石川鏡介の旅ブログ

古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。


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四国別格二十番霊場の第十一番・生木地蔵の正善寺に参詣した後、別格第十二番の延命寺へ行きました。

 正善寺の境内にタクシーを乗り入れていたので、あまり待たせることも無く、納経所でご朱印をいただいてからすぐにタクシーに乗り、壬生川駅へ向かいました。

 途中、タクシーの運転手さんが、タクシーの運転手を定年で辞めたら遍路宿を始めようかと思って家を買い取ったんだ、と言って、街道脇にある一軒の家を指差しました。タクシーの運転手の仕事の合い間に八十八ヵ所をまわったり、仕事で別格霊場を案内したり、定年退職後は遍路宿を始めようとしたり、四国のタクシーーの運転手は(全てがそうという訳では勿論ないでしょうが)遍路と生活が一体になっているのだなあ、と感じました。

 別格第十二番札所の延命寺の所在地は四国中央市土居町土居八九五番地で、最寄り駅はJR予讃線伊予土居駅です。伊予土居駅には特急は停車しませんので、各駅停車で向かいました。

 延命寺の宗派は真言宗御室派で、本尊は延命地蔵菩薩です。

 むかし、弘法大師が巡錫のおりに、この地に一人の病人が苦しんでいた。病人は足が不自由な者で、松の木のそばで座り込んでいた。弘法大師はこの病人の為に、「千枚通しの霊符」を与えた。たちまち病人の病は癒え、病人は大師に感謝し、大師につき従い得度を受けて「法忍」という名を得た。この伝説により、病人のいた松の木は「いざり松」と呼ばれ、近くに延命寺が建てられ、千枚通しは延命寺の寺宝となった。そういう大師伝説の残るお寺です。

 壬生川駅前にタクシーの運転手オススメのパン屋があり、そこで軽い食事を済ませてから各駅停車に乗り、伊予西条経由で伊予土居駅へ。伊予土居駅で降りたら南側の街道に出て、西へ向かいました。一キロもない道のりです。街道を進んでいたら、やがて案内板がありまして、右折して線路の方へ向かったところ、右側に「いざり松」があり、左側に延命寺の本堂や大師堂がありました。「いざり松」は昭和四十三年の暮れに枯れてしまったそうで、今では公園のようになっている土地(延命寺の土地らしい)の中に枯れた松の大木が横たわっています。そして、その松の木のそばには屋根つきのちょっとした休憩所があります。

         枯れた松の木を見てから本堂の方へ行きました。境内はそう広くはありませんでしたが綺麗にまとまっているなという印象でした。大師堂は本堂よりやや大きめの建物で、その中に納経所がありました。納経所には参拝用品やお守りのほかに、「千枚通し」の霊符が売られていました。たくさんの薄い紙に護符が印刷されてあるもので、「御符を一枚清水に浮かべて光明真言と南無大師遍照金剛を七辺づつ唱へてお願いごとを念じて頂いて下さい」と説明書に書いてあります。水につけて飲みこむ護符ということなら東京の巣鴨の「とげぬき地蔵」の御影みたいなものかな、と思いましたが、実際に弘法大師の時代からのものならば、こちら延命寺の方が古いわけです。

 参拝の記念に、この千枚通しの霊符を購入しました。

(2011年9月19日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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