衝突する宇宙、ヴェリコフスキーNO2 | ヘミシンクピンポンパン

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ヘミシンクと幽体離脱体験記

骨董品的印刷機だった。おかげでその当時の私にはこの本に
使われている漢字は読めなかったのだ。

私が今も持っているこの改訂初版本はすべてこの時代の
印刷機の前時代の漢字で刷られたもので、その当時の私は
これを読むのに難渋苦渋の努力が必要だった。翌年中学に
上がった私はこれを学校に持ち込み、何故か英語の教師に
翻訳してくれと頼んだことがあった。

(続く)






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衝突する宇宙、ヴェリコフスキーNO2
最近のスピリチュアリストやヘミシンカーは、ヴェリコフ
スキーはもちろん、アダムスキーすら知らないようだが、
ということはHPプラヴァツキーもシュタイナーも何より
スウェデンボルグすらも知らないのだろうか。 
これでは話は噛み合わない。

今日、《とんでも系》で当たり前のようになっている電気宇宙論や、
木星や土星に代表されるガス惑星のみならず、太陽でさえ実は
地殻構造を持っているというおなじみの説、そして金星だけで
なく、地球も含む内惑星の全てが木星から吐き出された云々の
主張の源のすべてがこのヴェリコフスキーの《衝突する宇宙》
から発信されている。

今もなおアカデミズムけでなく、スピ系の成りすま師批評家や
疑似科学評論家からあらゆる非難中傷にさらされてやまない衝突
する宇宙だが、私が注目したのはそれまで名前すら聞いたことの
ないヴェリコフスキーではなく翻訳者の鈴木敬信のほうだった。

私が小学生当時、学校の図書館の天文コーナーには鈴木敬信の
著作がたくさん並べられており、おそらくあの当時日本の
小中高校のすべての図書館にはこの人物の書籍があったはず
なのだ。 鈴木敬信は日本の天文学会の父とも母ともいえる
大科学者であり、権威中の権威、揺らぐことのない学界の
オーソリティ、天文学のテキストであり生きる原典だった。

この本を翻訳したことによって鈴木敬信もまた轟々たる非難の
嵐に巻き込まれ、地位と信頼を失墜したというが彼は屈する
ことはなかった。元来こうした地位にいる人物こそがまさに
保守勢力のボスであり、革新勢力の破壊者であり抑圧者だが
鈴木敬信は全くそうではなかったのだ。

金と地位と名誉を手に入れることしか頭にない、どこかの
プラズマ御用学者とは天と地以上の違いがある。ヴェリコフ
スキーを批判することで体制側にすり寄ろうとする、肝っ玉の
小さい偽学者の獣群畜群どもは逆立ちしても真似できないだろう。

あの当時の私はなぜこれほどの重鎮が、この危険極まりない
書物にこれほど肩入れするのか全くわからず、しかし私は
とにかく無性に感動していた。

去年このことについての経緯をネットで調べてみたが、
学会を追われることも覚悟せざるを得ないほどの重圧が
鈴木敬信にはかかっていたという。彼にとってはそれほどの
ことをしてまでも《衝突する宇宙》は世に出さなければ
いけないという認識と覚悟があったのだ。

今日、もう一度調べてみるともはや鈴木敬信については
たった数行の簡単なプロフィールのみで、あとは著作
翻訳一覧表が載っているだけだった。どこを探しても
それ以上のものは見つからなかった。

この真実の宇宙についての一端を垣間見せた書物を
世に出した最大の功労者も、保守勢力や暗黒勢力の
手によって消されようとしているのかもしれない。

ウィキ《鈴木敬信》
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%95%AC%E4%BF%A1#.E7.94.9F.E6.B6.AF

私は結局、この本を今もまだ読んだとはいえない。
何とか読めた部分に関してもそれはもう40年以上も前の事であり
覚えている部分は一つもない。それでも生々しい印象があるのは
衝突する宇宙の強烈なインパクトが様々なサブテキストを生み出し
現代のスピ界の基本的宇宙観の大きな流れをつくりだしたからだ。

私のこの本に対する知識は、むしろこうした解説本から
得たものでオリジナルを忘れてしまっている。ヘミシンクで
探索するには、先入観も偏見もないこういう状態は非常に
やりやすい。

(続く)
マサト





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