NHK FMトワイライト 14年間の放送に幕 | 岩﨑 将史(Masafumi Iwasaki)のブログ

NHK FMトワイライト 14年間の放送に幕

先週末の3月29日金曜日は、東海北陸7県で14年間、平日夕方に毎地に放送されてきたFMトワイライトが最終回でした。この番組に僕が関わるようになったのは、6年程前。3時間生放送スペシャルのピアノ、キーボード奏者として出会い、最後3年間は、全部の編曲やら、バンドマスターなども努めさせて頂きました。

一度の生放送スペシャルでは15~20極程をバンドとパーソナリティ達で演奏します。これらの編曲と言うのは、それほど難しい物はないのですが、良い物にしようと思うと、実に根気のいる入念が準備が必要となります。

パーソナリティの音楽家達やゲストは、皆がジャズ/ポピュラー系のミュージシャンというわけではありません。また前日のリハーサルに「初めまして~!」と挨拶を交わし、次の日はいきなり一発勝負の生放送なわけです。

そんなわけで、僕は必ず「良い物」にするために、入念な準備をします。そのために重要なのが、上の写真。これは一回の生放送で作成した分の総譜です。

生放送の前日リハーサルは5時間程度しかありません。本番の生放送は3時間ですので、ちょっとでも「今のところ少しおかしいから確認させて~?」とか「ここちょっと色々試してみて~」などと、やっている時間は全くありません。そのために完璧な楽譜の準備が重要となります。

また僕自身が、和声や対位法といった古典的な作編曲技術を土台にした、きっちとしたアンサンブルが理想ですので、そのあたりもこういった番組と言えど音楽的に盛り込みたく、演奏者の方には骨格となるパート譜を用意しなければなりません。

さらには、番組的な事情で、リハーサル時に尺(=時間)の変更を求められる事もあります。めちゃくちゃ優秀な作曲家や指揮者であれば生音だけで脳内で編曲&楽譜にして、プレイヤーに「~をカットして」とか「フルートは58小節目をミファソに変えて、サックスは~」とか、口頭で指示が出せるのでしょうが、僕は、そうはいきません!w
普通の人でも瞬時に全体が見れて、その場で間違いのない合理的な修正、指示がだせる。う~ん、楽譜って僕らのような凡人にんは、なんて有り難いんだ。

で、上の写真は、フルスコアのみです。ここから各楽器用のパート譜を作成すると、紙袋一杯。それでは重さで破れますので、段ボールで運搬、となります。

※写真はブログ本編にてご覧ください。


この楽譜を準備するために、毎年11月末はがっつり籠って編曲作業というのが恒例になっていました。

そのFMトワイライトが終わってしまう。たしか打ち上げでは、計3400回以上というようなことを言っていた気がします。制作を担当さればディレクターは僕と同い年で丑年、14年間、3400回以上の生放送を一度の欠席もなしで、全て勤め上げたとのこと。まさに番組ディレクターの鏡です!!

実は、この番組は関わるべくして関わる事になったんだな~という不思議な縁も凄く多かったんです。あまりにも多過ぎますので、割愛しますが…

そして、打ち上げの写真。

※写真はブログ本編にてご覧ください。

音楽家として大先輩であるジャズピアニストの国府弘子さんと、ガッツり話ができたのはうれしかったです。そして、カルテットとも久々に会うことが出来ました。なぜかコボリ君もいますが…

番組に関わられた皆様とは、おそらく今後も様々な場所でお会いできると思います。
ひとまずお疲れ様でした!

そして、長い間に渡って聴いて頂き応援して頂いたリスナー、僕の仕掛けた「勝手に大集合!w」ライブに来て頂いた皆様、本当にありがとうございました!!

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