
帝王切開後の経膣分娩のことを、VBAC(vaginal birth after cesarean section)と呼びます。
このとき問題となるのは子宮破裂のリスクです。
詳しくは、こちらの記事をお読みください。

帝王切開後の経膣分娩VBAC(Vaginal Birth After Cesarean)
子宮破裂
子宮破裂の発症頻度は、全出産の1/1000~1/3000の割合と言われています。
また、前回帝王切開後の経膣分娩の0.8%に発生と報告されています。
今回のご質問の場合、すでに帝王切開後に2回の経膣分娩を経験されていますので、帝王切開の創部瘢痕が原因の子宮破裂のリスクはかなり低いと考えられます。(もちろん、前回が大丈夫だったからといって、今回も絶対大丈夫とは言えませんが。。。)
無痛分娩は、基本的に経膣分娩が可能な妊婦さんには行えますので、VBACであっても禁忌ではありません。(硬膜外麻酔が禁忌の場合を除く)
このときも注意が必要なのは、やはり子宮破裂です。
無痛分娩で陣痛の痛みをとっていると、子宮破裂の徴候である「激烈な上腹部痛」も見逃してしまうのではないか、と危惧する先生もおられることと思います。
実際は、現在の低濃度局所麻酔薬による硬膜外無痛分娩での除痛では「激烈な上腹部痛」は妊婦さんは痛みとして感じ、訴えることができますが、その場合も、麻酔の効果の問題なのか、効果は充分でもそれ以上の子宮破裂の痛みの訴えなのか、医療者側の判断が難しくなるケースも多いと思います、
そう言った理由で、VBACでの無痛分娩は行わない、とするお考えの先生がいらっしゃるのも当然と思います。
ただ痛みを取ることだけを考えてご自分のリスクを軽視するのも危険ですし、妊婦さんにどうしてもと泣きつかれて自信のないまま無痛分娩を施行するのも危険です。
妊婦さんご本人そしてご家族の皆さんと担当医での十分な話しあいのうえで納得のいく答えを出してくださいね。

TTOA ranran

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TOKYO産科麻酔チーム

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