東京電力が2013年8月に実施した点検( 初回点検)により、1号機と2号機の共用の排気筒、(高さ120メートル写真)で、高さが約66メートル付近の筒身を支える鉄塔構造物接合部の破断が5ヵ所、変形が3ヵ所も見つかり、これは四方ぐるりと囲むように損傷が斜材(筋交い)に生じています。昨日の記事にも書きましたがさらに今回、東京新聞が2月13日の取材で45㍍付近の筋交いの接合部にも新しく破断があることを見つけました



東京電力は以前の会見で「切れ目があっても、震度6強の地震までは倒れない」と主張しています。しかし、その耐震評価そのものは施工当時の数字をそのまま使っているのです。そして、この損傷の原因は東京電力によると「地震」や「風」「経年劣化」ではなく「水素爆発」のみが弾性限に対する検定比1を上回ったとし、さらに、その後の「余震」や「風」による繰り返し外力で破断に至った可能性が考えられるとして、1.2号機排気筒の倒壊に関しては「震度6強が再度発生しても、筒身と鉄塔から構成される排気筒は倒壊しないものと『思われる』・・・」と主張しています。




次にこの排気筒ですが2013年に線量の計測が行われましたが筒身の根元付近では25シーベルト/時で人もが近づけない線量であることが分かりました。




付録:山本太郎「福1の排気塔・倒壊リスク」参院4/12資源エネルギーに関する調査会



これらのことから東京電力は3年のうちに上半分の解体を目指すと言っています。



2017/4/13文責・執筆:弓場清孝