坂東三十三観音霊場第六番の飯山観音(厚木市の長谷寺)へ行った日、もう一ヶ寺くらいは参詣できると思い、日向薬師へ向かいました。
途中、七沢温泉の近くを通りました。
日向薬師は神奈川県伊勢原市日向一六四四番地にある高野山真言宗のお寺です。お寺としての名称は宝城坊ですが、日向薬師という通称で地図などにも載っています。
その通称でも分かるように、薬師如来が本尊です。「大山まいり」で有名な阿夫利神社や大山不動のある大山(標高一ニ五ニメートル)の東側で、静かな山里という趣の地に入って行き、奥へと進みます。さらに大山の方ではなく北側の山の方へ登ってしばらく行くと、やっと、お寺の駐車場がありました。
日向薬師は花の名所でもあります。「東国花の寺百ヶ寺」の神奈川県の七番になっています。春は桜、秋はヒガンバナです。また、境内周辺は紅葉が美しいことでも知られているようです。
霊亀二年(西暦七一五年)の二月、行基菩薩によって開かれたと伝えられています。行基開創ということでは飯山観音と同じですが、飯山より十年早いです。
本尊の薬師如来は行基菩薩四十二歳の時に一刀三礼のもとに彫って安置したものだそうです。十二年に一度、寅年が御開帳の時で、毎年正月三が日と、初薬師の一月八日、四月十五日の大法会にも開帳されるそうです。
歴史的な仏像等は宝物殿の中にあり、拝観料を払って見学できましたが、主要な建物は建て替え工事中で、昔ながらの建物そのものは見学できませんでした。
それでも歴史ある梵鐘を見学できたのは良かったと思います。
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