2006-05-23 12:21:56

Good Luck!

テーマ:長ブログ

後輩が会社をやめる。


別の部署から途中で制作へ移って来た男だが、
一人の制作者として、
十分な能力とガッツを持っているヤツだ。
俺と同じく、Mさんを師匠にしている彼とは、
いくつかの仕事を一緒にやった。
今、思えばキツイ仕事ばかりだ。
だからこそ、大切な仲間の一人だった。


今回の件で知ったが、
彼のお父さんも、うちの親父と同じように
機械系の自営業社長なのだそうだ。
従業員の規模も俺の実家に近い。
70のお父さんと、30になった息子。
息子を後継者にしたいというお父さんの願いに、
彼は広告会社をやめて、大阪へ戻ることで応える。
まったく違う畑で、一からの丁稚奉公が始まる。


俺にはできなかったことだ。
物心ついてから、心のどこかに引っかかっていたのに、
その一歩を踏み出せなかった道だ。
前にここの記事 にも書いたが、
小さなプレハブで始まり、
十数人の従業員を抱えるまでになった親父の会社は、
後継者を見つけられずにM&Aされる道を選んだ。


会社の名前はそのまま残るし、
それはそれで幸せなM&Aであったのだが、
機械や工場や会社が人の手に渡る、
ということは紛れもない事実だ。
何かできる立場なのに何もしなかった俺、
というのも事実。


俺にはなかった勇気を持っている後輩のI。
未来の彼の会社が、
大きく強くアイツらしく、
発展していくことを願う。がんばれ!

2006-05-22 01:43:49

記録するほどでもない、土日。

テーマ:短ブログ

打ち合わせだの撮影だので、なんだかんだと両日仕事の週末だった。


有名なファッションモデルさん達。みんな驚くほど顔が小さくて、

企画の説明をしながら、これなら小学生の手でもアイアンクローできるな…

と、考えていたことは秘密だ。


両日仕事でありながら、

弁慶池だの市谷の釣堀だの、なんだかんだと両日釣りもした週末だった。

モデルさんと過ごす時間よりも鯉と過ごす方がドキドキするようでは、

人としても、男としても、ダメだと思うのだ。

2006-05-18 10:30:45

48年生まれ、集う。

テーマ:中ブログ

今週は、親しい仲間との飲みが続いている。


一昨日は、赤坂にて大学アメフト部仲間と魚料理。
新婚旅行から帰ったばかりのUを、
いつものアメフト仲間で囲む。
後輩のDも結婚するという驚きの報告。

卒業から12年。
このメンツで独身は俺だけになってしまったのか。

血糖値、ポリープ、早期発見などという、
学生時代には考えられなかった話題で熱く盛り上がる。
検診は受けよう、という結論で別れた。


昨日は、五反田にて同期仲間3人で韓国料理。
二人のKと俺。
四国サルゲッチューチームが揃うのは久しぶりだ。


四国サルゲッチュー‥10年前の夏のことだ。
PSのサルゲッチューがイイ気持ちということは、
リアルのサルゲッチューはもっとイイ気持ちのはず、
と盛り上がった俺たちは、
高知の四万十川まで、ニホンザルの捕獲へと旅立った。

スーパーで買い揃えたハエよけ網や荷造りヒモで作った
素人自作の罠にかかるサルなどいるはずもないのだが、
木に隠れてサルを待つあのドキドキは今も忘れられない‥。

そんな、くだらない思い出プロジェクトや
10億稼げる新規プロジェクトについて熱く盛り上がる。


営業、事業、制作、こっちの仲間は3名みな独身だ。
40才になったら、もう一度、
サルつかまえてイイ気持ちになろうと約束して別れた。


まったくもって、どっちもダメなヤツラだ。
まったくもって、どっちも最高のヤツラだ。

2006-05-15 01:15:15

良い、IT。

テーマ:短ブログ

すっかり忘れていたが、今日は母の日だった。


これまた、すっかり忘れていたらしいオフクロから、

俺からのカーネーションで思い出したとメールが来た。


一月ほど前にPCでした宅配手続きを、

花屋さんだけが覚えてくれていて、実家へ届けてくれたのだ。


もちろん花屋さんだって仕事でやっていることで、

タダで届けてくれたわけじゃないし、

きっと記憶していたのも花屋のパソコンのメモリーで、

指定日になったから自動的に発注されただけなのだろうけど。


それでも、

バカ息子の代わりに親孝行してもらっちゃって、スミマセンねえ。

という気持ちになった。


Good Job,IT!

カゼっぽいのがなかなか治らないが、いい日曜だ。

鼻水を止めるITもあるといいのだが。

2006-05-12 18:29:52

ありがとうじゃ、足りない。

テーマ:短ブログ

別れの季節だ。


入社からずっとお世話になっている
8年上の先輩営業、Sさん。
15年上の先輩AD、Sさん。
自分にとって大切な二人の先輩が東京から離れる。
一人は北京へ、一人は北海道へ。


一緒に釣った魚のフルコース料理で
一人目のSさんを送り出し、
朝まで歌い続けのカラオケ大会で
二人目のSさんを送り出した。


さみしい季節だ。
だけど、しばし別れの季節だ。

また会いましょう。

2006-05-11 16:38:40

こんな大人になるなんて。

テーマ:短ブログ

先月、22才以来となるゾロ目の誕生日を迎えた。


自分をねぎらい祝うために、
5万もするワンピースの釣り竿を買った。
5万もするリールを取り付けた。
眺めているだけで至福。握るだけで大漁の予感。


だけど1.8Mのロッドは、
これまでの分割できるロッドのように
気軽に持ち歩けるシロモノでないことが分かった。
電車でも、手に持っていても、この宝物は目立ちすぎる。


ロッドとともにお台場のカーディラーへ向かった。
気づくと新車のワゴンを買っていた。


33歳。高くつくものだ。




最後に宣伝。先輩の作品です、見てやってください。


http://www.out-put.jp/

2006-01-25 22:45:39

こういうこと、書きたくて。

テーマ:長ブログ

こりゃブログだな、いや、こりゃ書くべきでないな‥

そんな葛藤を繰り返しながら、いつも後者が勝ってきた。

でも、今日は書いときます、ずっとずっと未来の自分のために。


今朝は早起きをしたんで、
出社前にジムで一汗かこうかなーって思ったんです、最初は。
実はこの男、生意気にもスポーツジムの会員だったりするんです、
あんまり書いたことはないけど。

でもね、思ってたより天気もいいし、ネットで調べたら潮もいい。
こりゃ、そろそろ京浜運河の釣り場を確認しに行くのもよいかもな。
浜ちゃんなら、誰でもそう思ってしまう朝だったんですよ。

ジャージやら、スイミングセットやら、用意してた荷物を予定変更。
ルアーやら、リールやらを取り出す俺。ニヤニヤ。


チャリンコで目黒川沿いを軽快に飛ばし、
気分爽快で天王洲アイル方面へ南下。
今日は、海を見るだけ、見るだけって思いつつも、
ロッドを二本もリュックから突き出して全力疾走。
メバル?スズキ?今夜の焼酎は最高だな、きっと。


イマジカの朝帰り同業者さん達にお疲れさんをしながら、
愛車を走らせること数十分。
潮風を感じられるところまで来れたので、
あくまでも釣りはしないけれど、

海浜公園でオニギリ朝食をいただきますか、

と、通勤サラリーマンでごった返すコンビニに寄りました。
指なし手袋のアングラーフル装備だけど、

俺も長い目で見れば、

数時間後には出社する通勤サラリーマンなんだけどね。

おにぎりを選び、レジに並んでみると‥

あれ?ジーンズに入れてたはずの財布がない。
右ケツ?左ケツ?あれれ?やっぱり財布がない。
もう一度、落ち着いてすべてのポケットを確認して、
リュックも確認するけど、やっぱりない。

現金、クレジットカード各種、免許、領収書、いろんな会員証‥
あらゆるものが入った長財布がない。
もう、顔面ホワイトアウト。
かなり飛ばしてチャリ漕いだから、その辺どこかで‥って
来た道をフラフラと走ってみたけど、落ちていない。
財布紛失っていう生まれて初めての経験に、目の前はブラックアウト。


ジーンズの下に釣り用タイツを履きこんで出かけたのが失敗の原因。
普段にはないケツ負荷。普段より鈍いケツ感度。
ズリ上がりズリ落ちていく財布にまったく気づかなかったあ。


自宅まで戻り、近所の交番に届けを出して、
巡査さんから平日に釣りなんて行くからだよって説教までされる俺。


いいとも、が始まろうとしている自宅に戻っても、

今頃、財布のやつ、現金抜かれて目黒川へポイ捨てだよ‥。
俺の代わりにアイツだけが東京湾へ行っちまった‥。
ジムにすりゃ良かったよ‥
でも今の俺にはジムの会員証すらないんだよ‥って、
落ち込みスパイラルは止まらない。

銀行、カード会社、ツタヤ‥片っ端から思いつくところに電話して、
何度も何度も、生年月日と住所を伝えて。
なんだか自分をなくしちゃったみたいな気持ちになりながら、
鬱々と小銭入れだけで一日を過ごしてたわけです。


そんな夕方のことです。
とある老人ホームの受付という方から電話が。

介護で通っているおばあちゃんが俺の財布を拾って、
介護老人ホームの受付に届けてくれたんだって!

「中に入ってた名刺で携帯番号がわかったんで連絡しました~。
勝手にお財布を開いてすみません~」って。

もうね。あと一万回でも開いてください!って思いましたよ。

「おばあちゃんありがとう!受付さんありがとおおお!」
100万回は声に出して叫びながら、会社から天王洲へ再び全力チャリ。


お二人のおかげで、再び財布と出会うことができました。

今日はおばあちゃんには会えなかったので、
この記事を書くまでずっと、全力のお礼状をしたためてた。
このブログでの筆力がリストバンド重りつき悟空だとすると、
スーパーサイヤ人、二段階目、仕事でも出さないマジ本気。

「おばあちゃん愛してます!」ぐらい、書いてしまいそうなお礼状。

明日、届けるからね、おばあちゃん!
世の中も、東京も、まだまだ最高だなあああああ。

2005-12-31 22:48:21

おひさ!

テーマ:長ブログ

ネコ二匹との帰省は大変だったが、
東京に心配ごとを残さずに
実家でゆっくりできるのはいいものだ。


帰省初日の今日は、
親父の自慢のジープを拝借して、
朝からピラタス蓼科スキー場へ。
ゴーグルだけ買うつもりが、
一式丸ごと衝動買いしてしまった新調スキーで、
2005年の初滑りと滑り納めを同時に済ませてきた。

一人ショッピング、一人ドライブ、一人スキー‥。
今年、一人道の師範に昇格した俺にとっては、
近所のコンビニに出かけるようなものだ。
一人のリフトから八ヶ岳を眺め、
前方のリフトの楽しげなカップルから目を伏せる。
そんな大晦日。


新品の板はエッジが効いていて、
思い通りのシュプールを描かせてくれる。
寒い冬だ。雪質もサラサラしていて申し分ない。
しばらく忘れていた、冷気で頬が痛くなる感覚を存分に味わい、
アルプスの向こうに沈む夕日を見届けてから帰宅。
ゲレンデから愛しの風呂へ一直線で滑り降りた。

実家の温泉は今日も熱い。
蒸気熱で早咲きさせるために風呂場に置かれた
紅白の梅鉢と混浴しながら、
一年無事に働いてくれた体を湯にほぐす。
朝はまだ蕾だった花がちゃんと二つ三つ開いていて、
新春ってヤツのにおいを少しだけ感じながら、
紅白歌合戦前にすっかり温まった今日この頃、
みなさんいかがお過ごしですか。
と、話題のきっこさん風に
今年をしめくくりを書き始めてみた。


さるまる様、ちょろり様はじめ、
今もまだ、このブログをのぞきに来てくださるみなさま、
コメントを頂戴しているみなさま、ごぶさたしております。

時代と逆行し、すっかりブログに不義理していました。
自分がブログを持っていることも、
毎日チェックしていたブログのことも忘れて、
ブログと無縁の世界を忙しく生きていました。

ブログから離れた理由は、
ビックリするぐらいつまらないことなんだけど、
ホントにつまらないので書かないことにします。
そんなことより今年一年の総決算!ってほどのことじゃないけど、
たまには元気っすよと書いておくのもいいかと思ったわけです。
ここのパスワードをやっとのことで思い出して、
やっとここまで辿り着くことができました。
半年ぶりですね。ちょっと緊張してます。


手帳をめくってみると、俺がブログから離れたのは、
二子山親方さんが亡くなった頃だったと思います。
もうずいぶんと時間が経ちましたね。
若貴兄弟とは年齢も近い俺ですが、
なんだか可哀想だなぁと思ってあの頃を過ごしました。
若も、貴も、親方も、相撲界も、みんな可哀想だなぁと。
報道ってくだらないなぁ、
テレビってサイテーだなぁとも思いながら、
騒動とやらを横目で眺めてました。
喪もあけていないうちから、あなたはどっち派?とかって
ケータイで投票とかさせたりしていて、もう見るに耐えない。
優れた技術やメディアの進歩も下品なことに使われるばかりで。
多分、ブログ界でも、若派貴派に別れて
ワイドショー的なTBが行き来していたんじゃないかな。
もうちょっと、自分を客観的に見たり、
気づかいを働かせたりできる大人が増えるといいのにな。
‥なんて、おいおい、俺。
久々に来ていきなり攻撃的なこと書いてるよ。


話を変えましょう。そうそう。選挙がありましたね。
大雨が降る中なのに、投票所は盛り上がってたな。
さて、あの投票所の熱は、国に、政治家さん一人一人に、
きちんと伝わったでしょうかね。
マスコミは、タイゾーくんとかチルドレンって瑣末なネタでなく、
あの選挙で、国民、って言い方は嫌いだけど、
僕らが求めていたことにちゃんと注目してますかね。
あれから日本はいいほうに変わりましたかね。
‥よくないな、まだまだ攻撃的だな。
かね、って言い方がよくないですかね。


GWのペルーにはじまり、
今年はあちこちのお初の場所へ出かけた年だった。
8月の頭、撮影で行った広島で初めて原爆ドームを見てきた。
はだしのゲンで知った鉄骨剥き出しのドームは、
思ってたよりもずっと小さい建物だった。
そして平和記念公園は、
思っていたよりもずっと大きな公園だった。
アメリカの核実験の一環として、
治療はされずに経過を観察されていたという
被爆者の病院での写真がたくさん貼られていた。
アメリカって国に、またうんざりした。
でも慰霊碑に手を合わせているのも老人と外国人だった。
その傍では、ロックコンサートの建て込みがされていた。
開戦、核、敗戦‥。今の日本の多くはそこから始まっている、
ってことを数秒間だけ考えて手を合わせた。
下手をすると、もう一生考えなかったかもしれない。
行きたくて行った場所ではないけれど、行ってよかった。


仕事では、ドイツのハンブルグへも行った。
つい数週間前のことだ。
6時間あるかないかってぐらいに短い昼間。
ホットワインが湯気をあげるクリスマスマーケット。
見た瞬間に食欲を失う巨大な肉塊料理、アイスバイン。
書いておきたい思い出は色々あるけれど、
一番驚いたのは宿泊したホテルでのプールのことだ。
プールでは水着だったのに、隣接するサウナやシャワーでは
当たり前のように男女素っ裸。老いも若きも素っ裸。
「ブラブラすっと泳ぎにくいから水着着てただけダンケ!」
多分、そんなことを言いながら、
男も女も全裸でブルンブルンと肉体を振り回す。
プルプルとしかできない我々は水着のままあっけにとられた。
あれはドイツ人気質なんだろうか。
世界はまだ、知らないことでいっぱいだ。


世界といえば、これは自分の話ではないけれど、
今年、会社の最後の社員旅行にバリ島を選んだ
両親に対しては、世界は厳しかった。
田舎の工場勤めのオジサンオバサン達だ。
海外旅行なんてほとんど初めての人ばかりだ。
みんなで料理の名前や観光スポットを覚えて、
一週間後にいよいよ本番っていう時に爆破テロが起こった。
工場史30年、最初で最後の社員旅行が中止になったテロ。
俺は、ずっとそういう風に記憶するだろう。
もちろん、旅行中でなくてよかった。けれど、
つくられるはずだった思い出はテロに奪われてしまった。
テロなんて言葉とは一番無縁な人達なのに。
なんかやりきれない。
せっかくフィンランドで海外旅行の楽しさに目覚めたのに、
気持ちが冷めなければいいのだが。


さて、あらためて書き出してみると、
ネガティブだったりセンチメンタルだったり、
そんなことばかり思い出されてしまう2005年が終わる。
だけど日々の中には、笑えることがいっぱいあって、
うまいもんも食いまくって、楽しい酒にも酔いまくった。
病気も事故も、大切な人を失うこともなかったし、
広告制作10年目の記念に残る作品も仲間と作ることができた。

そんなこんなでいろいろあって、
14勝3敗ってとこだろうか。それが今年の備忘録。
来年はもうちょっと登板すっかな。
まだまだ現役。気持ちも体も絶好調だもんな。
ブログもこれじゃ引退選手だな。

半年分でもこれだけ長くなってしまうんだから、
来年は、もう少し開くようにしよう。


それではみなさまお元気で。よいお年を。

2005-05-30 23:01:04

サザエさん、サザエくん。

テーマ:中ブログ

日曜日。前日からの徹夜編集明けに宅急便が届いた。
友人の、下田に住むお母さんが、
大量の干物とサザエを送って下さったのだ。
発砲スチロールの中には、数え切れないほどの生きたサザエ。
むひょぅ~と言葉にならぬ喚声をあげながら、友達を召集した。
日曜の昼間だというのに集まりのいいこと。
みんなサザエという単語には弱いらしい。
いつものアメフト野郎3名と弊社酒豪女子営業3名、そして俺。

g

家中の窓という窓を開けて、七輪でコサバを炙っては飲み、
サザエをほじくり出しては飲み、エボダイをつついては飲む。
干物を食べつくしてなお、イカのゲソ焼きを争っては飲む。
ホタテタケノコごはんをかき込みながら、さらに飲む。
日本酒一升、芋、シソ、麦の焼酎ボトル5本、缶ビール約3ダース。
10時間かけて、家にある酒は飲みつくされた。
食後酒のバーボンを飲みながら、ダウン。
寝室の窓を全開にしたまま、ベッドで朝を迎えた。
記憶は飛びまくっているけれど、
新鮮壺焼きのおいしさは一生忘れられないだろう。
f


幸せな休日をありがとうございます。

2005-05-27 20:58:55

ちょっと泣けたメール。

テーマ:中ブログ

オフクロが「手術をしたヨ=」と伝えてきた。


そりゃ一大事じゃないかと詳しい話を聞いてみると、
簡単な指の切開手術で、今は水仕事に支障があるだけだそうだ。
オフクロの両手はバネ指という病気にかかっていた。
原因は鉄部品へのヤスリがけや、ドリルでの穴あけ。
30年以上も小さな部品を加工する仕事をしていたから、
酷使された指への疲労が積もりに積もって、
指先が痺れたり、指が開かなくなったりしてしまうのだ。
更年期だからというのもあるだろうが、
俺が実家にいた頃から痺れる痺れるって言っていたから、
精密業に多い職業病なのだろう。
手術さえすれば、数週間で治る病気らしいのだが、
仕事の手を止めるわけにいかないからと、
医者にも行かなかったオフクロ。
それが、なぜ今になって急いで手術をしたのかというと、
「上手に握手したいからネ=」なんだそうだ。
もうすぐ、親父とオフクロは初めて二人で海外旅行へ行く。
行き先は、スペシャルオリンピックで受け入れをした、
フィンランド選手の家。
そこでは、たくさんの家族と握手することになるだろうから、と。


「いい握手して来いよ!」と思った。


※「=」と「スペシャルオリンピック」を知りたい方は

過去記事を参照してください。…僕も見つけてみます。

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