敦賀池河内の自然観察木道が完成した。ご覧の通り、県産杉材を大量に使用し、330mに渡って歩きやすく綺麗に整備された。30㎥近い県産材を加工し、厚さ10cmの分厚い床板を敷きならべて施工された木道は、杉の白木の美しさが際立つ素晴らしい出来栄えである。
環境省の自然観環境保全地区での採用で、通常は薬剤注入木材の使用は控えるべき場所なのだが、「マーベルウッド」の周辺環境への影響性の極小さが決め手となり、採用が決まった。公共施設の長寿命化は、自治体の財政を助けるばかりでなく、炭素の貯蔵という地球温暖化対策の観点からも、大きく貢献するものである。
30㎥の県産材というと、おおよそ住宅1軒分の木材使用量に匹敵する。安直にバイオマス発電所に県産材を持ち込むだけが、県産材の利用拡大の方策ではない。見ても、触っても美しく、温かみを感じることができる、市民に身近な公共施設としてどんどん県産材を使っていくこと、これこそが真に有効な使用方法であり、市民にとっても楽しく親しまれる使い方なのではなかろうか。
いろいろ言っても仕方ないので、自分の信じた道を迷わず歩いていく。行動で流れを変えるしかない。