2005-06-26 21:51:29

14.試合の価値を高める必要がある

テーマ:プロ野球視聴率問題

プレーオフ/チャンピオンシップが邪道であると主張してきました。今回はその背景にある思想について説明します。



まず、リーグ戦の正しい姿とは何でしょうか。いくつかのチームの中での最強を決めるために「公平な条件で一定数試合をして、一番多く勝った者が優勝」という制度をとったのがリーグ戦の本来の姿です。短期決戦では測れない、真のチームの実力を競うための制度なのです。


サッカーの世界でもリーグ戦とトーナメントによるカップ戦とがありますが、『チャンピオン』はあくまでリーグ優勝に与えられる称号であり、カップ戦の優勝はカップ『ウィナー』と呼ばれます(後藤健生の本あたりを参考にしています)。ちなみに欧州サッカーは最近、チャンピオンズリーグ(という名のトーナメント)が重視されすぎて歪んできています。



そこで、真の最強チームを決めるのにプレーオフが適当であるのか、という疑問が出てくるわけです。短期決戦で勝った方が一番、と言われても、クイズ番組で「最後の問題は得点が3倍!」みたいで…。ちょっと違うかな、と思ってしまいます。そういった疑問を持ってしまうと、普段のリーグ戦や『優勝』の価値が下がってしまいます。




次に、リーグシステムのわかりやすさ、という問題もあります。野球に興味のない人にとっては、プレーオフ制度はわかりにくいです。しかも今後はただでさえテレビでの露出が減り、一般にルールが浸透しにくくなるでしょうから、出来るだけシンプルな『一番多く勝ったところが優勝』といった制度を取らなければ世間の関心を得にくくなってしまうでしょう。(すでに僕も、プレーオフ制度の詳細を知るために検索を必要としていたりして…)




通常のリーグ戦を犠牲にしても、プレーオフで盛り上がれるんだからいいじゃないか…と言われるかも知れませんが、ちょっと試合数を考えてみてください。


プレーオフはたったの8試合。この局地的な盛り上がりのために、普段のリーグ戦何百試合の価値を下げてしまってよいのでしょうか?業界全体の利益を考えた時、普段の何百試合の方にちょっとずつお客さんが増えることの方が大事でしょう。


プレーオフを完全否定するわけではありません。前回も述べたように去年の日本ハムや発足初期のJリーグにとっては、リーグを代表するイベントを組むことによって広く認知度を得ることが出来たと思います。しかしあくまでそれは『劇薬』、通常のリーグ戦を犠牲にした『先行投資』なのです。特に現在は、地上波テレビを使ったビジネスモデルが成立しにくくなっていることもありますし、プレーオフで得た関心を通常の試合の集客につなげていけなければ先行きが苦しくなってしまうことでしょう。


世間の関心の『瞬間値』ではなくて、一年間を通した興味の『積分値』を高めなければ、この世界の発展はありません。運営側はそういった哲学に基づいてリーグの舵取りをする必要があるでしょう。(偶然かもしれませんが、Jリーグはその辺非常にうまくいったと思います。浦和レッズが2ndステージ優勝したことでチャンピオンシップ制度が役割を終えた・・・偶然ですが)




日本シリーズについてはちょっと微妙です。セリーグ、パリーグに大きな格差がなければ、それぞれのリーグチャンピオンを決め、お祭り的な日本シリーズ、というのもいいのかもしれません。しかし現実にはいびつな収益構造の格差がありますし、「交流戦面白いなあ」と言っている人がいるように、わざわざ2リーグに分ける必要はないのかもしれません。ファンは松坂vs松井の対決を見たかったかもしれませんし、例えばオリックスのファンが、年間順位で巨人とオリックスのどちらが上に行くか…ということに興味を持つのも自然なことだと思います。それを「日本シリーズまでおあずけ」というのでは、ファンの需要に応えられていない、機会損失ということになります。



ところで、昨年の近鉄・オリックス合併騒動の時に

「野球ファンは2リーグの維持を望んでいる、1リーグ反対!」

的な論調が多く見られました。チーム数の削減に反対するのは(実現性はともかく)理解できますが、そこから「2リーグ維持」につながるのが、最初は理解できませんでした。近鉄球団の存続を望むなら、1リーグにして巨人戦の放映権料にすがるのが最も現実的(それでも無理だろうけど)ではないか、なぜに2リーグ維持という意見が多いのか…。



この主張の裏に、「野球ファン」の正体があるのではないかと思います。

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2005-06-25 18:07:58

13.プレーオフは邪道

テーマ:プロ野球視聴率問題

スタジアムにファンをひきつけるためにどうすればいいか、という問題ですが、視スレでも色々議論されたのですがとても難しい。色々な問題が絡み合ってどうしようもなくなっている、と思います。



選手が真剣にやらない、真剣になれる舞台装置がないことが一番の問題であると思います。簡単に言うとサッカーなら優勝、または1部残留やワールドカップに出る・出られない、という生き死にがかかった、『絶対に負けられない戦い』(すまん…)がほとんどない、ということです。



テロ朝の番組制作は最悪です。香取とか。核沢とか。北朝鮮とか…。もし自分の寿命があと1日だとわかったとしたらすぐにでもテロ朝を爆破しに行きたいところですが、このキャッチフレーズについてはとても的確であると思います。Jリーグでも優勝争いより残留争いの方がハートに訴えかけてくるところがありますし(負け惜しみじゃないぞ!)、97年のW杯予選にしろ、2002年の本大会(自国開催でベスト16が絶対ノルマと言われていた)にしろ、『地獄の淵からの生還』という喜びに脳を完璧に焼かれ、プロ野球の舞台装置に興ざめしてしまった方も多いと思います。



プロ野球に1部、2部制は難しいと思うのですが、日本シリーズがありますし、去年からはプレーオフが始まった…という意見も出てくると思います。しかし、日本シリーズやプレーオフは邪道であると僕は思います。



JリーグはPK戦をなくし、延長Vゴールをなくし、ようやくチャンピオンシップも終了し正しいリーグ戦の姿になりました。チャンピオンシップがなくなることには正直寂しさもありました。一番の思い出は2001年のジュビロとアントラーズの争い。第2戦は試合内容、スタジアムの雰囲気など、そのままヨーロッパに持っていっても決して見劣りしないレベルであったと思います。



去年のパリーグのプレーオフも、北海道移転初年度の日本ハムにとっては追い風になったと思います。発足まもないJリーグにとっても話題性のためにチャンピオンシップは必要だったかも知れません。しかしそういった不自然な盛り上がりというものは、大仁田厚のプロレスのごとく邪道なものです。邪道というのは、正攻法では通用しない時に初めて歩む道。10年の時を経てサッカーが王道を歩み、プロ野球は邪道に足を踏み入れたというのは感慨深いものがあります。



なぜ邪道か?それはまた次回。

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2005-06-24 18:36:16

12.不幸だったプロ野球選手たち

テーマ:プロ野球視聴率問題

昨日はずいぶんと辛辣なことを書きましたが、別にプロ野球選手の人格を否定しているわけではありません。



もちろん野球選手だけではなくて、サッカーの選手だって、競輪の選手だって、自分に甘い人間はいるでしょう。スポーツに限らず、政治家や官僚で賄賂を受け取る人間だって多いし、これを読んでいるあなたや書いている僕だって普段の仕事や生活で毎日ベストを尽くしているのか?というとそんなことはないでしょう。



人間はみな弱いものです。不断の努力を長く続けられる人はそうそういません。
しかしだからこそ、そういった類まれな人の渾身のプレーに、賞賛が集まる訳です。



サッカーファン以外でもよく知られていると思いますが、むかし(って、ついこの間までですが)前園真聖という選手がいました。彼はアトランタオリンピックの予選当時、気迫あふれるプレーでチームを引っ張り、28年ぶりのオリンピック出場を果たすという結果を出しました。五輪予選のサウジ戦など、鬼神のごとき活躍で多くのファンの心を打ったと思います(川口の方が活躍してたとか言わないでね)。しかしその後は不摂生がたたりプレーから輝きが消え、ワールドカップにも出られず、不遇のまま引退を迎えることとなりました。



彼は日本サッカーの過渡期におけるやむを得ない犠牲だったと思うのですが、前園のような選手が脱落していく、常にトップの世界が競争力のある選手によって作られている、これがファンの心をつかむことになるわけです。



サッカーの世界は過酷です。名前だけ通っている選手もパフォーマンスが悪ければ外されますし、外さなければチームが二部に落ちることになります。また、所属チームでそれなりにポジションにいても、日本代表に選ばれなければパブリシティの面で大きな収入をあげることは出来なくなっています。今の代表監督はアレですが…基本的にはどこで誰が見ているか、いつチャンスが降ってくるかわからないため、それをつかむためには不断の努力が求められます。



多くの人間が自然とベストを尽くす、出来ない人間は自然と舞台から消えていく、という世界の設定にサッカーは成功していると思います。詳しくは知らないのですがメジャーリーグもそうなのでしょう。そういった舞台設定を整えることで、魅力あるプレーを多くファンに提供することが出来るわけです。



プロ野球は前述のように、そうではありません。体脂肪率が20%を超え、シーズンごとに禁煙や禁酒を誓う選手が出てくる。それどころか「二日酔いでホームランを打った」と武勇伝のように語る選手までいる。どの世界でもある程度そういう人間はいるのでしょうが、特にプロ野球には多い。なぜかというと成果に見合わない高額年俸などにより内部での健全な競争原理が働いていないことや、国際的な競争も含めた外部との競争もない、ということがあると思います。堕落してしまったプロ野球選手(全員とは言ってませんよ~)は、彼らが悪いわけではなく適切な環境が与えられなかったことが不幸だった、と言えるのかも知れません。



1部、2部制やワールドカップの存在などは野球にとって難しい課題であることは否めないのですが、ファンを惹き付けるためにはうまく選手にベストを尽くさせるような舞台設定を整える必要があるでしょう。



そのためにはどうすればいいでしょうか?プレーオフ?




( ´,_ゝ`)プッ



(次回へ続く)

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2005-06-23 20:46:36

11.唐揚げ問題 ~プロ野球選手は感動を与えられない~

テーマ:プロ野球視聴率問題

プロ野球選手がいかに真剣にやっていないかについて、視スレでは非常に有名なエピソードをいくつか紹介します。



まずは、以下のリンク先のパンチ佐藤の文章をお読みください。


>http://www.fujitv.co.jp/js/021119/digest.html
>「プロ野球のベンチ裏っていうのは、控えの選手がスタンバイのために体を動かしてるんですよ。」
>そして、そこには飲み物やら軽食やらが用意されているらしい。
>「サンドイッチとか、から揚げとかが置いてあるんですけど、
>ある先輩が唐揚げを食べていたんですよ!しかも利き手で!」



パンチ佐藤としては、この後の油で手が滑った、というところが面白いと思ったんだろうけど、突っ込みどころはそこではない。



「プロアスリートが、試合中に唐揚げなんて脂っこいものを食べているの?」



しかも、個人の問題ではなくて組織的に行われているようである…。



その結果として、こうなる。




> 巨人・堀内恒夫新監督(55)が、“肥満撲滅”に乗り出す。
>
> 倉俣トレーニングコーチは「シーズン中の(体脂肪率が)
>20%以上の人にケガ人が多かった。ペタジーニ、清原、高橋(由)」と、
>衝撃の事実を明かした。プロのスポーツ選手で、しかもシーズン中に
>体脂肪率が20%を超えるとなると、尋常な数字ではない。
>http://www.daily.co.jp/baseball/2003/10/20/101167.shtml



どこかで、ジュビロの選手はみんな体脂肪率8%前後という記事を読んだことがある。

さすがに試合中の唐揚げだけではここまで体脂肪率は増えないだろう…。と思っていたら、こんなことをやっているらしい。



>野球選手がこんな時間まで飲んでいて大丈夫?
>http://43.253.19.226/diary/2005/04/22_01/index.html
>外も明るいAM5:30。
>昨夜の炎上もどこへやら。
>ここまで来ると、今日明日にでも引退会見をするのではないかというほどの開き直りっぷりだ。




このblogでは、あくまで「プロ野球の視聴率が低下している」という表現を使い、プロ野球の人気自体がどうなのか、ということについては言及を避けてきました。しかし、こんな体たらくで醜態をさらしている選手どもの姿を見に、貴重な時間やお金を割いていく気になれるでしょうか?私生活とプレーは別?日常的に節制出来ない人間が、普段のプレーではベストを尽くせるとでも思う?




普段がこんなんだから、いざというときにこうなる。



>シドニーで悔し涙を流した男たちは死に物狂いだった。
>http://www.chunichi.co.jp/athens/newsp/040825T1008004.html
>二十四日のアテネ五輪野球準決勝、0-1でオーストラリアを追う九回、中村紀洋が一塁にヘッドスライデ

>ィング。




ヘッドスライディング?シーズン中にこんな姿を見たことありますか?普段から努力していない人間が突然必死になっても、うまくいくはずがない。試験直前になって必死に一夜漬けしてるみたいで見苦しいですよ。あんなプレー、ファンをしらけさせただけでしょう。




おおっと…ラモスじゃないんだ。落ち着け…。

この話の流れのオチですが、冒頭の「試合中に唐揚げ食べてた選手」が、悪役イメージと体型とからいつの間にか中村紀洋だったことになってしまいました。そして次のようなAAが貼られます。


                   _
               _.. ..‐::´/
             _/::::::::::::/
           _/:::::::::::::/ ______
         ,..::::´::::::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::::::::::::._/
       /:::::::::::::::::|ヽ、:::::::::::;::::::::::::::::::::::/
       /:::::::::::::::::::::|  |/_:::.::::_:::::::::::::/
  _ .. -─':::::::::::::::、::|`  ⌒   ⌒ |:∠     オッス!オラ、損五億!
  `''ー-.._.:::::::;-‐、`  -・=- , (-・=-:::`::-、   
 =ニ二::::::::::::::::|      ⌒ ) ・ ・)( ^ヽ--─`   今日も唐揚げ食ってヘッドスライディングだ!
    ‐=.二;;;;;`‐t.   ┃ノヨョヨコョヨi┃ |        
       ∧ |    ┃ |コュユコュ|┃ |         
      /\\ヽ   ┃ヽニニニソ┃ ノィ        かねかね波~~~~~っ!! 
   _,、人、イ,_ \ \ヽ.  ┗━━┛ /| て,、
  ヽ ,,r-、 .(    ,-, rヽヽヽー-- '"| }`、(  ィ,=-、-、、
  ノ ./   ヽ、ゞ  ノ ィ、ノ ,l ,! ,l,iヽ、 / / ヽ  < ソ ,i ,i ,|,l
  ) | ,,,r-= 、ヽ> ト.      / 、  /   `、r'"    /
   iノ´     ヽ人    /         )、    /
   {      /、 `ー- /         イ、 `ー-/
    ト、    '"   `ー- /          } ` ー/
    ヽ         /`ー'"⌒`ー-'"~`(´    /

(損五億=高額年俸5億円で近鉄球団を消滅に追い込んだ?ことを指す)



まあ次回は、唐揚げ問題について選手を擁護する側の意見を。

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2005-06-22 18:48:48

10.ファンを得るために何が必要か

テーマ:プロ野球視聴率問題

テレビ放映権料でなく入場料収入を中心にした経営にしていかなくてはならないのですが、経営を安定させるためには足繁くスタジアムに足を運んでくれる「コアなファン」をある程度獲得する必要があります。



年に2~3回程度訪れてくれる「ライトなファン」を多く獲得することも重要ではあるのですが、こういった人たちは成績や話題性、当日の天候!などによって来場数が左右されやすく、計算が立ち難いところがあります。サッカーの話になりますが、浦和レッズが2部に落ちてもすぐに復活できたのも、苦しい時に経営を支えてくれるファンが多数いたからというのが大きな理由だと思います。スポーツを文化としてとらえたとき、何をおいても「存続」することが第一なので、絶対に離れない一定数の「コアなファン」を得なければなりません。




ところで、スポーツの熱狂的なファンになり、お金だけでなく貴重な時間を割いてまでスタジアムに足を運んでもらうためには何が必要でしょうか。



別に難しい話ではなく、選手に求められているのはベストを尽くして面白い試合をすることです。面白さというのは決して覆面を被ったりしてパフォーマンスをすることではなく(それもあってもいいけど、それだけではファンは離れていきます)、


①重要度の高い状況で

②均衡の取れたゲームを必死になって戦うこと。

③その結果として勝利を得て、ファンの脳を喜びで焼き尽くすこと。


この繰り返しによって「本物のファン」が得られていくはずです。そういった状況を数多く作り出すことで、自然とスタジアムの来場者数が増えていきます。


現在のプロ野球に欠けているのは
① 重要度の高い状況、を設定することに失敗している
② 選手から必死さが伝わってこない。感動を与えることが出来ていない
ということであると思います。
③ 勝利を得て~については、勝負事なのでどうにもならないですが、①、②の試行回数を増やせば自然と喜びに脳を焼かれたファンの数が増えていくはずです。



①についてはリーグの運営上の問題であり、一朝一夕に解決は出来ないでしょう。こちらも後で取り上げますが、まずは②の「必死に戦っていない」問題にクローズアップして行こうと思います。



     ____
     /:::::::::::::::::::::\
    /::::::::::::::::::::::G:::::|
   (===============
   /''''''   ''''''::::::: \    次回、唐揚げ問題!(予定)
   |  ・    、 ・  、.
   |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:|
   |   `-=ニ=- '  .:::::| 
   \  `ニニ´  .:::/     
   /`ー‐--‐‐―´\

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2005-06-21 23:04:50

9.プロ野球の明日のために

テーマ:プロ野球視聴率問題

遅かれ早かれ、巨人戦のテレビ中継はなくなります。そうなると財政面、普及面でプロ野球は大きなダメージを受けることになります。本当はもっと早く手を打つべきだったと思うのですが、今からでもテレビ中継に頼らない運営方法を模索する必要があります。




これまではテレビ放送によって、テレビ中継のスポンサーを通して薄く広く、ともすればほとんど野球に興味がないファンから、こっそりとお金を集めていたわけです。しかしこれからは、自分の意思で積極的にお金を出すファンを中心に考えたビジネスにしないといけません。



ターゲットとしては足繁くスタジアムに足を運ぶ『コアなファン』と、数ある娯楽の中の一つとしてプロ野球を選択する『薄いファン』を、程よいバランスで獲得する必要があるでしょう。



また、ファンの方にも「楽しむためにはお金を払わなくてはいけない」という意識を持つ必要があります。自称プロ野球ファンの多くは、このあたりの危機意識に全く欠けている人が多いと思います。



ファンの意識の低さはまた後日取り上げますが、まずはお金を落としてくれるファンを獲得するために、どういう哲学に基づいて何をしなければいけないか。それを議論しようと思います。そろそろ「唐揚げ」「金同メダル」問題が出てくる予定です。





これから寝て3時起きなので今日はこの辺で…。また、明日は久しぶりに視聴率が出る日ですね!TBSなので午前中に出るか心配ですが、数字が出た場合は13時までにここでも記事にする予定です。当サイトはケータイからもチェックできるようになっていますので、視スレ依存症の社会人の方はこっそりご利用下さい。(出ない場合は『まだ出てない』と一言書きます)

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2005-06-20 21:34:42

8.プロ野球・冬の時代③

テーマ:プロ野球視聴率問題

現在のプロ野球の運営にとって生命線である巨人戦地上波中継がなくなると、セリーグのうち半分が破産の危機に陥ります。ではパリーグのチームはどうでしょうか。


確かに、パリーグのチームは現在ですらどこも赤字で、親会社が不足分を補填してくれています。ですからパリーグのチームであれば、テレビ中継がなくなっても冬の時代を乗り切れる…とも限りませんよね。



パリーグのチームの親会社が赤字を補填してくれる理由、それは「広告宣伝費になる」というのが大義名分になっています。巨人戦のテレビ中継や、ニュース番組のスポーツコーナーで試合結果を紹介してくれる、「オリックス対日本ハムは…」とNHKのニュースで喋ってくれる、これのために年間50億円も出しているわけです。(脱税、裏金問題はややこしくなるのでここではスルーします)


正直、今でさえ50億の価値はないと思いますが、巨人戦地上波中継がなくなった世界では、きっとニュース番組でプロ野球に割かれる時間も少なくなることでしょう。そんな状態ではまともな広告効果なんて期待できません。


「じゃあ経費を減らせばいいじゃないか」という意見について。もっともなようですが…昨日取り上げた各チームの運営状況の、パリーグ編を紹介します。



<各球団の運営状況・端数や項目は多少改変>


球団

売上

放送権

差額


 

支出

年俸総額

損益

年俸を除く経費

ダイ

58億

8億

50億


 

68億

26億

-10億

42億

西武

60億

3億

57億


 

不明

22億

不明

不明

近鉄

45億

3億

42億


 

85億

20億

-40億

65億

日公

35億

3億

32億


 

74億

22億

-39億

52億

オリ

45億

3億

42億


 

75億

17億

-30億

58億

ロテ

21億

2億

19億


 

56億

19億

-35億

37億



上記のようになります。この中で支出を切り詰める…というと、前回紹介した広島が参考になるでしょう。現在でも親会社を持たず、選手年俸を切り詰めながら運営している球団です。


広島の年間経費は64億です。となると、パリーグの各球団は現在70~90億で運営しているので、差額は20億程度でしょう。支出を切り詰めても現在穴埋めしてもらっている50億には遠い数字です。つまり、どんなに節約をしても親会社の補填なしでは運営が成り立たないということです。



親会社が手を引いたらパリーグは潰れます。実はわざわざこんな表を持ち出さなくても、あんなに客が入っている(水増しもあるけど)ダイエーですらひとり立ち出来なかった、という事実だけからでも明らかです。そして『Xデー =巨人戦地上波中継がなくなる日』こそが、親会社が球団運営から手を引くタイミングであり、パリーグはもしかしたら全チーム消滅するかも知れません。



深夜のサッカー続きで疲れてるので、今日はここまで!

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2005-06-19 19:14:16

7.プロ野球・冬の時代②

テーマ:プロ野球視聴率問題

巨人戦の地上波全試合中継がなくなった場合、どのような世の中になるかについて。


セリーグのチームには、巨人戦中継の放映権料によって何とか赤字を出さずに済んでいるチームがいくつかあります。プロ野球チームはあまり詳しい決算書が公開されないのですが、読売新聞に載っていたというデータがあるので紹介します。



<各球団の運営状況・端数や項目は多少改変>

球団

売上

放送権

差額


 

支出

年俸総額

損益

年俸を除く経費

巨人

240億

35億

205億


 

221億

40億

+19億

181億

阪神

179億

30億

149億


 

166億

27億

+13億

139億

中日

103億

26億

77億


 

不明

28億

不明

不明

ヤク

61億

15億

46億


 

65億

20億

-4億

45億

横浜

76億

29億

47億


 

81億

26億

-5億

55億

広島

65億

26億

39億


 

64億

17億

+1億

47億




ぱっと見理解しにくいでしょうが、売上と放送権の『差額』が、テレビ以外による収入です(例えば広島では39億になっています)。テレビ中継がなくなった後の、プロ野球・冬の時代の収入はこの値になります。一方、現在の支出を選手年俸と、年俸以外の経費に分けて表示してあります。



この表によると、ヤクルト・横浜・広島は現在でもギリギリの経営をしていることがわかります。しかし冬の時代になると、横浜は47億の収入に対して81億の支出、広島は39億の収入に対して64億の支出、となります。さらに、一番右の「年俸を除く経費」を見てもらうとわかるように、なんと選手の給料をゼロにしても、経営が成り立たない状態であるわけです。


このような時代が来たら、チームがいくつ潰れるかわかりません。パリーグのチームは赤字を親会社が補填してきましたが、横浜、広島のように親会社を持たないチームであれば、赤字に耐えられずに潰れていくことでしょう。



では、そのパリーグのチームであれば『冬の時代』を生き延びることが出来るのでしょうか?それも厳しいと言わざるを得ません。


何故かはまた次回。

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2005-06-18 22:09:39

6.プロ野球・冬の時代①

テーマ:プロ野球視聴率問題

巨人戦視聴率は年々低下しています。
今後も娯楽の多様化や、多チャンネル化(これによる視聴率への影響はあまりなかったと思いますが、今後はわかりません)によりライトなファンは離れていくことが予想されます。


またマスメディアも離れていくでしょう。低視聴率番組に成り下がった巨人戦中継にはもはや守る価値がない、と判断されてしまい、これまでのような野球防衛報道、視聴者の需要以上にプロ野球をアピールする報道がなくなってしまうと思われます。すでにその兆候は各所で見られ始めていますが…。



ゴールデンタイムでの番組としては、視聴率15%が期待されています。局によって異なるとは思うのですが、現在の視聴率12%程度では、普通であれば打ち切りになっていてもおかしくありません。


また、金額面の問題もあります。18%程度の視聴率を取れるバラエティ番組は、1時間3000万円程度で作ることが出来ます。一方巨人戦については、放映権料が1億(より多いという説もあり)、さらに制作費も2~3000万円がかかりますから、テレビ局としては18%ぐらいでも満足出来ないでしょう。



現在の低視聴率は元に戻ることはないですから、いずれ必ず、テレビ放送の打ち切り、あるいは放映権料の見直しが起こります。今年から放映権料は下がるのではないか、と思われていましたが、驚くべきことに今年はまだ据え置きのようです。



近い将来に巨人戦の全国放送が終了した場合、プロ野球界は計り知れないダメージを負います。滅亡…はまあしないと思いますが、今のプロ野球とは全く違ったものになるでしょう。プロ野球冬の時代の到来です。



どのように変化するかは…次回。

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2005-06-18 01:34:12

5.巨人戦視聴率の低下

テーマ:プロ野球視聴率問題

まずは、2001年以降の巨人戦年間平均視聴率をご覧下さい。



<過去の視聴率 その4>(わかりやすくするため、93年から再掲しています)
1993  21.5%  Jリーグ開幕 長嶋監督再就任
1994  23.1%
1995  19.8%  野茂メジャー移籍
1996  21.4%  巨人奇跡の?逆転優勝『メークドラマ』の年
1997  20.8%
1998  19.7%
1999  20.3%
2000   18.5%
2001  15.1%  イチローメジャー移籍 長嶋監督辞任
2002  16.2%  サッカーW杯日本開催 原監督就任 巨人優勝
2003  14.3%  原監督辞任
2004  12.2%



見てもらうとわかるように、2000年から視聴率が低下傾向を見せていますが、2001年からはっきりとした形で下落しており、その勢いはとどまるところを知りません。ここでは触れていませんが、2005年(今年)の、これまでの雰囲気だと去年の12.2%は軽く下回りそうな勢いです。


どうしてこんなことになったのか?原因は一つではありませんが、いくつか僕が考えている原因を挙げてみます。



① そもそもこうなる運命だった
前回まで述べていたように、文化が成熟するほど単一価値観というのは弱くなっていきます。そんな中、最後までしぶとさを見せていた『平成の恐竜』巨人戦中継も滅びる運命がついにやってきた、というもの。視聴率低下は自然経過であった、という考えです。



② 洗脳スパイラルが終了した
2回目あたりで述べたように、巨人戦中継が高い視聴率を維持できていたのは毎日のようにニュース番組で巨人戦の『番宣』をしたおかげだった、という考えがあります。
この洗脳工作が崩れたことによって、巨人戦の視聴率低下が起こった、という意見があります。
特に97年以降、サッカーの露出が極端に増えた、ということもあるのですが、2001年に起こった出来事は、サッカーなんかよりもはるかに大きな影響を与えました。それはイチローのメジャー移籍です。
サッカーにしろ、95年の野茂英雄の移籍にせよ、毎日試合が行われるわけではない(野茂はピッチャーなので)ので、ニュース番組における日本プロ野球の報道体制には影響を与えませんでした。しかし、イチローが移籍した年以降、ニュース番組のスポーツコーナーの一部は、毎日確実にイチローに占拠されることになりました。そのため、日本プロ野球のニュース番組における露出が減り、何となく野球を見ていた浮動層が興味を失ったということが考えられます。(広い意味では①に含めてもよいのかも知れませんが、影響の大きさを考えてあえて別項目として取り上げました)



③ プロ野球のつまらなさがバレてしまった
これはどちらかというとサッカーの影響が大きいかと思うのですが、世界的な競争、真剣勝負をしているサッカー、他まともな競技(メジャーも含めて…)に対して、あまりに日本プロ野球のテキトーさ、堕落ぶり、真剣味に欠ける態度が、ファンの興味を失わせる結果につながった、という意見です。いずれ唐揚げ問題などについて詳しく、項目を分けて説明します。
ところで、どうしてこんな世界になってしまったんでしょうねえ…。リアルタイムでは知らないのですが、王、長嶋の頃はあれだけ多くの人を魅了していたのですから、当時から堕落した世界だった、というわけではないと思うのですが…。競争のない世界や、高額年俸が選手を堕落させたのでしょうか。福本伸行のマンガみたいですが、「そぐわない人間の手からは、金が逃げていくものなのさ…」という奴でしょうか。



④ 新規のファン獲得に失敗した
本来は90年代に視聴率低下が起こるはずだったのですが、93年の長嶋監督復帰で延命治療をしたと考えます。そのことによって高齢者の繋ぎ止めには成功しましたが、野球界の代表的ヒーローがあんなお爺さんになってしまったせいで、自然と子供や若者の新規のファンを獲得するのはきつくなります。そういった状態で既存のファンが、老人保健施設やお墓に…。でも年2%ずつ視聴率が低下していることは説明しきれないですが。



おそらく一つの原因に全てを求めるのは無理でしょうし、ここに挙げた内容以外にも低下要因はあるでしょう。しかし理論的背景はともかく、数字を見るとどうしても2001年に何らかの変化が働いていると考えるのが自然です。それを考えると②のイチローの報道体制が一番大きいかなあ、と僕は思います。


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