ビューファインダー

                  

      
   レンズを通して見えてくるモノ


テーマ:


久しぶりの撮影講座開催です。


今回はお弁当の撮影について解説いたします。


最近はキャラ弁なるものも流行っていて

お母さんは工夫を凝らしてお弁当作りを楽しんでいらっしゃいますね。


しかし、苦労して作ったお弁当も

お昼にはキレイに食べてなくなってしまいます。


せっかくですからその作品を写真に残しておきたい

と思っている方も多いのではないでしょうか。



どうせ撮るなら綺麗に、そしておいしそうに撮りたい!


そこで、不肖プロカメラマンがお手伝いさせていただきます。


基本は私たちプロが撮影するものと全く同じです。


高価な照明や機材を使えばそれなりに撮れてしまうのですが

それでは意味がないので、お母さんが気軽に撮れるように

特別なものも使いません。


しかも今回は一眼レフではなくコンパクトカメラで挑戦してみましょう!


今回の被写体にしたお弁当はセブンイレブンで買ったもの。

残念ながら写真を撮る技術はあってもお弁当を作る技術がないもので・・・

498円の幕の内弁当ですがお許しください。


さて、まずは内蔵ストロボを使ってフルオートで撮ってみます。


予想通り・・・こんな感じになってしまいますよね。



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ご覧のように内容物はよくわかりますが全くおいしそうに見えません。


なぜでしょう?


照明の問題もありますが、アングル(構図)の問題もあります。


大切なのは、証明写真のように内容を全部きっちり見せることよりも

おいしそうに見せることの方を優先させるべきということです。


一生懸命作ったから全部見せたいという気持ちはわかりますが

俯瞰から撮ってしまうと説明写真になってしまって、どんなに

ライティングを頑張ってもおいしそうには見えないのですね。


ではどの角度から撮ったらいいのでしょう。


目安としては、大人がイスに座って見る目線の高さよりも

もう少し低いくらいがいいでしょう。


だいたい小さなお子さんの目線の高さくらいですね。


こんな感じ。



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しかし、これでもあまりおいしそうじゃありませんね。


あたり前ですがストロボなので手前が明るくて奥は暗くなってしまいます。


では照明についてお話します。


太陽に勝る照明なし!


どんなに高い照明機材を使っても、太陽の光にはかないません。


ではどうすれば?


窓ぎわにテーブルを持っていくだけ。超カンタンです。



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こんな感じで最高の照明になります。


窓を開けて直接光を当ててもいいですが、障子やレースのカーテンなどで

光をデフューズ(拡散)すると、よりやわらかい光になってベストです。


当然この方法は屋外がある程度明るくないとできない方法ですね。

他の照明を使った撮り方もあるのですが、それはまた改めてお話しますね。

さて、照明の設定が出来たところで次はカメラの設定です。


■レンズについて


よくある質問ですが、

「何ミリくらいのレンズで撮ったらいいでしょうか」というもの。


マクロ機能がついたレンズじゃないとダメだと思っている方も多いのですが

ズームレンズの場合のマクロはだいたい広角側についています。


実際に使ってみるとわかると思いますが

被写体にモノスゴク近づくことは出来るけど

思ったより大きく写すことは出来ないのです。


そして広角で近づいたときには二つの弊害があります。

ひとつは被写体が歪んでしまうこと。

二つ目は背後に余計なものが写りこんでしまうことです。


下の写真で比較してみてください。


広角で撮ると手前が大きく奥が急にすぼんでいくように見えます。


つまり遠近感が必要以上に強調されてしまうのです。



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奥の余計な背景も写りこんでしまっています。

なので、このような撮影のときは望遠側にして

ピントが合うギリギリところまで寄って撮るようにしましょう。


一眼レフのレンズなら50mmから100ミリくらいのレンズが適しています。

ちなみに私の場合、料理の撮影は80mmをよく使っています。

上の写真と比べると歪みの違いがよくわかりますね。


こちらは望遠側で撮影した写真↓



ビューファインダー



■レフ板について


次はレフ板について説明します。


レフ板とは光を反射させて補助光を作る道具ですが

持っていない方もたくさんいらっしゃると思います。


でも料理や商品撮影には欠かせないツールです。


以前にもレフの作り方を紹介しましたがカンタンに作ることが出来るんですよ。

ダンボールや厚紙をティッシュボックスほどの大きさに切り

そこにアルミホイルを巻くだけで出来ちゃうのです。

料理に使うあのアルミホイルです。


ポイントは貼り付ける前に、一度アルミホイルをクシャクシャにして

それからもう一度よく伸ばしセロテープなどで厚紙に貼り付けます。


表面に細かいシワが出来ることで光が乱反射してやわらかくなるんですね。

できればA4サイズのものもあると大変重宝します。



レフ板ナシで撮影するとこんな感じ↓



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ここにレフ板を置いてみましょう↓



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弁当箱の手前がずいぶん明るくなりましたし

おかずの鮭の切り身も色がハッキリしてきましたね。

レフ板1枚だと自立しませんので、二つ折りにできるこのようなレフを

作るとすごく重宝します。


そして、もうひとつ大事なのは三脚です。


三脚を使うのは面倒だし、カメラに手ブレ補正もついているから

と使わない人がとっても多いのですが。。。


でも撮った写真をパソコンで大きくして見てみると

かなりシャッター速度を早くしてもブレていたりピントが合っていないものです。


プロだってブレちゃうのですから。


なので出来る限り三脚を使いましょうね。


三脚もピンからキリまでありますが、あまり安いものだとシャッターを押したときに

グラグラしてしまったり、ひどいものは風が吹いただけで揺れてしまうものもあります。


三脚は小さくて軽いもの・・・

ではなく予算が許す限りできるだけ大きくて重いものを選びましょう。




今回はこんな感じで撮ってますよ↓



ビューファインダー



さて光が弱い場合、レフ板一枚ではあまり効果がない場合があります。


今回の撮影も夕方4時頃の撮影なのでだいぶ薄暗い状況です。


そこでもう一枚、レフ板を使います。


これはA4サイズくらいの少し大きいものがいいでしょうね。


これを下の写真のように手に持ってお弁当の上にかざします。



ビューファインダー




横から見るとこんな感じになります↓



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黄色 → 太陽光


青 → 反射光


赤は写真に写る範囲です。


左手のレフの角度を微妙に調整して

お弁当が明るくなる角度を探しシャッターを押します。

ちょっとわかりづらいかも知れませんが下の二枚の写真を比較してみてください。


↓ こちらは上のレフなし


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↓ 上のレフあり


ビューファインダー



鮭の切り身の明るさを比べてみるとよくわかると思います。


ただここでもコツがあって、真上からのレフの明かりを

あまり強くしてしまうと今度は料理の立体感がなくなってべたーっとした

感じになってしまいます。


明るければいいってもんじゃないのです。

メリハリが大事。


メインの明かりをちゃんと残しながら補助光を作ってあげます。

暗いときは上のレフ板を料理に近づけ、明るすぎたら離すという

調整をしてください。



■ホワイトバランスの設定について


ホワイトバランスについてはオートを使うのではなく

プリセット(手動で設定)を使ってみましょう。


本来はグレーカードというものを使います。


このようなもので、カメラ屋さんにいけばすぐに手に入ります。

1,000円から高くても2,000円くらいです。


これはカメラに「この光のときにこれが本当の白い色だよ」と教えるための道具です。




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そこまでいらない・・・という方はコピー用紙を使ってもかまいません。


白い紙といっても色々ありますから、、一概にどれがいいとはいえませんが

オートで撮るよりははるかに正確な色表現が出来るはずです。


このホワイトバランスの調整をしないと、晴れた昼間に撮ればそこそこ

正確な色が出ますが、夕方は赤っぽくなったり、曇りの日は青っぽくなったり

蛍光灯の下では緑っぽくなったりするんですよね。


青い色のご飯じゃあんまりおいしそうに見えないですからね。。。


ホワイトバランスの設定についてはカメラごとに違いますので

説明書をもう一度読んでください。


※ 裏ワザとしてご飯でホワイトバランスをとってしまうという荒技もあります。

  ご飯がキレイな真っ白になります!




■露出の設定について


撮影モードはP(プログラムオート)で撮影しても全く問題ありませんが

大切なのはプラス補正です。


食べ物をおいしそうに見せるには、とにかく暗い写真ではダメなのです。


露出をオートで撮ると、ご飯の白さや、テーブルの色に影響されて

写真が暗くなってしまいます。

ましてや逆光で撮影しているわけですからなおさらです。


そこでプラス補正をしましょう。


だいたい 0.7 ~ 1.3 くらいの間です。


あまり明るくしすぎるとご飯の白が飛んでしまいますので

ご飯のツブツブがなんとかわかるくらいが目安です。


三脚を使い、露出補正をちゃんとすれば

窓からの光がかなり弱くても同じように明るい写真が撮れますからね。




■絞りについて


望遠にして近づいて撮影しているわけですから

当然被写界深度が浅くなります。


「被写界深度が浅くなる」というのは「ピントが合う範囲が狭くなる」

ということです。


ひとつのオカズだけにピントが合っても他がボケボケでは

ちょっともったいないですよね。


そんな時は絞りの数字を大きい数字にします。


P(プログラムオート)で撮影してもいいのですが

ちょっと上級を目指す場合はA(絞り優先)モードに切り替え

絞りの数字をF8~F11くらいに設定しましょう。


この数字が大きくなればなるほど手前から奥まで

ピントの合う範囲が広くなります。


ただ、絞りの数字が大きくなれば逆にシャッタースピードは遅くなるので

手持ちで撮影する場合にはお勧めできません。


ブレブレの写真になっちゃいますからね。






■まとめ



たくさん書いたので、最後に整理してみましょうね。


①窓ぎわを使って逆光で


②子どもの目線の高さから撮影


③レンズは望遠側を使う


④レフ板の光を明るくし過ぎないように


⑤ホワイトバランスを調整する


⑥プラス0・7~1.3の露出補正




このようなことを頭において撮影してみてください。


食べ物だけに限らず小物や商品撮影でも同じです。


慣れてしまえば決して難しいことではありませんからね。



これらのことをふまえて撮ったOKカットはこんな風になりました ↓


ビューファインダー



最初の写真に比べたらずいぶんおいしそうになりましたね!


今回ご紹介した写真はパソコンで色や明るさなど一切調整していません。


コンパクトカメラでもここまで撮れるんですよ!


皆さんもぜひ挑戦してみてください!



本当はもう少し詳しく解説できたらいいのでしょうけど。。。


撮影に関するご質問などがあったら遠慮なくお聞きくださいね。



さて、お弁当食べよっかな!



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