2016-02-18 13:50:15

「先生ってすげーよ・・・」

テーマ:西川昌徳講演会






























*長いです。けど気持ちを込めて書きました。


群馬県伊勢崎市立北小学校に特別授業でうかがった。この日は授業参観、いつもよりも緊張しているであろうちょっと固い表情の5,6年生の子どもたちに旅と生きるチカラと夢の話をした。


そうなんだよ。答えのない内面の問題に対して、手を上げて発表することって怖いよね。どんな風にみんなが思うのか、先生が反応するのか不安だよね。

最初はなかなか手が挙がらなかった。


けど、みんなが自分の考えも、夢も、もしかしたら心の素直な思いも安心して言葉にできない環境を作ってしまっていることが、君たちを不安にさせているのかもしれない。


ありのままでいられることは。その子の強さだけじゃない。そうだったら心が強い子だけしか自分を出せなくなってしまう。問題なのはそれを受け入れる環境かもしれない。


僕は子どものころ、自分のありのままを出すのが怖かった。

わがままばかり言って、クラスでハブられたことがトラウマになって中学校では

まわりの顔色ばかりうかがう子どもになった。

先生はもちろん、初めて会う大人にとてもじゃないけど自分の素直な気持ちなんて

話せなかった。


なぜか。怖いからだ。不安だからだ。

自分を否定されるかもしれないと怯えているからだ。


だから僕は子どもたちに会いに行きたい。

自分が授業で語る言葉のたったひとつでもいいから、彼らの心に届いて欲しいと思う。


今回の授業は数年越しだった。

呼んでくださった先生は、僕の講演会で「あなたのことを子どもたちに伝えたい。

道徳の教材として写真や映像を使わせて欲しい」と言葉で伝えてくださった。


あれから3年。ニュージーランドにいる僕に先生からメールがあった。

「西川さん!学校に、子どもたちに会いに来てくださいませんか?」


僕は、授業のあとはじめてこの先生が何年も何年も、僕を学校に呼ぶために尽力して下さっていたことを知った。

たった1時間のために。僕が子どもたちに授業をする機会を作るために。


北小の子たち。えー子どもたちやった!


授業のあと、東日本大震災で一緒にボランティアセンターで活動した友達と先生と3人で食事をした。

なんとその友達もこの先生の教え子だったのだ。世界は狭い。


もう20年以上前のことなのに先生は彼の中学時代を細かいことまで覚えていた。

彼が先生と過ごした時間をたどりながら、思い出話をしていく。



「あのとき、あけちゃんどうしてああしてくれたの」


「それはあなたがこうだったのを見てたからよ。ずいぶん元気がなかったからね」


「え・・・」


友達はこうして20年以上前の中学生活をたどりながら、

実は先生の思いやりがつまっていたということを再発見していく。


「僕は自己実現したような思いはない。もちろん悩みもある。それでもそれなりに幸せにやっているように思う」


そう語った友人のその繊細な心が、今は彼の仕事の芯となっている。

彼だからこそ感じることができる人の気持があるように僕は思う。


先生ってすげー。

自分が話した以上の、もしかしたら自分も分かっていない部分までをも見守ってくれる先生がいる。

そして20年以上経っても、それを覚え続けていて、それを伝えてくれる。


僕にはそんな先生がいただろうか。

僕は学校の先生に近づくことを躊躇していた子どもだったと思う。

しかし、僕が出会ってきた先生もそうして僕を見守ってくれてたんだろうか。


夕食のあと先生のお宅にうかがったのは11時過ぎ。

先生はそこから子どもたちのプリントに◯をつけはじめた。

そして夜が明けた明け方5時半。先生とともに家を出た。

学校に着くのは7時前だ。


その先生はこんな生活何十年続けてきたのだろうか。

こうしてまた先生はいつもの笑顔で朝学校に来た子どもたちを迎え、また家に帰し、長い長い子どもたちとは面と向かわない、けど先生の仕事に没頭していく。


先生ってすげーよ。


自分にはぜってー真似できねー。


けどこんな先生がいてくれる。


きっと子どもたちの人生にはこの先生が寄り添ってくれる。


これって希望やんか。


僕はこの先生の力になれたか?どうやろ?


先生ってすげーよ。


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コメント

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6 ■Re:力にはなっていただいていますもうずっと前から

>akyaさん
コメントありがとうございました。追体験については僕も最近何かのラジオを聴いているときか、どなたか友人と話しているときだったか「小説は自分が経験したことがないことでも追体験できる。だから実用書が優れ、小説はただの娯楽というのは間違っている」と聞いてなるほどなぁーと思いました。
そうだそうだ。植松努さんのFacebookでした。ほんとなるほどなぁーです。僕小説を読むことが多いのでなんだか気持ちがあったかくなったのを覚えています。
これからも精進してがんばります!笑

5 ■力にはなっていただいていますもうずっと前から

ようやくコメントが書けるくらい気持ちが整理できてきました。笑

私自身、高校時代に、そりゃもう私なんか足もとにも及ばない、すげー美術の先生に出会ったから教師の道を選びました。
その先生が常におっしゃったのは、いつも「本物を見る目を持て」ということ。
今も自分自身に言い聞かせつついます。そして、自分の感性を信じられるくらいに見極める目を自分に育てていくこと。そういうのって、一生続くことですよね。そこから、自分の仕事や生き方が明確になっていくんでしょうね。
そんな、自分が求めているものは何かをありありとした実感を伴わせて手のひらに乗せてくれるような人との出会いがあると、行く道が明るく照らされて具体的に行動できるようになるのだなあと、思います。
で、それ以外にも、何も体験に限ったことではなく、誰かが綴ったBlogを読んだり、芝居を見たり、本を読んだり、音楽を聴いたりといった仮想追体験でも、自分自身の芯に深く刺さるものはあって、そこから自分の生き方を鮮明にする力は湧いてくるのだと思います。
少なくとも、私は、この数年間、西川さんの文章から、ずいぶんたくさんの力をいただきました。きっとこれからも。だから
西川さんのそばにいて西川さんの見ているものを同時に見つめていた時間が、ものすごく貴重で幸せでした。そんな風に感じる人、きっと世界中に増やし続けているんでしょうね。西川さんは…。

んー、すごいなー。

4 ■Re:無題

>ハナコさん
ご丁寧にコメントいただきありがとうございました。講演後の子どもたちになかなか会うことができない僕にとってこうしてお声を届けていただけることが本当に嬉しいです。少しでも「盗んで」いただけるものがあったようで良かったです。これからもがんばります!

3 ■無題

初めまして。先日、北小学校で授業に参加させて頂いた保護者です。今回は参観の一環で素晴らしいお話を聞けたこと、とても感謝しています。ありがとうございました。家に帰って、子供から『ママは何か盗んだ?』と聞かれました(笑)逆に質問すると、『内緒!』と言っていました。きっと西川先生からいろんなことを感じ取った貴重な時間だったのだと思います。
身体に気を付けてこれからもたくさんの子供たちに希望を伝えてください!

2 ■Re:無題

>凛ちゃんさん
とっても幸せな思い出ですので幸せのおすそ分けでございます!笑

1 ■無題

きっと、このブログを読んだ先生方の多くが、心が救われたと思います。
私も、です。

西川さん、ありがとう(にこにこ)
今週も、あと一日、笑顔で頑張ります!!(^0^)/
(ちょこちょこ、こちらに、おじゃましてスミマセン)

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