" 遠い雲 "
監督 木下恵介
撮影 楠田浩之
出演 高峰秀子
佐田啓二
高橋貞二
田村高廣
桂木洋子
小林トシ子
中川弘子
4月山王祭? 10月八幡祭?
豪商石津酒造の前での奉納獅子舞
***
C58形蒸気機関車で
大きな声で歌を歌いながら
東京から故郷高山へ帰ってきた高廣
母と妹弘子が出迎え
家へ向かう途中
すれ違うトシ子は秀子の妹
秀子はお嫁に行ったが
夫が3年で死んで子供と2人
高廣はもうすぐ北海道へ転勤
その前に10日間の休暇
次の日は
秀子の夫の命日
秀子は子供を連れて墓参り
高廣と再会
亡き夫と高廣は中学の同級生
お墓には秀子の義弟敬二も
高廣の思い出の本
アンドレ・ジイドの狭き門
昔、愛しあの人に借りた本
秀子は敬二と再婚するとの噂あり
高廣は兄と飲みに出て
呼んだ芸者が
秀子の亡き夫が遊んでいた女洋子
高廣悪酔い大荒れ・・・
好きだった女性が別の男を選んで
幸せを願って泣く泣く諦めたら
その男が遊び人だった
その夫が死んで久しぶりにその女性に会て
今でもその女性が好き
でも
死んだ夫の弟もその女性が好き
その女性の妹はその男がずっと好きだけど
姉の影に隠れて気づいてもらえない
姉が義弟と結婚してくれたらいいのに
その女性も昔からその男が好きだったけど
死んだ夫の弟は親切だし美男子だし
再婚してもいいかなと思い始めて
面倒くさい恋愛ドラマ
人の気も知らずに
突然遊びに来て
後先考えず引っ掻き回して
僕は仕事があるからって
とっとと帰っちゃって
そんなに好きなら
帰るの2,3日遅らせたっていいのに
仕事を女性より優先
残された方は
後始末が大変
所詮は借りた本を
汽車の窓からポイ捨てするような
モラルもなく物を粗末に扱う迷惑な奴
酒癖悪いし
狭き門に指を挟まれる軽率な奴
女に選ばれなくて当然
1955年 日本映画 99分
ブルーリボン賞 撮影賞受賞
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