皆様こんにちは。江戸川区議会議員のます秀行です。
江戸川区議会は、明日10月25日の本会議が最終日となる第三回定例会が開かれています。この定例会では、平成24年度の決算審査を行うため、決算特別委員会が設置され、およそ2週間に渡り各事業の審査が行われてきました。
私も、自身が取り組む課題と区が執行する事業について、各項目に渡り質問をしてまいりました。以下、特に今回力を入れた3点を報告致します。
見えてしまった!!見えないはずの隠れ補助金!!
公益法人（特に社会福祉法人）に対する、公共資産を無償貸与する正当性とその会計処理について問いました。区では、保有する土地や建物を様々な団体に無償貸与しています。特に福祉目的に利用されるケースが多いのですが、それ自体に問題はないものの、この無償貸与によってそもそも利益を目的としない社会福祉法人が多額の利益を計上している事がおかしいのです。
また、無償とする事によって帳簿には計上される事がなくなり簿外となります。年間数億円にものぼる家賃を、特定の社会福祉法人に無償貸与する事はまさに隠れた補助金としての性質が否めないと、私は委員会を通じて指摘してきました。
資源ゴミの抜き盗り 早急な対策を!!
あとを絶たない資源ごみの持ち去り問題。区では集団回収という小グループ単位による資源ごみ収集制度を浸透させる事によって、この問題を解決しようと務めてきました。その結果、集団回収の実施率は毎年高まってきたのでが、抜き盗り行為はなかなか減りません。（*私のもとへも一週間に複数回も抜き盗り現場の目撃情報が寄せられています）
私は、この現状に対して、①抜き盗りを禁ずる条例の制定（23区では17区が制定済み）、②集団回収制度の見直し、③所有権の主張、④地域警察との連携、など複数の提案を行っています。（それぞれ検討と実行が予定されているものもあります）この問題に対しては、とことんカジリついていきます!!
オリンピックと タバコ!! 【臨海公園地区の重点対策】求む!!
2020年夏季オリンピックの開催地が東京に決定し、江戸川区でも葛西臨海地域がカヌー競技の会場として予定されています。区民として、オリンピックが開催される事はとても名誉な事ですが、会場建設のために公園の緑が破壊される恐れがある事や、本地域がタバコの吸殻等のポイ捨てが改善されない事などを考えると、両手をあげて喜ぶにはまだ早い状況です。
特にタバコのポイ捨てに関しては、平成24年に施行された禁止条例の効果も乏しく、駅周辺の環境には早急な対策が求められます。私は委員会を通じ、ハード面での整備や通勤客への周知徹底するよう求めてきました。7年後には、葛西臨海地域に世界中のお客様をお招きする事も視野に入れ、恥ずかしくないような環境整備に今後も務めてまいります。
決算特別委員会を振り返ってみて、区内には、区政にはまだまだ改善しなければならない問題が山積していると改めて感じました。委員会の結びに、会派を代表して意見陳述の機会を頂きましたので、区長に一言申し上げました。
課 題山積の区政に対し、『悪いことは決断しないが良い事も決断しない』という問題を先送りにする姿勢ではなく、どんな課題に対しても積極的に決断をしていって欲しい。間違った決断をした時は、方向転換をはかるか、責任を取るかすればいいと。私も師から教わったリーダー論です。