さて、下の数字は一体何だと思いますか?
そう、かみ合わせで治る、不定愁訴(肩こりや腰痛などの体の不調)の、パーセントです。
これは、1996年8月7日~2002年3月12日の期間の、キチンと通ってくれた128人のデータを結果を、歯科雑誌アポロニアにて128人のデータを集計して、発表・連載をした時のデータです。
今はもっと上手になっていますが、当時の治癒率はこのぐらいでした。
不定愁訴の改善率 患者さんのアンケートから
・顎の痛み 61%
・口が開きにくい 81%
・歯ぎしり 83%
・偏頭痛 73%
・首のコリ 51%
・肩こり 61%
・腰痛 59%
・胃腸が弱い 73%
・集中力不足 67%
・耳鳴り 67%
・イライラ 66%
・手足に汗をかく65%
・冷え性 37%
これは、患者さんの治療前と治療後に、詳細なアンケートを書いてもらい、集計したものを点数化したものですが、きわめて興味深い結果が出ています。
かみ合わせと、「肩こりや腰痛」の関係は分かるけれども、「耳鳴り」や「片頭痛」、はては「手足に汗をかく」など、自律神経失調を疑うものまで改善されています。
これはのちに、自分で試してみて、疑問が氷解しました。
私は自分の前歯が全部セラミックのさし歯なのですが、(当時の副院長が主治医でした) わざと高い仮歯を入れてもらったのです。
カチンと噛んだときに、奥歯より前歯が当たると言えば分かりやすいでしょうか?
どうしてだと思います?
簡単です。
患者さんの状況になってみたかったのです。
自分でも、かみ合わせの不調になるとどうなるか、感じてみたかったのです。
結果はどうだったか。
まず歯ぎしりで、夜中に何度も目が覚めました。
また、起きている時も、いつもいつも口の中に意識があり、生活に支障が出ました。
これでは自律神経にまでくるのもうなずけます。
ただ、この時点では、治せるようにはなりましたが、なぜ治るのかは分かりませんでした。
なので、1993年より1995年まで、専攻生としての身分で、生理学・微生物学・解剖学・生化学を東京歯科大学に週一回通って、基礎系を学びました。
解剖の教授にしつこく食い下がっていたら、
「そんなに勉強したいのなら、御遺体を一体あげるよ。でも、毎週通ってきなさいよ。」
と言ってくれ、当時のスタッフたちと、週一日交替で休みを取り、解剖に通いました。
で、初めてどうしてそうなるのかが、自分で納得できたのです。
我々歯科医師は、解剖学実習も首から上がほとんどで、下はおざなりです。
理由は国家試験に出ないからです。
時間に制約のある学生カリキュラムだから仕方ないとはいえ、とても惜しいですね。
ともあれ、私の全身とかみ合わせ研究は、ここで大きく前進したのです。





