釧路町長インタビュー
湿原を描く 国松登画伯
慌ただしく食事を済ませ釧路町役場に到着。
釧路町役場の一階入り口を少し奥に進むと金色にまばゆい絵画がドンと迎えてくれます。
秋の釧路湿原です。
午後の光が絵画をさらにまばゆく照らしています
目の前いっぱいに広がる湿原に釧路川がうねっています。
背景には雄阿寒岳、雌阿寒岳が連なります。
北海道、函館出身の国松登画伯が描いた釧路湿原です。
国松登 人物誌
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/hensan/jimbutsu_ver1.0/b_jimbutsu/kunimatsu_nobo.htm
まるごと北海道村長インタビュー【vol.16 2008.12.15】
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釧路川は生命を紡ぎ
たゆまなく湿原を流れる
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釧路町長 佐藤廣高氏(右)
インタビュー当社代表取締役 毛利稔(左)
佐藤町長は「移動町長室」を開設。
町の未来を熱く語り、町の人たちの声を直に聞いています。
釧路町は「町民参加と協働のまちづくり基本条例」作りを進めているところです。
たった今、牡蠣を食べてきたことを伝えると佐藤廣高町長、ニッコニコで身を乗り出しました。
「いかがでしたか?うちの牡蠣は?」
佐藤町長の愛情を感じました。
我が町の牡蠣への思い。
美味しいハズだと納得する私でした。
柔らかな昆布と人気の牡蠣
釧路市から釧路川に向かって走りますと釧路町のセチリ太地区に入ります。
郊外型の大型店舗が集まる生活に便利な地域です。
北には釧路湿原、南には太平洋が広がります。
昆布森地区は江戸時代よりも古くから続く漁場。
「さおまえ昆布」はお正月の昆布巻きの一級品です。
ダシ取り昆布とは違い柔らかな「食べる昆布」として知られています。
美味しい昆布を食べているバフンウニは東京築地の魚河岸でも一級品として扱っていただいております。
写真は昆布森漁港に帰港した漁船。12月は真鱈、アカウオ 、ツブ、ホッキ、水ダコ、ババガレイなどが獲れます。
仙鳳趾(せんぽうし)地区の牡蠣も人気が出てきました。
うちの牡蠣は身がぷっくりして焼いても蒸しても縮まらないのです。
今年、札幌で開かれたオータムフェストでは蒸し牡蠣1万個を完売。
潮流に洗われているからでしょうか、牡蠣独特の香りが薄く、苦手だった人も食べることができると評判です。
「ときしらず鮭」も美味いですよ。
「育てる漁業」の成果でしょうか、最近、釧路町の海にニシンが戻ってきました。
12月の釧路町の海で獲れた魚介の盛り合わせ。バフンウニは、南は鹿児島まで空輸される人気ブランドになりました。
町の名物、長ぐつアイスホッケー
北海道に一村一品運動が興った頃、町民の冬期の運動不足を解消できて町の名物にもなるスポーツとして、当時、町の職員であった元アイスホッケー五輪選手の森島さんが考案したのが「長ぐつアイスホッケー」です。思い返してみると私どもが子供の頃は手作りのスティックと自前の長靴でアイスホッケー遊びに夢中になったものです。地元でのなじみも深く名物にするにはぴったりだということで昭和54年、競技として正式にスタートしました。
また、町には移動町長室がありまして町民と直接交流をしているのですが、ここでの子供たちのアイディア「長ぐつアイスホッケーの長靴型弁当」がもうじき実現します。
おかずには昆布など地元の食材を揃えたこだわり弁当で、皆で町を盛り上げようとはりきっています。
これぞ!「長ぐつアイスホッケー大会」の優勝トロフィー。
このトロフィーに生ビールをなみなみ注いで祝杯を上げる優勝チームも。
大自然と共に生きる
釧路湿原が国立公園に指定された際、当時の環境庁が「日本に残された最後の自然公園を守りたい」「アフリカのサファリにあるような窓を外して自然を感じられる列車を走らせたい」ということになりまして「ノロッコ号」が誕生しました。
昭和55年、日本で初めてラムサール条約に登録された釧路湿原。約2万6千halの釧路湿原に全長154kmの川が流れます。
季節や時間帯により様々な自然の息吹を感じさせてくれるカヌーの旅は魅力的です。
季節運行ですが約1時間かけて名前の通りのんびりと湿原を走ります。
また、湿原の中の乗り物として釧路川を下る「カヌー」も年齢を問わず人気です。
こちらは年間を通して楽しめます。
ぜひ自然に癒されにいらしてください。
釧路、塘路間を時速20km、約45分で走るノロッコ号の旅。
日本一遅い列車の窓に釧路川をたたえる湿原が広がります。
北海道釧路郡釧路町別保1丁目1
電話 0154-62-2111
http://www.town.kushiro.hokkaido.jp/index.html
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