土曜日の夜のことです。
《防災についての地域常会がある》という連絡が回ったので、こんな時期に?と思いつつ公会堂に行ってみたら、
中部電力の方が二人来てました。
スライドとムービーを見せながら、浜岡原発がいま一生懸命に安全対策に取り組んでいる、という話を一時間かけて説明していったのです。
こりゃ、結局は何の集まりだい。
防災ね、確かにね
原発は再稼働に向けて動いているという事でしょう。
いろんな事態を想定して、と言いました。
人が自然災害に、地震や台風に人の力で立ち向かうと、要はそういう話です
(御嶽山の噴火ニュースが生々しい今)
地元地域の住人の賛同を得て、とも言いました。
確かに、浜岡町も大東町も掛川も、原発周辺の地域では原発の再稼働に賛成意見多数らしいのです。
福島の事故で日本中の人が身にしみた怖さのはずなのに、
何でだろう?地元の人は原発は恐ろしいって言わないのかしら、と僕が呟くと、隣にいた幼なじみのお兄さん(植木職人)が、そりゃ補助金が違うわと笑って、指で輪を作って見せました。
結局お金で黙るのかー
だから森町くらい離れた地域からは反対意見が挙がるけど、地元では実際に三千人から浜岡原発に勤めてんだから、動かしたいさ
森町だって30キロ圏内なのにな、と兄さんは笑います。
なるほどねーと僕が呟くと、続けて兄さんが
俺達が選挙で選んだ政治家が原発を動かすっていうんだから、それは民意ってことになるのさ
本当に民主主義というなら、再稼働の賛否を国民一人一人に投票でもさせなきゃ
すごい、兄さんいろいろ考えてる
本当は原発なんて無くすべきだけどな、リスクがデカすぎら、と囁きました。
何かご質問は?という中部電力の方に、辛辣な意見質問が飛び交う中、この人達に何か言ってどうなるものでもないなと思いました。
僕もつい、《原子力を無くそうという声は中部電力からしたら全くナンセンスな意見だと思いますか?》と聞いてみたかったけど、聞くのをやめた。それを聞いて俺どうすんだって思って
もう不確かじゃいられない
子供たちが君に聞く
本当のことを知りたいだけ
すべては警告通り
すべては計画通り
マシス