気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
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「意識の幻想性」(0.5秒の遅れ)ということを考えると、武道における「無心」やスポーツにおける「ゾーン体験」もしくは「フロー」と呼ばれる体験のカラクリが見えてきます。端的に言えば深い変性意識ということでしょうが、「意識の幻想性」ということでいえば、情報処理を完全に無意識に任せてしまうということです。「意識」の介入はむしろ邪魔しかしないのです。

禅においても「無心」と言われますが、これは非常に主観的な体験なので検証がしにくいです(もちろん高い抽象度における情報空間を臨場感を持って体感できる高僧ならば、客観的に見ることができるでしょう。そして、それが本来の「喝」の意味でしょう)。しかしスポーツにおける「ゾーン体験」や「フロー」は、高度なパフォーマンスとして、分かりやすく検証可能です。もちろんそれが「ゾーン体験」かどうかの検証可能性というよりは、非常に高いパフォーマンスがされたということが検証可能であるということです。

無心やゾーン体験が不思議な点は、もちろんその体験が神秘的な色合いを持つということもありますが、何も考えていない非常にリラックスした状態でいつものパフォーマンス以上の高度な技術を達成しうるという点にあります。

従来は「意識」によって分析し、推論し、決定すると考えていました。
例えばサッカーやバスケットボールにおいて、現状を分析し、数秒後の敵と味方の位置を推論し、適切な行動を選択し、行動を決定する、と考えられてきました。

いわゆる脳幹反射では、近代スポーツのような高度な情報処理はもちろん無理です。かといって条件反射だけでも限界があります。近代スポーツはほとんど脳の情報処理の戦いですが、そのときに考えないことが、高度な情報処理を可能にする、という議論はナンセンスに思えます。もちろん考えて行動しているからこその高いパフォーマンスなのです。

武道における「無心」も同じです。もし「無心」が何も考えないことにあるのならば、何も考えないで初心者が刀を持ったら無敵なのかという問題が生じます。ゾーンも無心も決して情報処理を放棄しているわけではないのです。それはそのパフォーマンスを見れば分かります。体操や舞踊のようにあらかじめ決められた手順を繰り返すならともかく、ゲーム性のあるスポーツは相手がありますので、相手という不確定因子を考慮に入れた行動の決定が不可欠だからです。

ここで「意識の幻想性」という脳科学の知見を導入すれば、カラクリは分かります。
すなわち、われわれは1100万ビットという情報を絶えず外界から取り入れ、そして外界との情報処理のほとんどを無意識下で行っています。気温が変われば、体温調整機能は働いて汗をかいたり、筋肉をふるわせて熱エネルギーを産生します。寝たり起きたり座ったりするたびに、心臓は血圧を変えています。でもこれらはすべて無意識で行われます。
かつては呼吸や脈拍など生体レベルをホメオスタシス(生体の恒常性維持)と呼びましたが、ホメオスタシスは情報空間にも広がっています(苫米地理論)。我々が明日のことを考えて、不安になったり喜ぶときは、明日の出来事という情報空間の情報に対して、現在の自分の身体が影響を受けているということです。ストレスのカラクリとはホメオスタシスが情報空間にも広がっているということです。

ゾーン体験や無心とは、そのような情報処理システムが無意識に行われていることを前提とします。
「意識」の介入を最小限にすることで、無意識での情報処理システムが全面に出るということです。

「意識」を介在させることは、無意識での高度な情報処理システムを邪魔するのです。

とはいえ、短絡的に「やはり考えないことなのか」というのは半分イエス、で半分ノーです。
「考えるか否か」というファクター以外に変性意識という問題を考える必要があります。

一足飛びに結論に行くならば、深い変性意識に入り(深い脱力、深いリラックス状態)、その上で高い抽象度の情報空間にアクセスして、そこでゲームを捉えれば、ゾーン状態ということであり、無心ということです。情報空間は物理的現実と連続的に存在するので、そこで情報処理されたことは、物理的な現実にもそのまま反映されます。
深い変性意識とは簡単に言えば、深い催眠状態であり、酩酊状態と同じです。「何も覚えていない」というアスリートがいるのは当然です。

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