監督 リドリー・スコット
原作 フィリプ・K・ディック
音楽 ヴァンゲリス
撮影 ジョーダン・クローネンウェス (1935-1996)
特撮 ダグラス・トランブル
出演 ハリソン・フォード
ルトガー・ハウアー
ショーン・ヤング
ダリル・ハンナ
ブライオン・ジェームス
ジョアンナ・キャシディ
2019年 11月
大気汚染が進み気候変動により
常に雨の降るロス・アンジェルス
元ブレードランナーのデッカードくん
のんびり屋台でうどんを食べていると
突然いやみな上司に呼び出され
レプリカントが4人、地球に侵入した
やっつけておくれ
と無理やりブレードランナーに復帰させられる
働かないと逮捕するぞって
どんな弱み握られてるんだょ
( 実はデッカードくん・・・なの? )
この仕事かなり危険だし後味悪いし
なにしろ相手はレプリカントとはいえ
人間そっくり、血出るし
( 原作では奥さんに
かわいそうなアンドロイドを殺す人殺し
みたいに罵られてました
映画ではすでに離婚している )
レプリカントの中には人間の記憶を移植され、
自分を人間と思い込んでるのもいたりして
( タイレルの社長曰く
過去を与えてやると彼らが落ち着くから )
でもデッカードくん仕事はきっちりこなす
たとえ相手が美人レプリカントでも、丸腰でも
逃げ惑うところを背中から
ズドンと撃ち殺す
( 最初の劇場版ではハリソンの声で
やはり後ろから撃つのはいやなもんだとか
所々にナレーションが入りますが、
次の版からナレーションは全面カットされました
僕はナレーション結構気に入ってたけど)
レプリカントとて
ただ逃げてるだけじゃない
何しろ彼らは作られた時から
安全プログラムとして
4年経ったら死ぬように設計されている
何とかしないともうすぐ死んでじゃう
で、何とか生き延びる術を探るレプリカントと
上司に突かれながら彼らを追うデッカード君・・・
熱狂的ファンを持つSFの傑作
原作はフィリプ・K・ディックの
「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか」
技術だけは発達したけれど
昔ながらに汚れて雨に濡れた
未来の街並みを
ドリ・スコットが物の見事に映像化
その後この世界観は
かなり多くのSF映画に影響を与えている
( たとえば「 マトリックス 」 )
追う者と同時に、追われる者の
悲しみや怒りを丁寧に描いている
短い命の中で皆、自分を探している
自分はどこから来たのか
自分は人間? それともレプリカント?
その二つに違いはあるの?
デッカードくん、君はどっちなの?
この映画には5種類の版がある
オリジナル劇場版、完全版、
ディレクターズカット、ファイナルカット
それにワークプリント
あらすじと5種類のバージョンの違いについてはこちら
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1982年 アメリカ映画 117分 製作費2,800万ドル
LA批評家協会賞 撮影賞受賞
1882年 日本公開
ところで、これを読んでいるあなた本当に人間?
レプリカントじゃない?
自分が過去の自分と同じだって確信持てる?
記憶なんて移植されたものかもよ?