松田政策研究所第2回昼食勉強会を開催、松田まなぶの国政復帰への期待高まる。 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 日本はいま、人類の歴史の中でも注目すべき位置にあることを、松田まなぶは「日本新秩序」という言葉で訴えてきました。
 人類共通課題に最初に直面する「課題先進国」として、日本ならではの課題解決モデルを構築し、それが世界に伝播していく。世界は日本にソリューションの提示を求める時代になっている。だからこそ、日本がその力を発揮できるよう、日本人のチャレンジを促す仕組みづくりに向けた政治の役割は大きい。



 松田政策研究所は9月の第1回に続き、第2回目の昼食勉強会を、今度は赤坂の料理屋で、11月12日に開催しました。松田まなぶからの講演は題して「「真」3本の矢と新しい国づくり~「日本新秩序」で持続成長可能な安心社会を」。


 安倍政権の「新3本の矢」を実効あらしめるために、人々を覆う不確実性の軽減に焦点を当てた松田まなぶの「真」の3本の矢とは、第1に、「日本のこれからのストーリー…未来を描く」。
 人は何かの物語の中で自分が何かの役割を演じていると思うときに、安心して前に進むことになります。自分の国は、自分のカイシャは、社会は、地域は、家族は…、どこに向かっているのか。社会システムや人生経路への人々の信頼性が確保されることで不確実性が軽減され、デフレの原因である「貨幣愛」が緩和し、日本が有する3,300兆円もの金融資産ストックが投資や消費へとフロー化することになります。

 第2に、「人々のチャレンジを促す仕組み…国や社会のシステム再設計」。
 戦後の日本社会の様々な仕組み、大企業を中心とする「組織本位制」社会の硬直性、新しいバリューや技術ではなく担保価値しか見ない銀行融資、完成度は高いものの縦割りでガチガチの官僚主導の制度・政策レジーム、一億総無責任体制…などを組み替える。日本は「明治大正経済システム」という、今の米国よりも流動性が高く、自主独立でチャレンジ精神に満ちた経済社会を営んだDNAを持つ国です。

 
 第3に、「万般にわたるセーフティーネット」。サーカスの綱渡りも下に安全ネットがあってこそ可能になります。リスクテイクの基本は、いざという時でも安心な社会の仕組みが整備されていることです。
 国民負担率は7割近くの高さでも、一人当たりGDPは日本を上回るデンマークでは、解雇されても不安のない社会保障のおかげで、企業は生産性の高い分野に思い切って特化できるようです。従業員を解雇しても、失業給付や職業訓練が充実していれば安心だからこそ、企業は思い切った構造転換ができるわけです。
 日本の場合は国民負担ではなく、持てる民間ストックの活用で日本型互助を組み立てることが可能だと思います。格差や貧困の問題解決や公平で安心な社会の実現も、社会システムの設計如何です。個人番号制の導入に至った日本は、システマティックな全体設計によって機能的な社会基盤を構築し得るステージにようやく辿り着きました。
 この第3の矢で課題となる分野として、社会保障のほかに、租税基盤の整備、子を産み育てることに伴う様々なリスクの軽減、コミュニティーの再生、サイバーセキュリティー、食料やエネルギーも含めた国家総合安全保障、防災安全国家の建設などが挙げられるでしょう。
結局、景気や経済の不調の問題は、市場経済の外側にある社会の枠組みの再構築によって対処するしかありません。それ自体が、日本の「新しい国づくり」だと考えます。


 今回の勉強会、こうした私の講演もそこそこに、参加者の皆さまから、松田まなぶが自らの政策を実現するために必要な国政復帰を果たすにはどうしたら良いかという議論が百出する場になりました。がんばります。