1日1冊読書日記

極度の活字中毒で、1日1冊は本を読みます。
ですが、2010年に入ってからブログをUPするのが面倒臭くなってきてしまいました。なので、ボチボチ感想を書く気になったものだけ書いていきたいと思います。

ガチャピン今まで1日1冊感想つけてきましたが、更新するのが億劫になってきてるのでペースを落とします。ブログタイトルには愛着があるので「1日1冊読書日記」のままでいきますが、実際は「1週間に数回日記」です。ボチボチ続けていくのでこれからもよろしくお願いします。  2010.6.28


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既読スルーは死をまねく (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)



剣道の名門高に入学したまりあは、女子剣道部員が参加しているSNSの「サークル」でトラブルに巻き込まれます。

悪魔剣士なる謎の人物が何やら女子部員に恨みを抱いているようで、サークルで不安を煽り立てます。新入生のまりあには相手が誰か分かりませんが、どうやら先輩たちには心当たりがあるようで・・・。


既読スルー。笑い事ではないその恐ろしさ。実際にLINEで連絡が遅かったり、読んだのに返信しなかったのが理由でいじめに遭ったなんて話があったりします。だから、みんな必死になってチェックをしたりするんですよね。

相手との信頼関係があれば多少おおめに見れるんですが、上下関係のある状態でSNSでやりとりするのはすごくストレスがたまるだろうなぁ。

身近にありそうなトラブル部分もあったりして、生々しかったです。



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領主館の花嫁たち (創元推理文庫)


奥方がなくなったばかりのアバダール屋敷。
そこに残された幼い双子の家庭教師として雇われたテティは、あまりにも愛らしい双子の姿を見て心を奪われます。
クリスティーンとリネス――誰もが見紛うばかりにソックリな2人は、暗く沈んだ館を照らす光。
けれど、テティは屋敷についてすぐ、館に流れる冷ややかな空気を肌で感じ恐怖を覚えたのです。


誰もが愛さずにはいられない可愛い双子ですが、見た目はソックリなのに性格は正反対。
優しく思慮深いクリスティーン、人懐っこく明るいリネス。
クリスティーンは幼いころから自分の気持ちを押し込めたり我慢するところがあります。
ですから、我がままで何でも人のものを欲しがるリネスに遠慮している部分がありました。


リネスには大人の心を上手に操る力があったのかもしれません。
どちらも見た目は同じように可愛いのに、ほんのちょっぴりリネスにリードをあげたくなるような何かがあったようです。
そしてクリスティーンは子供でありながら、とても賢かったのでしょう。
周囲のそういった反応を敏感に感じ取って、自分は一歩引いたところでリネスに「お気に入り」を譲っていたのかもしれません。


物語は陰気なアバダール屋敷に現在暮らしている双子たちを含めた一家と、過去そこで暮らしてきた「一族」の過去を絡めたものとなっています。
この館には何かある、最初にテティが感じた冷ややかな空気の正体がやがて分かることとなりますが、結末は予想できません。

小説の中の登場人物はリネスに注目する人が多いですが、読者はクリスティーンの方に肩入れしてしまうのではないですか?


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ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)


人気作家の地位を確立していたハリー・クバートは、30年以上前に失踪した15歳の少女の事件に関わっているかもしれない。
少女の白骨が発見されたことにより疑惑をもたれたハリーの無実を証明するため、彼の教え子であり、自身も人気作家となっていたマーカス・ゴールドマンが今回の事件を1冊の本に纏めようと決心します。

この物語はハリー・クバートの物語でもあり、マーカス・ゴールドマンの物語でもあり、ノラ・ケラーガンの物語でもあります。
そしてこの事件に関係した多くの人たちの物語でもあるのではないか、とそう感じました。

ハリー・クバート事件の真相を追求していく過程で、事件に直接的ないし間接的にかかわってくる登場人物それぞれに、スポットがあたります。
その人物にとっては他愛もない昔語りだとしても、読み手にとってはとてもおもしろいものだったりします。
この2人はこうやって出会って結婚したんだ、とか、彼女は有名になることを夢見ていたのに結局その他大勢の中に埋もれたままなんだな、とか。
当たり前のことですが登場人物それぞれに築いてきた人生があって、描いていた未来があります。
少女が失踪してから30年以上たって、必ずしも思い通りの道を歩んでいるとは限らないのです。
過去を辿る過程で登場人物たちのありし日の姿みたいなのが鮮やかに蘇りますが、それが現在に舞い戻ると途端に色褪せてしまう。
どこか諦めにも似た惰性的な生活感みたいなところがあって、モノクロ写真を見ている気分になります。
この小説の中で色を持っているのは生きていた頃のノラだけじゃないかとすら錯覚してしまいます。

それは町の住人だけでなく、主人公マーカスにも言えることです。
デビュー作が大ヒットして一躍時の人になったまではいいのですが、重圧から次の作品に手がつかずライターズ・ブロックに陥ってしまう。
尊敬する師の存在を思い出すも、間もなくハリーは少女殺害の嫌疑をかけられてしまう。
こんなはずじゃなかった・・・ハリーにしても、マーカスにしてもです。
2人が大学で出会い、教授と教え子という立場を飛び越えて唯一無二の友となったあの良き時代から、2人にこれほどまでの試練が待ち受けているなんて誰に想像できたでしょう。

栄光と挫折です。
オーロラという美しい名前を持つ地は、少女の失踪を境に目に見えない雲に包まれてしまったのです。

どの登場人物の人生の一部分を切り抜いても興味深く重いです。
わずか15歳で行方不明になったノラにさえ、1冊の本にできるほどの物語があります。
ハリー・クバート事件の語り手となっているマーカスのご両親にさえ、きっとあるはずです。
(彼の母親のあの突き抜けたキャラクターはどうやって出来上がったんだろうとかね)
どの脇役にも主役になれるだけのエピソードが詰まっていてお腹いっぱいでした。

お正月から読み始めた作品でしたが、2017年の幕開けにふさわしいほどおもしろい内容でした。



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