2010-03-18 11:23:51

かみ合わせと音声研究 3  かみ合わせと不定愁訴

Theme: 情熱の歯科治療

さて、下の数字は一体何だと思いますか?


そう、かみ合わせで治る、不定愁訴(肩こりや腰痛などの体の不調)の、パーセントです。


これは、1996年8月7日~2002年3月12日の期間の、キチンと通ってくれた128人のデータを結果を、歯科雑誌アポロニアにて128人のデータを集計して、発表・連載をした時のデータです。


今はもっと上手になっていますが、当時の治癒率はこのぐらいでした。



不定愁訴の改善率  患者さんのアンケートから


・顎の痛み 61%


・口が開きにくい 81%


・歯ぎしり 83%


・偏頭痛 73%


・首のコリ 51%


・肩こり  61%


・腰痛 59%


・胃腸が弱い 73%


・集中力不足 67%


・耳鳴り 67%


・イライラ 66%


・手足に汗をかく65%


・冷え性 37%



これは、患者さんの治療前と治療後に、詳細なアンケートを書いてもらい、集計したものを点数化したものですが、きわめて興味深い結果が出ています。


かみ合わせと、「肩こりや腰痛」の関係は分かるけれども、「耳鳴り」や「片頭痛」、はては「手足に汗をかく」など、自律神経失調を疑うものまで改善されています。


これはのちに、自分で試してみて、疑問が氷解しました。


私は自分の前歯が全部セラミックのさし歯なのですが、(当時の副院長が主治医でした) わざと高い仮歯を入れてもらったのです。


カチンと噛んだときに、奥歯より前歯が当たると言えば分かりやすいでしょうか?


どうしてだと思います?


簡単です。

患者さんの状況になってみたかったのです。

自分でも、かみ合わせの不調になるとどうなるか、感じてみたかったのです。


結果はどうだったか。


まず歯ぎしりで、夜中に何度も目が覚めました。


また、起きている時も、いつもいつも口の中に意識があり、生活に支障が出ました。

これでは自律神経にまでくるのもうなずけます。



ただ、この時点では、治せるようにはなりましたが、なぜ治るのかは分かりませんでした。


なので、1993年より1995年まで、専攻生としての身分で、生理学・微生物学・解剖学・生化学を東京歯科大学に週一回通って、基礎系を学びました。


解剖の教授にしつこく食い下がっていたら、


「そんなに勉強したいのなら、御遺体を一体あげるよ。でも、毎週通ってきなさいよ。」


と言ってくれ、当時のスタッフたちと、週一日交替で休みを取り、解剖に通いました。


で、初めてどうしてそうなるのかが、自分で納得できたのです。


我々歯科医師は、解剖学実習も首から上がほとんどで、下はおざなりです。

理由は国家試験に出ないからです。


時間に制約のある学生カリキュラムだから仕方ないとはいえ、とても惜しいですね。


ともあれ、私の全身とかみ合わせ研究は、ここで大きく前進したのです。




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