今回は、機能文法の中核的概念を表すメタファンクションという言葉について説明します。

 

その前に、まずは前回の復習からしましょう。

 

前回は、一般的に「主語」と言った場合、その定義を一つに絞れなかったことから、その役割に応じて、3つの主語タイプに分類しました。詳しくは、前回の記事をお読みください。

 

心理的主語:Theme
論理的主語:Actor
文法的主語:Subject

 

各々の主語の特性は、以下の通りでした。

 

Theme: 情報発信者が発するメッセージのスタート地点を表す語句
Actor: 動作を行っている主体を指す語句
Subject: 名詞または代名詞で、述語の対象となる語句

 

これらの3つの主語は、一つの節内に同時に同じ箇所に登場することもできれば、別々の場所に登場することもできるのが特徴でした。
 

Taro

gave

my aunt

this book.

Theme

 

 

 

Actor

 

 

 

Subject

 

 

 

 

This book,

my aunt

was given

by Taro.

Theme

 

 

 

 

 

 

Actor

 

Subject

 

 

 

さて、ここからが、今回の本題に入るのですが、Theme, Actor, Subjectと各々別々の役割を持った主語が存在するということは、それらの主語以外の部分にも別々の役割が存在する、ということになります。

 

すなわち、青、赤、黄色で示したように3種類の意味ラインが出来上がることになり、Taroという単語以外の箇所にも、各々の主語の役割を引き継いだ機能が存在するということになります。

 

各々の意味ラインの名称は以下の通りです。

 

Themeのライン上に生まれる意味をTextual meaning

Actorのライン上に生まれる意味をExperiential meaning

Subjectのライン上に生まれる意味をInterpersonal meaning

 

この3つの意味は合わせてメタファンクションと呼ばれており、機能文法の中核的な概念となっています。

 

現時点では、これ以上細かいことは気にしなくても結構ですので、「言語の意味を考える時には3つの観点から分析ができる」ということを何となく知っておいてください。

 

次回以降、3つの意味ラインを細かく見ていきたいと思います。

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