人の肌は、表面から表皮・真皮・皮下組織という3層から構成されています。表面の表皮は非常に薄い組織で、主に外部からの刺激に対して肌細胞を守るバリア機能の役割を担ってくれています。

 

その下に構成される、真皮層に充填されているのがコラーゲンとエラスチンで、肌全体の弾力とハリを支えるのに重要な働きを果たしてくれているんですね。

 

 

 

コラーゲンは線維状のたんぱく質成分で、真皮層内で縦横に編み込まれるように充填されています。その各コラーゲンを繋ぐジョイント部分に存在するのがエラスチンで、伸縮性と弾力の高い成分です。

 

このコラーゲンとエラスチンが絡み合うように真皮を構成することで、肌のパーンとしたハリや弾力性が保持されているんですね。逆にこれらの成分が減少してしまうと、肌全体がたるんでしまい小じわなどが目立ち始めてしまうことになります。

 

 

 

また、この真皮層にはコラーゲンとエラスチンの他にも、水分保持に重要な役割を担ってくれているヒアルロン酸も充填され、これらの各成分を生成する線維芽細胞も真皮内に存在します。肌の健康を保つ上で重要な成分が、表皮下のこの真皮内にたくさん詰まっているんですね。

 

 

これらの成分は加齢と共に減少し、20半ば頃がそのピークだとされています。その原因は、主に加齢による線維芽細胞の減少ですが、他にも精神的ストレスの蓄積や不規則な生活習慣などに影響されていきます。

 

 

特にこれらの要因によって生成されてしまう活性酸素が厄介で、これが線維芽細胞の活動を抑制してしまいコラーゲンやエラスチンがうまく生成されなくなってしまうんですね。

 

 

そのため、この活性酸素を抑える作用のある抗酸化物質を摂ることがひとつの対策になるのですが、その代表的なものとしてはコエンザイムQ10やビタミンA・ポリフェノールなどがあります。

 

近年では、こうした抗酸化物質を手軽に摂るための美容サプリなども広く提供されるようになってきていますから、外からのスキンケアに加えて身体の内側からのケアとして、こうしたサプリなども定期的に利用するのも良いかもしれませんね。

 

 

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化粧品には通常、その品質を保つために防腐剤が使用されています。化粧品には、さまざまな細菌やカビの栄養源となる成分が豊富に含まれているため、それらの微生物が繁殖しやすい環境にあるんですね。

 

そうした細菌が繁殖した化粧品を使用すると、肌トラブルを引き起こすことにも繋がります。カビの中には強い毒素をもつものもあり、長く品質を保つためには防腐剤は大切な役割を担ってくれています。

 

 

合わせて薬事法において販売する化粧品は、適切な条件のもとで3年以上品質が保持できなければならず、3年を経たずに品質が変化する場合には、その期限を明記する必要があります。

 

未開封状態において、化粧品は3年はその品質を保持できなければいけないということですね。

 

そのためにも防腐剤の果たす役割は大きく、品質を長く保持することで劣化による肌トラブルを防ぐと共に、細菌の繁殖を抑える働きを担っています。

 

 

 

代表的な防腐剤としては、安息香酸やヒノキチオール・フェノキシエタノール・パラベンなどがあります。特によく使用される防腐剤がパラベンで、化粧品によってはパラベンフリーなどと表記されたものもよく目にすることがあるかと思います。

 

パラベンは抗菌性が非常に高く、さまざまな微生物に効果を発揮する成分として知られています。肌への負担も比較的少なく、他の防腐剤成分と比べて少量でその効果を発揮してくれるという点から、広く利用されているんです。

 

 

 

パラベンフリーと記載された化粧品でも、やはり上記の薬事法の品質保持の観点から、パラベンは使われていなくても、別の品質を保つための成分が利用されている場合も多いので注意が必要です。

 

言葉の響きからは肌に優しい印象を受けますが、その他の配合成分もよく確認することが大切になりますね。

 

 

 

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近年になって、炭酸を利用したさまざまな基礎化粧品が注目されるようになってきました。

 

炭酸は、肌に浸透することで血管を拡張し、血行を良くする作用があるとされています。血行が良くなることで肌細胞の代謝も促進され、ターンオーバーも整ってくるのが炭酸化粧品の魅力です。

 

 

炭酸化粧品と一言で言っても、製法によっていくつかの種類に分けることができます。一般に提供されているほとんどのコスメは、ガス圧によって炭酸を注入したものです。炭酸の特徴であるしゅわしゅわとした感覚は得ることはできても、炭酸自体は抜けてしまいやすく、血管にまでしっかり届くのかというのは疑問が残るものもありますね。

 

 

 

炭酸が肌のツヤを引き出し、くすみの解消に繋がるような効果を発揮するためには、炭酸濃度が一定で、かつ一定期間素肌に触れ続ける必要があるんです。

 

そのため、炭酸化粧品を選ぶときには、炭酸をしっかりと溶解させた化粧品であるかどうかを確認することが大切になります。ただ注入しただけでなく溶解させた炭酸は、発泡感はそれほどありませんが、抜けるのも穏やかです。

 

注入したものと溶解させたものでは、使い比べてみるとその使用感が全く違うことが分かるんですね。

 

 

 

炭酸は医療の現場でも利用されていて、ケガの治療や疲労回復などの目的で使われています。炭酸含有量を示す単位がppmですが、高濃度炭酸泉と呼ばれるものは1000ppm以上です。

 

この含有量が高いほど、血行促進作用も高いことが知られていますが、炭酸が水に溶けることができる最大量は4000ppm程度とされています。それにも関わらず、かなりの高濃度数値をうたった炭酸商品もありますから、そうしたものには注意が必要です。

 

 

 

炭酸を利用した基礎化粧品は、化粧水から美容液・クレンジング剤・洗顔料などさまざまです。炭酸には、古い角質や皮脂などのたんぱく質系のものに吸着しやすい性質もありますから、炭酸の微細な気泡で毛穴の奥の汚れを落とす洗顔料などは人気がありますね。

 

また、いくら口コミで良いと評判のものでも、肌質によって効果はさまざまですから、自分の今の肌状態と相談して合ったものを利用するようにしたいですね。

 

 

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シワと一言で言っても、その種類やできてしまう原因もさまざまです。紫外線や乾燥・加齢などによって、そのできるメカニズムも異なるんですね。

 

 

まずは肌が乾燥することでできる、比較的浅めの小じわがあります。ちりめんジワ・乾燥ジワとも呼ばれるこのシワは、目尻のあたりによくできるのが特徴です。

 

人の肌は、表面から表皮・真皮・皮下組織という層に大きく分けられますが、この小じわは肌表面を構成する表皮の角質層に表れます。

 

 

年齢を重ねる毎に、肌が本来もっている水分を保持する力が少しずつ低下し乾燥しやすくなりますが、この加齢が乾燥を引き起こし小じわに繋がることが多いようです。表皮に含まれるアミノ酸や、角質の細胞同士を結合している細胞間脂質も減少していくため、より小じわを誘発しやすい肌環境が生まれていきます。

 

 

 

また、上記の小じわ以外にも代表的なシワとしては、表情ジワがありますね。顔の表情を素に戻してもシワが残ってしまう状態で、主に眉間や額・目尻などに多く表れます。

 

 

表情をつくっても、肌に水分が充分に保持されていれば皮膚は元の状態に戻りますが、乾燥した状態であれば、何度もつくる表情でできるシワがそのまま残ってしまいやすくなります。

 

紫外線による影響も大きく、外部からの強い刺激を受けることによって乾燥しやすくなり、肌がもっている形状記憶の力も弱まってしまうんですね。

 

 

上記の小じわと表情ジワと合わせて、一般的にシワと呼ばれているのが真皮ジワです。鏡を覗き込んで目立つシワのほとんどがこの真皮ジワで、表皮の下の組織層の真皮まで届く深めのシワです。

 

加齢や紫外線の影響・皮下脂肪の増加等によって、肌の弾力がなくなり全体がたるみ始めることで目立ちはじめます。

 

たるみによって生まれるシワで代表的なのが、口元にできるほうれい線や目元のシワなどがあります。これらのシワも根本的な原因は乾燥で、肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンといった成分の減少も、その大きな要因となっています。

 

 

 

年齢を重ねることで、どうしても顔の表情筋の力も衰えてしまうため全体がたるみやすく、そのたるみからシワを誘発してしまいます。

 

他にも、悪い姿勢でデスクワークを続けるような生活習慣などによっても、たるみを誘発してシワをつくりやすい肌環境をつくってしまいます。

 

日頃からの丁寧な保湿ケアはもちろん、表情筋を意識的に動かすような顔のエクササイズなどを取り入れるのも、シワ予防には効果的なんですね。

 

 

 

 

ニキビは一般的に皮脂量の多いオイリー肌のトラブルと考えられがちですが、乾燥肌でも起きてしまうことが多いんです。この乾燥肌にできるニキビを、通常のニキビとは別に乾燥ニキビと呼ぶこともあるようです。

 

 

 

ニキビができて大きな原因は、毛穴に過剰な皮脂が詰まってしまうことです。そのため、通常よりも皮脂量の多いオイリー肌は、ニキビができやすい肌環境なんですね。

 

 

それに対して乾燥肌では、一般的に皮脂の分泌量が少なく、肌の潤いを保つための表面の皮脂膜がうまく形成されていません。そのために、本来角質層に貯蔵している水分がどんどん外部に蒸発しやすくなってしまい、カサつきと共に角質自体が固くなってしまいます。

 

 

それによって、毛穴が細く小さくなって、ちょっとした皮脂でも詰まりやすくなるんですね。

 

乾燥肌でできるニキビも、オイリー肌でできるニキビもその原因は毛穴の詰まりですが、その詰まってしまうまでのメカニズムに若干の違いがあるんです。

 

 

 

このようなニキビができてしまう流れを考えても、やはり乾燥肌での日々のお手入れでは、しっかりと水分を届けてあげて潤いを保持することが大切になります。

 

また、肌の内側からの水分の蒸散を防ぐための皮脂膜がうまく形成されていない状態ですから、水分だけでなく油分もバランス良く届けてあげるような肌状態をつくることが重要です。

 

 

かといって、油分の多いクリームなどで過剰につけ過ぎてしまうと、逆に肌が自分の力で皮脂膜をつくる力を弱めてしまうことにも繋がります。また、こうしたクリームには強い界面活性剤が含まれているものもあり、これが皮脂膜自体を溶かして角質にダメージを与えてしまう場合もあるんですね。

 

 

 

日々のお手入れとしては、肌細胞の栄養になるようなアミノ酸などを豊富に含んだパックを利用して、傷ついた角質の状態を整えてあげるのがおすすめです。

 

そのパックの後に、同じくアミノ酸・多糖類を含んだノンオイルのローションなどで肌を整えてあげると、負担が少なく肌が本来の機能を取り戻していけると思いますね。