" DOGVILLE "
監督 ラース・フォン・トリアー
出演 ニコール・キッドマン
ローレン・バコール
ポール・ベタニー
ジェームズ・カーン
パトリシア・クラークソン
ジェレミー・デイヴィス
ベン・ギャザラ
フィリップ・ベイカー・ホール
クロエ・セヴィニー
ジョン・ハート
プロローグ
( 村と住民の紹介 )
合衆国 ロッキー山脈の麓
キャニオン・ロードの突き当たり
スタジオに線を引いただけの村
壁のない家具だけのセット
東西に走る"楡通り"
村の中央はポールの家
両親と暮らす
老いた父フィリプは元医者で年金暮らし
ポールは何もしなくても問題はなかった
ポールはライター、本人はそのつもり
隣は障害を抱える少女とその母
逆の隣はは伝道所
仕切るのはマーサ
ポールはそこで定期的に
"道徳再武装運動"の集会を開いていた
ポール家のはす向かい
気難しいステランとその妻パトリシア
子供が7人
ポール家の逆のはす向かい
畑仕事に精を出すのはローレン
グロリアと食料品店を営む
その隣は盲目の老人ジャック
馬小屋に男ベン
ポールの向かいに住むクロエ
彼女の兄ジェレミー
ポールの愚鈍な幼友達
両親と暮し
父はグラスの研磨屋
住民は計23人
第1章
ポールが銃声を聞き
ニコールと出会う
楡通りをぶらつくボールは銃声を聞く
ポールはよそ者ニコールと出会う
彼女はギャングに追われている
ポールは彼女を家に匿う
そして村人にも理解を求める
村人は賛否両論
2週間様子を見ることになる
第2章
ニコールはポールの計画に従い
肉体労働を始める
ニコールは各家で手伝いをすることにする
村人は一様に手伝いを断るが
やがて
してもいいとは思うけれど
する必要もないことを頼むようになる
第3章
ニコールが挑発的な試みに
喜びを見いだす
たちまち2週間が過ぎる
ニコールは滞在が認められる
第4章
ドッグヴィルの幸せな日々
警察がニコールの捜索願いのチラシを貼ってゆく
第5章
独立記念日
警察がニコールの指名手配のチラシを貼ってゆく
ニコールは手伝いの時間を増やす
村人はそれを当然と思うようになる
第6章
ドッグヴィルが牙をむく
第7章
ついに嫌気がさしたニコールは
第8章
集会で真実が語られポールが
第9章
ドッグヴィルに
待ち望んだ来訪者たちが現れる
リハーサルをそのまま
映画にしちゃいました
みたいな雰囲気に
最初見た時は驚いた
手持ちカメラでBGMを抑えた
ドキュメンタリー風の
ラース監督独特のタッチも相変わらず
かなり取っ付き難い作品
でも話が進むにつれ
監督の意図が見えて来る
壁のない家
壁があるかのように振る舞う村人
真実は見えているのに
何も見ていないかのように振る舞う
茶番に目を閉ざし
当然の様に振るまう
自分を隠そうと見えないドアを閉める
しかし本性は自ずと暴かれる
真実に目を閉ざす
この世を風刺する
人は どこでも同じ
エサを与えれば
腹が破裂するまで むさぼる
本当はそこに壁があるの?
みんなには壁が見えるの?
見えていないのは僕だけ?
2003年 デンマーク映画 178分 製作費1,000万ドル
ヨーロッパ映画賞 監督賞受賞
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