昨年末 弁膜症とわかった時 『なんで?』って思った。
しかも、僧帽弁からの逆流はひどい状態だった。
毎年健康診断してたのに、心雑音を指摘されたのは 去年初めてだった。
手術しか完治出来ない事、仕事を長期休まなければいけない事など 頭が混乱していた。
もしかして 職場復帰しようとして クビになるかもしれない
不運だと思った。
しかし、時間が経つにつれて、今わかったから 手術出来るし、弁形成で済んだのだと思った。
タレントの山口美江さんが亡くなられた。
まだ 51歳という若さ。心不全らしいが、私も 心雑音を指摘されず、そのまま 無理して仕事していたら 間違いなく 心不全で死んでいたかもしれない。
そう思ったら、早くわかったことは幸運だったかもしれない
病気がわかってからは インターネットを使い、どこの病院で手術するか 調べ検討した。
ランキングや口コミなどには 入ってなかったが 私は自分の直感を信じた。
患者のことを考えてくれる病院。話を聞いて よく説明してくれる病院。リハビリに力を入れてる病院。
私の直感は間違いではなかった。
まず 循環器の先生は 忙しい中でも 静かに そして丁寧に説明をしてくれた。
循環器の先生が腕を信じている心臓外科の先生を紹介してくれた。
今は右乳房の下を切って傷を少なくする手術もあるが 自分の病院ではその方法はしていない事、もし他の病院を希望するなら紹介状を書くよと言ってくれた。
私は 傷の大きさより、安全が大事だと伝えた。
心臓外科の先生は、私の執刀医になるのだが、その後 時折冗談を言ったり、緊張する事なく手術を受ける事が出来たのは先生の人柄だったと思っている。
見た瞬間、なんだかわからないけど 絶対うまくいくと 先生の腕を信じた自分がいた。
主治医は女性の先生だ。
手術の傷を少しでも見えないようにと 下にずらしてくれたり、その後もいろいろ気遣ってくれた優しい先生だ。
他にも 看護師さん達や 優しくしてもらったことが、手術後の痛みを乗り越えられた要因だと思っている。
多くの人の優しさに触れた事は 幸運だと思っている。
一度は死ぬかもしれないと覚悟した時、支えてくれた人がわかったし、仕事は大事だったが、職場にとって自分はさほど重要じゃないのかなと感じた。
これから訪れるであろう不幸も さほど私にとっては 怖くない
人生はまだまだこれからだ