松井秀夫のブログでセミナー
坪単価23～25万円で新築出来るの？って未だに聞かれます
近江八幡市の選挙の時に選挙事務所に行った時に
知った方から「松井さん、新築が坪20万そこそこで
出来ると書いてあるけど、ほんまに出来るの？」と
聞かれたんです。
私は建築の専門家という立場ですが、そんな立場に
居るが故に、一般の方々の素朴で重要な疑問を
そんなに重要視していなかった事に気付かされる
思いがしました。
なにせ、そんな単価で出来るわけがないというのは
当然の事だからです。
その単価を出すというのは、本体価格の事なのです
ですから、家本体はそれで出来ても、水は来ません
排水できません、電気つきませんなどの家なので
私どもは、家を建てる為に必要な費用ではなく
本体のみ等の形で、安い単価を出して客を釣る
その為の単価であると、熟知していますから、その
単価では出来ない事が当たり前になっているのです
しかし、まだまだ一般ではそうではないのですね。
今一度、一般の方々に目線を引き戻さないとイケない
そう反省させられた次第です。
一昨年前の日経のホームビルダーという月刊誌に
タマホームが取材されてまして、その時に坪単価に
ついての質問もありまして、実際にタマホームで家を
作られた方の完成後の坪単価の調査結果を見ますと
やはり平均で坪45万円くらいになっていました。
ただ、一般的に家の費用を考える時には総額でいくら
くらい必要なのか、と考えて資金のプランを考えます
ですから、その坪単価の価格に、移転の費用や各
金融機関や役所・税務署（登記も）などの直接費用や
司法書士などにかかる手数料、新築の場合は建築
許可申請・瑕疵保険などなどがあります。
まだ近所の方や棟上げのお祝いなどの費用も必要
な場合もあります。
専門家にもっと聞かれたらと思うのですが。
また、坪単価が安いという事で気になる事があります。
それは、ただ、安いという事と少々の欠陥があっても
イイという事とは違うと言う事なのです。
どうもまだ、安いからこれ位の欠陥があっても少々
の事は文句言うな、と言われても仕方ないかあ
という、お客さんはマダマダおられるようです
欧米と比べますとこのマダマダは少し違います
欧米では、大きな買い物を素人がする場合は
大きなリスクを伴いますので、必ず本人の代理の
専門家を入れる、という事をやって、何かあったら
その代理人にも責任を取らす、というシステムが
出来ていますが、日本の消費者の必要な費用の
中の項目にはマダマダのぼって来ない様です。
ですから、未だに何かあった時は、全然守って
くれない国の対応を知って、悲嘆にくれたり、結局
泣き寝入りしたり、弁護士に頼んでも中々解決
しないという事が起こり続けています。
ローン減税や瑕疵保険や住宅エコポイントなど
ありますが、国民が安心して財産形成出来る様な
システムの政策が望まれるところなんです
ではまた、
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