関東三十六不動霊場第三十二番・最上寺(岩瀬不動尊)《過去のブログ記事より》 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 関東三十六不動霊場の第三十二番は最上寺です。正式には普和山済珠密院最上寺といい、通称は岩瀬不動尊、宗派は真言宗智山派、所在地は千葉県富津市岩瀬四一六番地で、最寄駅はJR内房線大貫駅です。

 この三十二番から千葉県の霊場で、結願のお寺まで、最上寺を含めて五ヶ寺です。

 神奈川県の不動霊場(一番の大山寺から七番の川崎大師平間寺まで)を「発心の道場」といい、東京都の不動霊場(八番の高尾山薬王院から二十六番の西新井大師總持寺まで)を修行の道場、埼玉県の不動霊場(二十七番の成田山川越別院から三十一番の岩槻大師彌勒密寺まで)を「菩提の道場」、そして千葉県の不動霊場を「涅槃の道場」といいます。これは四国の霊場になぞらえたものでしょう。

 最上寺の歴史は古く、修験道の祖・役行者小角の創建と言われています。

 しばらくは修験者たちの集う修行場となって栄えていたが、長い歴史のうちに戦乱や火災で盛衰を繰り返し、明治の神仏分離令の時には寺領を没収されるなどの憂き目にあった。

 近年になってようやく本格的に復興しましたが、とても長閑な場所にあって、境内も静かなものです。

(2013年9月10日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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