JAR、そしてEllen Barkin | 五欲の華を咲かせましょう

JAR、そしてEllen Barkin

JARというジュエラー、日本ではほとんど知られていないと思います。
というのも、店舗がパリのヴァンドーム広場にしかありませんし、顧客が世界中で200~250人ほどしかいないと言われているほど、持っている人は殆どいません。
デザイナーはニューヨークはブロンクス出身のJoel Arthur Rosenthal。
ジュエリーはすべて一点もの、しかも全てオーダー。
出来上がったものが顧客に似合わないと判断すれば売らない事もあるそうです。
正に、選ばれた顧客しか手に入れられないのです。

私が初めてJARを知ったのは、このブローチを雑誌で見たからです。

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なんて精巧にできているんだろうと、写真ではありましたが、とても感動しました。

他には、こんなジュエリーを作っています。

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そんなJARのジュエリーが、オークションで17点も出品された事があります。
女優のエレン・バーキンが出品した、「エレン・バーキン・コレクション」と呼ばれるものです。

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エレン・バーキンという女優、ご存知ない方も多いと思いますが、最近では「オーシャンズ13」、昔だと「シエスタ」、「シー・オブ・ラブ」等の映画に出ています。

彼女は46歳の時に、レブロンの会長と結婚します。
彼は途方もない資産家で、エレンに次から次へとジュエリーをプレゼントし続けます。
しかし、6年後に夫の弁護士から一方的に離婚を言い渡され、1週間後には家を出ていきます。
慰謝料は約20億円。

エレンは、元夫からもらったジュエリーを全て手放す事にします。 「嫌な思い出しかないから」との事。
それで、数々の素晴らしいジュエリーがクリスティーズのオークションにかけられたわけです。
オークションの落札価格の合計は、なんと約24億円!!

このエピソードですが、「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画版(前に公開された方)で使われています。 サマンサがオークションで競り落とせなかったダイヤのリングのエピソードがそうです。

それでは、実際に出品されたものを見てみましょう。
紹介するのは全てJARのものです。



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こちらがオークションで最高値(約2億1700万円)で落札されたリングです。
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夫からもらったジュエリーは全て手放したエレンですが、一つだけ手放さなかったものがあります。
それは、JARのデザイナーからプレゼントされたダイヤモンドのリング。
同じブロンクス出身の2人は友人になったそうで、「宝石はもうこれだけでいいわ」とエレンは言っているそうです。

物には罪はないのです。 思い出と重なってしまうととても嫌なものに思えてしまいますが。
でもこうして、他に欲しい人の手に渡るというのはとてもいい事だと思います。
中には念がこもってそうで嫌だという人もいらっしゃるでしょうけど・・・。

それにしてもJARのジュエリー、いつかは見てみたい、いや、いつかは手に入れたいなあと思います。
でも、そもそも私に売ってくれるでしょうか・・・。


追記:JARを含む、出品された他のジュエリーを紹介している動画がありましたので、どうぞご覧ください。





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