻らないうちに、新たな説が飛び込んできた。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BE%C2%BC%CE%C9

ふむ。要するに「嘘からでた誠」説である。これはなにやら信憑性がありそうだ。まあ別にどうでもイーデスけど。(落ちてない)
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キャパ

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みのるん日記です。

キャパの初のカラー写真展、
というものがやっていたので、
みにいってきました。

さすがに最終日ということで、
老若男女、
あかちゃんからおじいさんまでが、
来ていました。
ものすごい人数でした。

キャパのイメージといえば、
戦場写真ですが、
同じ場面の写真をカラーでも撮っていたとは、
驚きでした。

何よりも、
会場の前半で圧倒されていたのは、
その青の美しさ。
空の青、
海の青。
会場ですれ違った人が言っていた。
「悲壮感がないね」
……まさにそうなのだ。
白黒の写真でこれまで見てきたキャパは、
笑顔にも悲しみがあり、
後姿は重々しく、
その場にいればさぞかし息苦しいだろうと、
思っていたのだが、
それに色がつくと印象が違う。
この同じ場所は、
こんなに空が青く、
こんな緑に覆われたところだったのか。
人の笑顔からは会話をともに楽しんだ余裕が見え、
汗からは共に向かう世界への正義感を感じた。

なんで同じ場面なのに、
ここまで色の有無で印象が変わるのだろう。
それは、
見る私の気持ちが違うのか、
撮ったキャパの心境が違うのか。


人に、物に、景色に、
大好きなすべて、
そして目をそらしたくなるものにも、
わたしの色で、
もう一度向き合いたいと思った。

紡ぐ

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昨日までの雨が嘘のように今日はいい天気。
たまった洗濯物を干し
ふとんを太陽に当て、
自分もリセットされたような錯覚を覚える。

昨日の夜は、久々にCoccoのDVDを観た。
いつかのポッケライブのMCで話したメッセージソングのDVD。
沖縄が舞台になっているので、私も盛り上がる。
このDVDでCoccoは、
「歌が大好きだから、商売にしたくないと思った」
と、活動を休止した理由を話す。

なんとなく、わかるな。

ひとり泡盛を少しだけ飲んでみる。
そして、ギターであずきの曲を歌ってみる。

ここちよい。

最近、いつもとは違う詩の作り方を覚えた。
それは今までよりもすんなり曲が出来上がり、
かっこうよくも見える。
きれいな言葉を並べて、響きを重視して、センスよさそうな単語を選んで。

でも、ひと味足りなかった。
一番大切で、魂のようなもの。

あずきの曲には当たり前だけど、愛着がある。
どんなに古くなってしまっても、思い出がある。
それだけかもしれない。
じっくり自分の言葉を紡ぎ出す。
そしてふたつの思いが響きだす。

くさいけど、そんな気分。

プミラ、歌いたいな。

プミラ

テーマ:
みのるん日記です。

こんばんは、
ひとり酒にほろ酔い気味です。
今日、
写真雑誌『PHaT PHOTO』の発売でした。
わたしの写真が掲載されています。

http://www.terauchi.com/phatphoto/index.html
よろしければ、書店で探してみてください。



さてさて、
今日の東京は非常に冷え込んでいます。

前からアップしようと思っていた歌詞です。
今年の春にできた曲でした。
もっと歌いこむ必要がありますね。
先週大切な仲間ととても楽しい時間を過ごすことができたので、
この機会にこの詞をアップします。


******************************

プミラ

今日も 水をあげたかい
今日も 声をかけたかい
私のところでは 陽に向かってのび
あなたのところへとのび

ふりそそぐ 春の太陽のように
特有の日向が あなたにはあって
小春日和を みんなに配る
どこかで吹いてた 風の香り

あー ふと立ち止まり ふり返る

向かい風に 押し飛ばされそうで
根を張って 堂々と笑う
春が来て 透けるような若葉
どこまでも 手を伸ばしていたい

あー ふと立ち止まり ふり返る

プミラ 今日はどんな日差しを受けたの?
プミラ 今日はどんな雲を見た?
プミラ 今日はどんな風に揺れたの?
プミラ 目を背けなかったかい?

ふりそそぐ 春の太陽のように
特有の日向が あなたにはあって
小春日和を みんなに配る
どこかで吹いてた 風の香り

あー ふと立ち止まり ふり返る

プミラ プミラ
プミラ プミラ

今日も 水をあげたかい
今日も 声をかけたかい
私のところのプミラは 強く強く
あなたのところにのびる

******************************


プミラは、
わたしとあずきの相方のやよいが、
大学を卒業して、
それぞれの場所で、
それぞれの生活を始めるときに、
ある方にいただいた観葉植物です。
やよいの家にもあって、
わたしの家にもある。

わたしから相方へ送った歌です。
恋の歌にも思えるかもしれませんね。

やよい、
これからもよろしく!!

健康と病気

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バレンタインデーのチョコレートの代わりといってはなんだけどと言いながら、あずきの841さんは僕に豚の角煮を作ってくれた。チョコレートをもらうより格段にうれしい。

最近ビールを飲むのを控えている。お金の節約と摂取カロリーの制限が主な理由であるが、副作用として非常に体の調子がいい。今まで脳みそのまわりにくるくると張っていた蜘蛛の巣がとれたような気分だ。

しかし豚の角煮を見ていると、確かにビールが飲みたくもなる。しかし今日はビールをやめた。ビールをやめて豚の角煮丼にした。これが最高にうまかった。豚もこれくらい美味しく調理され、これくらい感謝して食べられたら、食肉となった甲斐も多少があったものではないかと思えるほどだ。

豚肉のコラーゲンはお肌にもいいらしい。健康に気をつかうというのは、病気にならないようにするということではなく、自分の生活が朗らかに過ごせるような体調に整えておくということに、初めて気づいた。

病気か健康かは、白か黒かではないのだ。

国生さゆり

テーマ:

今日はバレンタインデーです。
知っていましたか???

僕は今日になるまで気づきませんでした。
もう2月も半ばなんだねえ。



バレンタインといえば、
いまだに国生さゆりの「バレンタインデーキッス」がかかります。
確かにこれは名曲ですが、
こんなに長く歌い続けられるような曲ではない。

国生さゆりがおニャン子やめて、
長渕に行って、鹿児島に行って、
やっぱり帰ってくるまで、
ずっと歌い続けられるような歌では決してない。

こんなに長く歌い続けられるのは、
いいバレンタインソングが他にないから、
という理由に尽きる、と思います。

よっしゃー!!
いまやバレンタインソングが狙い目やーー!!
ニッチ、ニッチ、ニッチ音楽ーーー!!

というわけで、
チョコもいいけど音楽を作りましょう。

ネオンホール・オムニバス

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バレンタインデーが近づいています。
年をとって、ちっともドキドキしなくなりました。
昔はある程度ドキドキしていたものです。

「バレンタインデーのドキドキ度」=「青春真っ只中度」
という定義も悪くなさそうです。

モリです。お元気ですか。

長野に行った話の続き。

ネオンホールに行って良かったのは、
前々から気になっていたネオンホールコンピレーションアルバムの
いろんな詳しいことが聞けたことだった。

「The ENDはどんな活動をしているのか?」とか
「村山ひとしさんはどんな歌を歌うのか?」とか
「ベートルズって他に何を歌っているのか?」とか
そういう素朴な一三重県民の質問に、ネオンの方は答えてくれた。
どうもありがとうございます。

(ちなみに質問の答えは
1.19日にライブ 2.もっと激しい絶叫型の歌
3.ストロベリーフラワー)

僕はネオンに行く前に、
ネオンホールの事前勉強を兼ねて、
毎年出ているオムニバスCDをアマゾンで2枚買った。
(実はアマゾンで普通に買える)

値段が安いのに、充実の一枚。
ネオンホールオムニバス、オススメでっせ。

ちなみに19日のネオンホールでのライブは、
The ENDとタテタカコさんが出るらしい。
僕が長野に住んでいたら、足繁く通ってしまいそうである。



ネオンホールHP
http://www.avis.ne.jp/~neonhall/

北朝鮮を応援するっていうこと

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今日はビールでも飲みながらサッカーを応援しようということで、
僕と剛は近所のスーパーで、
キリンビールの500缶を6本とコイケヤポテトチップスを2袋買った。

試合前の長いセレモニーの後、ようやくキックオフ。
なんだか今回は相手が相手だけに、妙な緊張感に覆われている。

前半の小笠原のセットプレイからのシュート。
なんだか呆気ない感じで、ボールがゴール左側に吸い込まれる。
「あ、入った」僕が言う。
「入っちゃった」剛が言う。

このままいけば日本は楽勝かもしれないな。
僕と剛はビールを開けて、ようやく乾杯する。

でも、シュートの瞬間、
剛が小さく舌打ちするのを、僕は聞き逃さなかった。

一点はとられたものの、北朝鮮が試合を押し気味に進め、前半終了。
ハーフタイムまでにビールが全部で4缶空いた。

「実は俺、在日なんよ」突然剛が切り出す。
「あん?」僕はよくわからず切り返す。

「いや、俺は在日なんやわ」
「在日って・・・ということは、どういうこと?」
「うーん。つまり、今日は北朝鮮を応援するっていうこと」

剛はキリンビールを飲んだ。そして5缶目を空けた。

後半戦が始まった。
そのうち北朝鮮の南成哲が左サイドからゴールを決める。
川口がほとんど動けず、悔しそうな顔をしている。

剛はやったー、と叫んだ。ブラボー。まんせー。
僕は喜ぶ剛を見てまずい、と思った。
この部屋には日本ファンは1人しかいない。もう一人は北朝鮮ファンだ。

試合はその後、中村俊輔が投入されたりで日本が優位に試合を進め、
ロスタイムに大黒が劇的なゴールを決め、日本が2-1で勝利したのだった。

剛は残念そうな顔で「くやしいが、いい試合だった」と、言った。
僕も「いい試合だった」と言った。
「実は、今日言おうと思ってた。タイミングだけの問題でね」と笑った。
僕は6缶目のキリンビールを飲み干し、剛と健闘を称える握手をした。