昭和新撰江戸三十三観音札所第十六番・安養寺(過去のブログ記事より) | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 昭和新撰江戸三十三観音札所第十五番の放生寺(ほうしょうじ)に参詣した後、第十六番札所に向かいました。

 第十六番札所は安養寺といい、所在地は新宿区神楽坂六丁目二番地で、最寄駅は地下鉄東西線(東京メトロ)の神楽坂駅か、地下鉄都営大江戸線の牛込神楽坂駅です。

 放生寺から歩くことも出来たでしょうが、東西線の早稲田駅から地下鉄に乗りました。神楽坂駅で下車し地上に出て、JR飯田橋駅の方へ歩き、大久保通りとの交差点「神楽坂上」で左折するとすぐに安養寺に着きます。

 正式には医光山長寿院安養寺といいます。宗派は天台宗で、本尊は十一面観世音菩薩です。

 慈覚大師円仁の創建で、当初は江戸城内にあったということです。というより、安養寺の建てられた場所が後に江戸城の一角になった、ということで、太田道灌が建てた頃は城に隣接していて、後に徳川家康が入府した時に城が大きくなるにともなって移転を余儀なくされたのでしょう。まず、平河口に移され、次に田安に移転、そして現在の神楽坂に移ったという経緯があります。

 お寺の本尊は薬師如来で、厄除け薬師として江戸のころから人々の信仰をあつめているということです。また、札所本尊の十一面観音は開運出世の観音様といわれ、天台宗の総本山の比叡山から勧請された霊仏とのこと。

 本堂の中には誰もおらず、閉まっているようでしたが、隣の建物がご住職の住まいらしいので呼び鈴を鳴らして「ご朱印をいただきたいのですが」というと、ご住職が出てこられ、本堂の中に入れていただきました。

(2012年3月14日の「石川鏡介のブログ」記事を再編集)

 

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