gravestone

gravestone

Remarks


Amebaでブログを始めよう!
$gravestone
「Wintermoon Enchantment」 2011
ポーランドのアトモスフェリックブラックメタルバンド Evilfeast の4thアルバム。
バンドと書きましたが実際は Grim Spirit と言う方のワンマンプロジェクト。全ての演奏を一人でやってます。
アトモスフェリック/雰囲気モノと聞くとモヤ~っとしたキーボードを侍らせているサウンドをすぐに連想するのですが、このバンドはまさしくそう言う音です。この手のバンドの中でもメロディセンスが優れており、白夜の様な幻想的な世界を紡ぎ出すキーボードの音色が美しい。その下ではプリミティブ丸出しの本気ブラックサウンドが掻き鳴らされ、これもまた一つの美醜のコントラスト。ヴォーカルもドギツイブラック声です。楽曲は長めで、10分超えの曲は3曲あります。冗長と感じるかどうかは好みの問題ですね。
それにしても良いジャケットです。

「The Wind & The Old Willows」

$gravestone
「World Cock」 2011
エストニアのゴアグラインド野郎共 Cunt Carnage のEP。
アホ過ぎるタイトルとジャケからしてとっても香ばしい。それ以前にエストニアのバンドと言う時点で既に香ばしい。ここまででもう及第点。後はもうお馴染みのゲロゲロお下劣グラインドが撒き散らされるだけ。ヴォーカルは便所だし、そこそこ速いし、音質悪いし、SEはアホ臭いしゴア好きのツボはちゃんと押さえています。満腹になる程のえげつなさは無いですが前菜程度にはなるでしょうか。ところで⑩は⑨のリミックスヴァージョンですが、エレクトロとヒップホップを下手クソな混ぜ方した感じでなんともグダグダな幕引き。

「Deforeskinstation」

$gravestone
「Third Act In The Theatre Of Madness」 2011
デンマークのシンフォニックブラックメタルバンド Illnath の3rdアルバム。
このバンド、なかなか人気がある割には今のところ4年に一枚のペースのアルバム発表と結構寡作気味です。それはさておき、今作も正統的なメロデスリフとシンフォニックで華やかなキーボードが織り成す相変わらずのメロメロメロディアス路線で行ってます。
ただ今回は、前任者の男性ヴォーカルから交代して女性ヴォーカルが加入したためか、彼女のクリーンヴォイスを効果的に用いる手法が多く取られています。音楽的な幅が広がったと感じる一方で、きんきらした楽曲にヴォーカルは割と硬派でキツめと言う以前の美醜の対比のバランスがやや崩れてしまったのはちょっと残念。メジャーな方にさらに歩み寄ったと言うべきか。
初期ほどのクサメロや一撃必殺の楽曲はありませんが、全体のクオリティが底上げされ、じっくり聴いて良い場所を探す事が出来る内容に仕上がっています。ややB級臭かった音質面も完全にメジャー仕様。
ところで次もまた4年後なんでしょうか?

「Snake Of Eden」

$gravestone
「Five Scars」 2011
ドイツのメロデスバンド Night in gales の5thアルバム。
4th以来10年ぶりとなるフルアルバム。その間ライブなどはこなしていたみたいですが、メンバーは別バンドでの活動に力を入れていた様で。2008年にプロモ音源を発表していたのでそろそろ新作出るかと期待してたのですが・・・おせーよ!3年も待ったじゃねえかよっ!嬉しいゼ!ありがとうっ!!
Dan Swanoをプロデューサーに迎えて製作された本作、結論から言うと、待っていて良かったナァ!って感じです。3rd辺りのナヨナヨしたモダンメロデスの延長だったらヤだな~って思ってましたが、蓋を開ければ初期の正統派メロデス路線へ回帰しており、まぁThe Very Endなどでの活動から持って来てるインフレみたいなクリーンパートなどはあったりするものの、それも含めて10年の充填期間がしっかり昇華された良質の“B級”メロデス作である事は間違い無い。
若造が模倣して作ったメロデスなんぞでは絶対出せない本物感は、初期メロデスシーンを生きたこの人達クラスならではのもの。思い入れのあるバンドだし久々にテンション上がりましたぜ。これを契機にまたコンスタントな作品発表を頼む!オールドメロデス好きは迷わず買え。

「This Neon Grave」

$gravestone
「Moulding The Deformed」 2010
オランダのデスグラインドバンド Inhume の4thアルバム。
God DethronedだとかSkullhog(Bile)だとかオランダの「それ系」のバンドのメンバーで構成されたバンド。音楽的には前のめりな突っ走りと高速ブラスティングでゴリ押しするパートとミドルスローでヘドバンさせるパートが交互にやって来る感じ。ゴリゴリねじ込むギター、下地を塗り潰す様に鳴らされるベース、そしてガテラルとギャーギャー声を使い分けるヴォーカルとそれぞれが良い仕事をしており、籠り気味の音質とも相まってなかなかのエグさを出している。手堅いゴア/デスグラインドアルバム。

「Deadbeat」